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砲台山(武山防空砲台跡)| 戦争遺跡が残る武山ハイキングコース最高峰

砲台山・武山防空砲台(武山高角砲台)跡(撮影日:2021.01.21) 横須賀
砲台山・武山防空砲台(武山高角砲台)跡(撮影日:2021.01.21)

砲台山武山三浦富士の間にある標高204mの武山ハイキングコース最高峰の山で、本来の名称は「大塚山」と言います。「砲台山」と呼ばれるようになった由来は、かつてこの山の山頂に旧日本海軍の武山防空砲台(武山高角砲台)が置かれていたためです。現在も山頂には砲台の遺構が残されていて、その隣りには海上保安庁の武山受信所が建っています。

砲台山へは、三浦富士武山とを縦走するハイキングコースの他、通信研究所(NTT横須賀研究開発センタ。通称:通研のそばからも登ることができます。

砲台山の山頂には、旧日本海軍の武山防空砲台跡が良好な状態で残っています。周辺には関連施設の遺構も多く残されています。ところどころで戦争遺跡がみられるのも、三浦半島の低山ハイクならではです。
一方で、砲台山山頂は、武山ハイキングコースの縦走ルートから外れた行き止まりの盲腸線のため、このような戦争遺跡にまったく興味がないという場合は、山頂への登頂はスルーして、他のことに時間と体力を使うという選択肢を考えても良いでしょう。

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山頂に残る武山防空砲台の砲座跡

砲台山・武山防空砲台(武山高角砲台)跡に降りる階段から望む(撮影日:2021.01.21)
砲台山・武山防空砲台(武山高角砲台)跡に降りる階段から望む(撮影日:2021.01.21)

いわゆる東京湾要塞の代表的な施設である観音崎砲台猿島砲台の多くが明治期に建設されたのに対して、砲台山武山防空砲台(武山高角砲台)は昭和初期に建設されました。東京湾要塞の多くが海の近くに建設されて船舶での東京湾への侵入に備えていたのに対して、海から離れた高台に造られた武山防空砲台は、その名称からも分かるように第二次世界大戦で攻撃の主力となった航空機への対策として使われました。

ハイキングコース沿いに露出している砲座跡の保存状態は良好で、階段で下まで降りて観察することができます。
レンガ造ではなくコンクリート造のため、どうしても、歴史の重みは感じにくいかもしれません。しかし、それがゆえに、保全される機運が乏しかったためか、三浦半島のコンクリート造の砲座跡で原型を留めているものはそれほど多くありません。

小坪高角砲台跡(披露山公園)サル舎などの別の施設の建造物の土台として再利用されている。
城ヶ島砲塔砲台跡(県立城ヶ島公園)花壇に使われるなど、砲座跡としての面影は少ない。
剣崎砲台跡農地の一部として、畑に埋もれるようにして残っている。
スクロールできます
砲台山以外に残る主なコンクリート造の砲座跡

なお、三浦半島では、米ヶ濱砲台(米ヶ浜砲台)が置かれた、現在は平和中央公園(横須賀市)が整備されている山も砲台山と呼ばれていました。
横須賀軍港があり、東京湾防衛の位置づけもあった三浦半島には、戦後までに数十か所の砲台が建設されました。とくに昭和期には、その多くが山の頂上などの高台に設置されたため、半島内のあちこちで、地元では通称「砲台山」と呼ばれていた山があったと考えられます。

砲台山・山頂の武山防空砲台(武山高角砲台)跡と海上保安庁武山受信所(撮影日:2021.01.21)
砲台山・山頂の武山防空砲台(武山高角砲台)跡と海上保安庁武山受信所(撮影日:2021.01.21)
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砲台の関連施設の遺構も点在

砲台山・武山防空砲台(武山高角砲台)の関連施設跡・何かの支柱(撮影日:2021.01.21)
砲台山・武山防空砲台(武山高角砲台)の関連施設跡・何かの支柱(撮影日:2021.01.21)

砲台山の山頂近くには、砲座跡以外にも、砲台の関連施設の跡と思われる遺構がたくさん残っています。当時の建物は残っていませんが、大きな建造物を支えていたと思われる二本の支柱などが原型をとどめています。しかし、劣化が進んでいますので、そう遠くないうちに見られなくなるかもしれません。

砲台山の山頂まで、砲台の建設や物資搬入のために、車が走行可能な道が整備されたのも、戦争の遺構であると言えます。
このような環境にあった砲台山は、戦後も米軍や海上保安庁によって利用されていくことになります。

砲台山・武山防空砲台(武山高角砲台)の関連施設跡・何かの貯水槽(撮影日:2021.01.21)
砲台山・武山防空砲台(武山高角砲台)の関連施設跡・何かの貯水槽(撮影日:2021.01.21)
砲台山・武山防空砲台(武山高角砲台)の関連施設跡・何かの台座(撮影日:2021.01.21)
砲台山・武山防空砲台(武山高角砲台)の関連施設跡・何かの台座(撮影日:2021.01.21)
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格好の目印になる山頂の海上保安庁武山受信所

砲台山・武山高角砲台跡より海上保安庁武山受信所を見上げる(撮影日:2021.01.21)
砲台山・武山高角砲台跡より海上保安庁武山受信所を見上げる(撮影日:2021.01.21)

第二次世界大戦後、砲台山は米軍に接収されていた時期を経て、現在は、砲台が置かれていた山頂は海上保安庁武山受信所として使われています。
海上保安庁武山受信所の大きなアンテナは、武山の山頂に建っているアンテナとともに、低山のため見分けがつきにくいこのあたりの山々の良い目印になっています。

海上保安庁武山受信所の前は広場になっていますが、ベンチやトイレなどはなく、眺望もありません。このあたりのハイキングコースで、砲台跡の見学以外の目的で休憩をとる場合は、ここより三浦富士側にある見晴台か、武山の頂上が良いでしょう。

砲台山・山頂の海上保安庁武山受信所前の広場(撮影日:2021.01.21)
砲台山・山頂の海上保安庁武山受信所前の広場(撮影日:2021.01.21)
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バリエーション豊かな 三浦富士~砲台山~武山ハイキングコース

三浦富士~砲台山~武山は三浦丘陵の南の代表的な山々で、通称「三浦三山」などと呼ばれています。いずれも標高200m前後の低山ながら、山頂に浅間神社奥宮が鎮座する富士信仰の山、旧日本海軍の防空砲台(高角砲台)跡の戦争遺跡が残る山、山頂の武山不動院とつつじが名所となっている山と、それぞれまったく違った個性を持つバリエーション豊かなハイキングコースです。
また、東京湾側(房総半島方面)と相模湾側(富士山方面)の両方の景色をたのしめるのも特徴です。

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三浦半島低山カタログ

DATA

住所 横須賀市津久井5丁目
アクセス
行き方

●津久井浜観光農園口ルート/津久井浜駅から津久井浜観光農園、三浦富士経由で砲台山山頂まで
京急久里浜線「津久井浜駅」から徒歩で約1時間30分

●津久井小裏口ルート/京急長沢駅から津久井小学校裏、三浦富士経由で砲台山山頂まで
京急久里浜線「京急長沢駅」から徒歩で約1時間30分

●長沢殿前公園口ルート/京急長沢駅から長沢殿前公園横、三浦富士経由で砲台山山頂まで
京急久里浜線「京急長沢駅」から徒歩で約1時間10分

●浅間神社バス停口ルート/YRP野比駅から途中バス利用で三浦富士山頂経由で砲台山山頂まで
京急線「YRP野比駅」から京急バス「横須賀市民病院」行きまたは「浅間神社経由通信研究所」行きに乗車して『浅間神社』下車、バス停から徒歩で約50分

●通研南門バス停ルート/YRP野比駅から途中バス利用で砲台山山頂まで
京急線「YRP野比駅」から京急バス「横須賀市民病院」行きまたは「浅間神社経由通信研究所」行きに乗車して『通信研究所南門』下車、バス停から徒歩で約30分

●三浦富士から砲台山山頂まで
徒歩で約30分

●武山から砲台山山頂まで
徒歩で約30分

※各ルート名は正式名称ではありません。当サイト内での説明用に便宜上付けたものになります。

駐車場 なし
営業時間

入山は原則年中無休/終日可能

料金

無料

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砲台山(武山防空砲台跡)
×
500 m
Leaflet | OpenStreetMap contributors
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