三浦半島最南端に位置する城ヶ島。県立城ヶ島公園は、その東半分を占める、風光明媚な公園です。
県立城ヶ島公園からは、太平洋越しに、房総半島、伊豆大島、伊豆半島、富士山と、パノラマが広がっています。
県立城ヶ島公園の周辺は、県の天然記念物に指定されているウミウやクロサギの生息地になっており、ウミウ展望台からは鳥たちの姿を遠望できます。
冬には約30万本の八重咲きのスイセンが咲きほこり、お花の名所にもなっています。「かながわの花の名所100選」にも選ばれています。
2020年には、県立城ヶ島公園の先端の岩場に建っていた安房埼灯台がリニューアルして、公園内の東端に二代目・安房埼灯台として建て替えられました。

城ヶ島は三浦半島の最南端に位置する風光明媚な島で、「ミシュラン・グリーンガイド・ジャポン」(改訂第3版)で二つ星(「寄り道する価値がある」という評価)を獲得しています。
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ウミウ展望台から望むウミウ生息地

城ヶ島公園正門から馬の背洞門がある岩場方面に続く海沿いの道を行くとウミウ展望台があり、ウミウ生息地を望むことができます。
城ヶ島はウミウの越冬地になっていて、毎年11月から翌年4月にかけておよそ2,000羽が飛来してきます。
また、ウミウ展望台からは城ヶ島南岸の海食崖も、詳しく観察することができます。ウミウが、容易に人が近づけないような場所を選んでいることもよく分かります。
とはいえ、公園内でバッタリ歩いているウミウに遭遇することもあります。そんなときは、静かに通り過ぎるのを見守りましょう。
360度の大パノラマ

三浦半島の最南端に位置する城ヶ島公園の高台にある展望台からは、360度の大パノラマをたのしむことができます。
東 | 房総半島 |
西 | 伊豆半島、富士山、丹沢など |
南 | 伊豆大島 |
北 | 三浦半島 |
まわりにはいっさい遮るものがないため素晴らしい展望ですが、晴れていても台風並みの暴風となる場合もあるため、物を飛ばされたり、転んでケガをしないように、気をつけましょう。
強風の影響で、公園内の松の木はどれも北側に傾いています。

東京湾要塞の城ヶ島砲台跡

城ヶ島公園のある場所には、第二次世界大戦の終戦まで、城ヶ島砲塔砲台がありました。
城ヶ島砲塔砲台は、1924年(大正13年)に、東京湾を防衛するための東京湾要塞の一部として造られました。
明治時代にはすでに、観音崎や猿島、千代ヶ崎などに東京湾要塞の砲台が造られていましたが、東京湾の防御線が東京内湾(観音崎-富津)から東京湾外湾(釼崎-洲崎)まで拡大されたことによって、城ヶ島にも築かれることになりました。
城ヶ島の砲台は、戦艦「安芸」の砲塔を陸上に移設した砲塔砲台でした。




城ヶ島の他の見どころ




