金沢八景駅や金沢文庫駅周辺の横浜金沢エリア(横浜市金沢区)は、横浜市のなかでも海沿いで自然を楽しめる貴重な場所となっていて、桜の名所も点在しています。
レジャーシートを広げてお花見を楽しみたい場合は、野島公園がおすすめです。野島公園の真ん中にそびえる野島山は、標高こそ57mと低山ですが、まわりに高い山や建物もありませんので、展望台からの景色も抜群です。
横浜金沢エリアの寺社でも桜を多く見ることができますが、その中でも称名寺の桜は見ごたえがあります。
ともに京都を代表する花の名所・仁和寺が発祥とされる、龍華寺の「御室桜」や海の公園の「御衣黄(ギョイコウ)」などの、めずらしい桜を見られるのも横浜金沢エリアの桜スポットの特徴です。
2022年4月に金沢八景駅のすぐ隣りに開園した金沢八景権現山公園(旧円通寺客殿)のシンボルツリーとなっている桜は、横浜金沢エリアのもっとも新しい桜スポットの一つです。
その金沢八景権現山公園をはじめ、横浜金沢エリアには、2023年のNHK大河ドラマ「どうする家康」の主人公・徳川家康ゆかりの場所が点在しています。桜スポットとあわせて、家康ゆかりの地をめぐるのもおすすめです。
このページの特集では、前半の7ヵ所は、金沢八景駅を起点に金沢文庫駅まで、横浜金沢エリアのお花見スポット・桜の名所をめぐることができるような順番で紹介しています。1日あれば、ぐるっと1周まわることができますので、ぜひ、お花見めぐりをお楽しみください。
最後の金沢自然公園(金沢動物園)だけは少し離れて、金沢文庫駅からバスか、車が便利です。
横浜金沢エリアの桜の見ごろの時期は、首都圏の標準的な見ごろと一緒で3月下旬から4月上旬にかけてになります。瀬戸神社の玉縄桜は、それよりも半月ほど早く見ごろを迎えます。
マップは、スマートフォンやタブレットでは二本指で操作できます。
INDEX
金沢八景権現山公園(旧円通寺客殿)
金沢八景権現山公園は、2022年4月に開園した、金沢八景駅のすぐ横にある公園です。京急線・金沢八景駅ホームの金沢文庫駅寄りから間近に見える、茅葺屋根が特徴の日本家屋がある場所です。
金沢八景権現山公園の中庭には、シンボルツリーとして、桜の木が植えられています。
背後にある権現山から見る風景が徳川家康のお気に入りだったと伝えられていて、家康の死後、この場所には家康を祀る東照宮(現存せず)が建立されました。江戸時代、徳川家康もこの場所からお花見をしていたかもしれません。
●住所
横浜市金沢区瀬戸20-3
●入園料
無料
●駐車場
なし
●公共交通機関
京急線・金沢シーサイドライン「金沢八景駅」より徒歩約1分
瀬戸神社
瀬戸神社のあじさい苑の参道沿いでは、早春に、玉縄桜が咲きほこります。
玉縄桜は鎌倉の神奈川県立大船フラワーセンター原産の早咲きの桜です。ソメイヨシノとよく似ていますが、ソメイヨシノの開花より半月ほど早く見ごろを迎えます。
●住所
横浜市金沢区瀬戸18-14
●拝観料
無料(志納)
●駐車場
車祓のスペースのみ
●公共交通機関
京急線・金沢シーサイドライン「金沢八景駅」より徒歩約2分
野島公園・室ノ木地区
野島公園・室ノ木地区の自由広場の一角には桜の木が多く植えられています。広い芝生広場にありますので、のんびりとお花見をするのには最適です。
野島公園で桜と言えば、次に紹介する野島山の展望台広場が定番ですが、室ノ木地区は山に登らなくても、お気軽にお花見を楽しめます。
●住所
横浜市金沢区六浦東1丁目
●入園料
無料
●駐車場
臨時駐車場があり ※野島公園 室ノ木地区 臨時駐車場(4~9月の土・日・祝日 8:00~16:30。混雑時のみ営業。雨天時は営業無し。1日1回600円)
●公共交通機関
徒歩の場合
金沢シーサイドライン「野島公園駅」より徒歩約10分
京急線・金沢シーサイドライン「金沢八景駅」より徒歩約15分
バス利用の場合
京急線「金沢文庫駅」より京急バス「追浜車庫前(野島経由)」行きで『夕照橋』下車、徒歩すぐ
京急線・金沢シーサイドライン「金沢八景駅」より京急バス「関東学院循環」行きで『関東学院東』下車、徒歩約1分(休日は運休。学校の長期休暇中は臨時ダイヤまたは運休の場合あり)
野島公園
金沢八景駅から金沢シーサイドラインで1駅お隣りにあるのが野島公園駅。この駅からほど近い場所にあるのが、駅名になっている野島公園で、初代内閣総理大臣を務めた伊藤博文が明治時代に別荘を建てた風光明媚な場所です。
野島公園では、標高57mの野島山の山頂にある展望台広場が絶好のお花見スポットです。広場を囲うようにソメイヨシノが植えられています。山頂まで登らなくても、園路沿いでもソメイヨシノやオオシマザクラを楽しめます。
●住所
横浜市金沢区野島町24
●入園料
無料
●駐車場
あり
●公共交通機関
公園入口まで
金沢シーサイドライン「野島公園駅」より徒歩約5分
または、京急線・金沢シーサイドライン「金沢八景駅」より徒歩約20分
龍華寺
龍華寺は庭園の牡丹が有名な寺院ですが、牡丹の季節の前にも、いろいろな種類の桜を楽しむことができます。
その中でも龍華寺の桜の見どころは、御室桜です。御室桜は京都・仁和寺のものが有名ですが、関東ではあまり見られない、めずらしい桜です。
●住所
横浜市金沢区洲崎町9-31
●拝観料
無料(志納)
●駐車場
あり
●公共交通機関
京急線・金沢シーサイドライン「金沢八景駅」より徒歩約10分
周辺の見どころ
金澤八幡神社(金沢八幡神社)
海の公園
金沢八景駅から金沢シーサイドラインで2駅目、野島公園駅のお隣りにある海の公園南口駅の目の前に広がるのが、横浜で唯一海水浴場が開かれる、海の公園です。海の公園は、人工海浜にそった細長い公園で、並行して走るシーサイドラインの海の公園柴口駅、八景島駅も最寄り駅です。
そのシンプルな名前のとおり「海」のイメージが強い海の公園ですが、公園の中央に設けられている散策路沿いなどで、オオシマザクラやヤマザクラなど、さまざまな種類の桜を見ることができます。
海の公園の中央、海側では、黄緑色の花を咲かせるめずらしい桜「御衣黄(ギョイコウ)」も見られます。
●住所
横浜市金沢区海の公園10
●入園料
無料
●駐車場
あり
●公共交通機関
金沢シーサイドライン「海の公園南口駅」「海の公園柴口駅」「八景島駅」よりすぐ
周辺の見どころ
八景島シーパラダイス
称名寺
称名寺は、鎌倉時代に北条一門の金沢北条氏が、菩提寺として建立した寺院です。隣接してつくられた日本最古の武家文庫であった金沢文庫は、現在、県立の中世の歴史博物館となっています。
称名寺では、参道が桜並木になっている他、浄土式庭園の阿字ヶ池周辺や裏山などでも桜を見ることができます。
※称名寺・参道の桜並木は、2023年に大規模な剪定が行われたため、例年ほどのボリュームにはならないことが見込まれます。
●住所
横浜市金沢区金沢町212-1
●拝観料
無料(志納)
●駐車場
なし
●公共交通機関
京急線「金沢文庫駅(東口)」より徒歩約15分、または、京急バス「柴町」行きで『称名寺』下車
もしくは、金沢シーサイドライン「海の公園南口駅」「海の公園柴口駅」より、徒歩約15分
周辺の見どころ
神奈川県立金沢文庫
金沢自然公園(金沢動物園)
金沢自然公園(金沢動物園)では、1年を通してさまざまな花を見ることができます。とくに桜は見どころが多く、十数種類・約2,000本が植栽されています。お花見の定番・ソメイヨシノの他にも大き目な花がかわいらしいサトザクラなどもたのしめます。
桜の季節に前後して園内各所で見られる、鉢植えのチューリップや園路のツツジもキレイです。
●住所
横浜市金沢区釜利谷東5-15-1
●入園料
入園無料(金沢動物園は、大人500円、高校生300円、小・中学生200円)
●駐車場
あり
●公共交通機関
夏山口(金沢動物園の入口ゲート近く)まで
京急線「金沢文庫駅(西口)」より京急バス「野村住宅センター」行きで「夏山坂上」下車、徒歩約2分
正面口(公園の一番下、コアラバス発着場近く)まで
京急線「金沢文庫駅(西口)」より京急バス「能見台車庫前」行き、「京急富岡駅」行き、「横浜氷取沢高校」行き、「洋光台駅前」行きで、『市民の森入口』下車徒歩約1分
「金沢動物園」行き急行バス【土日祝日のみ運行】
京急線「金沢文庫駅(西口)」より京急バス「金沢動物園」行きで終点下車