諸磯湾は、油壺湾のすぐ南側に位置する、三浦半島南西部の相模湾に面した入り江です。北側の油壺湾との境でもある名向崎と、南側の諸磯埼灯台が建つ諸磯崎との間の、細長い形状の湾です。湾の南岸沿いには油壺京急マリーナがあります。
諸磯湾のヨットハーバー越しに望む富士山は、三浦半島西海岸を代表する絶景スポットの一つです。
ドライブコースとしてもおすすめですが、穏やかに晴れた冬の日にハイキングコースを歩けば、諸磯湾ならではの、無数に浮かぶヨットの帆越しに望む富士山を心ゆくまでたのしむことができます。
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諸磯湾は西海岸ドライブコース最大のハイライト
三崎港と油壺を相模湾に沿って結ぶ西海岸線は、渋滞することが多い三浦半島の道路のなかではめずらしい、快適に走れるドライブルートです。そんななかでも、富士山を望む諸磯湾は、最大のハイライトと言えます。残念ながら、ビュースポットである湾の最奥周辺には駐車場はほとんどありませんので、ゆっくり眺めたい場合はバスか歩きで来ることをおすすめします。
油壺京急マリーナバス停は三浦半島屈指の絶景バス停
諸磯湾最奥にある「油壺京急マリーナ」バス停は、三浦半島でも屈指の絶景バス停の一つです。三浦半島の絶景バス停といえば、同じく富士山を望む葉山の「真名瀬」バス停が有名ですが、それに負けずとも劣らないスポットです。
ただし、15分~20分間隔でバスが来る「真名瀬」バス停に対して、「油壺京急マリーナ」バス停は1時間に1本程度しか運行されていませんので、バス利用の際は事前に時刻をよく調べておく必要があります。(下記リンク参照)
※徒歩10分ほどの場所にある「屋志倉」バス停から、「油壺京急マリーナ」を通らない「浜諸磯」系統のバスを利用することも可能です。運行本数はこちらも同程度です。
無数のヨットが奏でる諸磯湾のサウンドスケープ
諸磯湾や油壺湾を通る西海岸線は、関東ふれあいの道(首都圏自然歩道)「油壺・入江のみち」(環境省・神奈川県)のハイキングコースになっています。西海岸ドライブコースに限らず、ハイキングコースとしても、ここ諸磯湾が最大のハイライトと言えます。
無数に浮かぶヨットの帆越しに富士山を望む諸磯湾の絶景も、車ではほんの一瞬で通り過ぎてしまいますが、ハイキングでなら十分に堪能できます。
諸磯湾の最奥に立って富士山を眺めていると、ヨットハーバーならではの音もたのしむことができます。
よほど凪の日か、暴風の日でもなければ、ヨットが波に揺らされて奏でられる、独特な共鳴音が響いているのに気づくはずです。これも、ドライブでは味わうことができない、諸磯湾ならではのサウンドスケープです。