横須賀美術館は、施設の改修工事のため長期休館していましたが、2026年9月5日(土)に再オープンしました。
横須賀美術館は、2007年に横須賀市の市制100周年を記念して開館した、海と山に囲まれた美術館です。
東京湾を望む県立観音崎公園内にあり、ロケーションも含めてたのしむことができます。アート情報サイトでは「絶景美術館・トップ5」に選出されたこともあります。他にも「神奈川建築コンクール最優秀賞」など多数の建築賞の受賞歴があり、建物自体もリラックスして過ごせるように工夫されています。
横須賀美術館では、地方自治体の公立美術館らしく、横須賀・三浦半島にゆかりのある作家や地元を題材とした、近現代の絵画、版画、彫刻を中心に収集されています。それらの作品は、所蔵品展などで見ることができます。
また、広い芝生広場が心地よい海の広場や本館屋上から続く山の広場は無料で開放されていて、春には桜、初夏にはあじさい(あじさいは山の広場と周辺の園路)をたのしむことができます。横須賀美術館は、展覧会目的以外でも訪れる価値のある、隠れた花の名所でもあります。
この横須賀美術館を設計した建築家・山本理顕氏は、2024年3月、建築界のノーベル賞と呼ばれる「プリツカー賞」を受賞しました。
観音崎の海と山に囲まれた、自然環境とのハーモニーがすばらしい名建築・横須賀美術館は、山本理顕氏の代表作の一つに数えられています。
建築の詳細な見どころは、以下の記事をご覧ください。横須賀美術館の建築としての魅力を、分かりやすく深掘りしています。
INDEX
横須賀美術館の屋内外の見どころ紹介

緑豊かな森と青い海に囲まれた横須賀美術館は、展覧会だけ観て帰るだけではもったいない美術館です。屋外もたのしんでこその絶景美術館です。企画展を目的に訪れた人も、そうじゃない人も、美術館のまわりを隅々までめぐってみるのがおすすめです。美術館の周囲は、チケットがなくても、無料で散策することができます。
海の広場

海の広場は、その名前のとおり、横須賀美術館の目の前に広がる、海を望む広い芝生広場です。各種ワークショップや野外映画会などのイベントに利用されることもあります。
この海の広場の横には、屋外彫刻「Valleys(2nd-stage)」(若林奮)が設置されています。近未来的な切通しのような谷の中を、実際に歩くことができます。

本館・レストラン棟
本館前面の回廊沿いには、イタリアンレストラン「アクアマーレ」や、美術館や展覧会のグッズなどを購入できるミュージアムショップなどがあります。どちらも、海の広場越しに、東京湾を望むことができます。

本館・展示棟

レストランとミュージアムショップの間から本館の奥へと進むと、細長いブリッジの先に、エントランスホールがあります。
このブリッジ周辺は、地階から建物の天井まで続く大きな吹き抜けになっています。外壁には大小さまざまな穴がたくさん開いていて、外からやわらかな光が差し込みます。

エントランスホール右手奥にある受付を過ぎると、主に企画展が開催される展示室が点在しています。

反対側の、エントランスホール左手奥にあるらせん階段やシースルーエレベーターを使うと、2階にある図書館や情報スペース、屋上のペントハウスや屋上広場へ行くことができます。

ペントハウス
本館屋上のペントハウスは眺めが良く、横須賀美術館屈指の絶景スポットです。ガラス張りの屋内は冬でも暖かく、寒い季節に東京湾を行き交う船を眺めるのにも最適です。
この場所は「恋人の聖地」(NPO法人地域活性化支援センター)に認定されています。

屋上広場

晴れた日には、ペントハウスから外へ出て、屋上広場で海を眺めるのがおすすめです。
本館のガラス屋根の上に浮かぶように設けられた屋上広場からは、横須賀美術館の建築としての見どころの一つである、ガラスと鉄板によるダブルスキン構造を観察することもできます。

山の広場

屋上広場の背後には、山の広場がひろがっています。海の広場とはまた違った、隠れ家的な広場です。
山の広場からは、県立観音崎公園の園路(ハイキングコース)に入ることができます。
横須賀美術館のあじさい

横須賀美術館の周囲の園路は、県立観音崎公園のハイキングコースへのアプローチにもなっています。この園路から山の広場にかけては、色とりどりのあじさいが植栽されていて、例年5月下旬から6月にかけて、横須賀美術館を華やかに彩ります。
あじさいは横須賀美術館の他にも、県立観音崎公園のいろいろな場所で見ることができます。
横須賀美術館の園路沿いにはアジサイ(西洋アジサイ)が多いですが、海岸沿いではガクアジサイを、観音崎パークセンターでは観音崎公園オリジナル品種の汐音などが見られ、場所によって個性があるのも特徴です。



横須賀美術館の桜

横須賀美術館では、春になると、海の広場と山の広場、そしてそれらを結ぶ園路沿いなどで、ソメイヨシノが咲きほこります。桜スポットとしては横須賀のなかでも穴場と言える場所ですが、海を望む広い芝生広場は、お花見には最高のロケーションです。
横須賀美術館の裏からハイキングコースで約15~20分ほどの場所にある県立観音崎公園の花の広場では、ソメイヨシノ以外にもさまざまな品種の桜の開花リレーをたのしむことができます。
海の広場の桜
海の広場では、ソメイヨシノの他、河津桜も見られます。レジャーシートを敷いてお花見するのもおすすめです。


山の広場の桜
海の広場に比べて山の広場は訪れる人もそれほど多くなく、穴場のお花見スポットです。


谷内六郎館

「週刊新潮」の表紙絵を担当していたことで知られる、画家・谷内六郎の作品を展示している別館です。横須賀市にアトリエを構えていた縁で、「週刊新潮」の表紙絵の原画ほぼすべてが収蔵されていて、その数は約1,300点にのぼります。



観音崎周辺の見どころ
美術館周辺は県立観音崎公園として整備されています。神奈川県最大の県立公園であり、豊かな自然や戦争の遺産などがのこされています。
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