横須賀中央駅Yデッキ(中央Yデッキ)は、京急線の横須賀中央駅東口の三叉路(主要道のみ。若松マーケットを含めると四差路)にかかるペデストリアンデッキ(立体横断施設)です。単に「Yデッキ/ワイデッキ」と呼ばれることが多いです。
名前の由来は、横須賀中央駅東口改札と、駅前の商業施設・横須賀プライム(2024年閉館)方面、若松マーケット方面に、Yの字型に三方向へデッキが延びていることと、横須賀(Yokosuka)の「Y」にもかかっています。
歩行者と自動車などとの交通の分離を目的としているため、片側1車線の平坂下の狭い車道部分を除いて、横須賀中央駅Yデッキ下には横断歩道はありません。
横須賀中央駅Yデッキは、横須賀中央駅周辺の再開発の一環として整備されたもので、1997年に供用が開始されました。同じ年には、横須賀中央駅改良工事が完成し、駅を挟んだ反対側の西口には商業施設・横須賀モアーズシティもオープンしています。
この再開発前までの横須賀中央駅東口駅前は、現在と同じように平坂下を除いて横断歩道はなく、ペデストリアンデッキではなく地下道で旧横須賀プライム(当時はウォーク横須賀)方面と繋がっていました。また、東口には、駅ビルとして、レストランやスーパーマーケットが入居する京浜百貨店横須賀店が建っていました。

デッキ・駅前広場・駐輪場の三層構造

横須賀中央駅Yデッキは三層構造になっています。横須賀中央駅東口改札がデッキレベルにあり、改札口を出ると、そのまま自然に各方面に迎えるようになっています。改札口並びの券売機横には、横須賀市観光案内所が設置されています。
グランドレベルは、横須賀中央駅Yデッキ下広場と呼ばれる、駅前広場になっています。「ヨコスカ街なかミュージックライブ」といったストリートライブが開催される他、「ハロウィンフェスティバル」などのイベント会場としても利用されます。横須賀中央駅東口のシンボルツリーであるメタセコイアの大木が植えられていて、毎年冬にはイルミネーションが施されます。
また、地下は、定期利用と一時利用に対応した、自転車159台、バイク215台(125cc以下)を駐車可能な駐輪場(横須賀中央駅第1自転車等駐車場)になっています。

ビュースポットでありランドマークでもあるYデッキ

横須賀中央エリアのまちづくりのガイドラインとして制定された「横須賀中央エリアまちづくり景観協定」には、以下のような条項があります。
3-2 Yデッキからの眺めを整えることについて次の事項を考慮する。
「横須賀中央エリアまちづくり景観協定」
(1) 駅前のYデッキは街路景観を楽しむ視点場として設えるとともに、Yデッキや隣接街区は通りから見てランドマークとなるように設える。
横須賀中央駅Yデッキは、ビュースポットであり、この施設自体がランドマークであると捉えられています。
実際に、冬の横須賀中央イルミネーションの時期は、Yデッキ下から1直線に延びるライトアップされた横須賀中央大通りの街路樹がきれいですし、中央に大きな丸い穴の開いたYデッキは、俯瞰してみると宇宙船のようなおもしろい形状をしています。
ただし、「よこすかみこしパレード」や「下町祭礼」などでは、危険防止のため、Yデッキからの観覧は禁止されることがあります。

新たな賑わいが期待されているYデッキ直結の再開発

かつて、横須賀中央駅東口改札を出た正面には、横須賀中央駅Yデッキとも(前身の地下道とも)直結していた横須賀プライム(旧ウォーク横須賀、緑屋)の大きなビルがあり、横須賀中央駅東口のランドマークの一つになっていました。
横須賀プライムは2024年で閉館し、取り壊された後、その跡地を中心とした街区では「若松町1丁目地区第一種市街地再開発事業」として再開発が進められています。
具体的には、2029年の完成を目標に、地上33階の大規模複合施設が計画されていて、低層階に商業施設、中層階が主に京急系のホテル、高層階に大京系のマンションが入る予定です。横須賀プライム時代の建物と同様、2階部分でYデッキと直結されます。
どちらかといえば駅裏にあたる西口の横須賀モアーズシティが人気のある一方、三浦半島唯一の百貨店だったさいか屋の大幅縮小に代表されるように東口側の横須賀中央大通り周辺の賑わいに陰りが見えるなか、「若松町1丁目地区第一種市街地再開発事業」は東口の活性化や横須賀中央エリア全体の回遊性の向上に期待されています。その中心となるのが、駅にも再開発ビルにも直結する、横須賀中央駅Yデッキということになります。

横須賀中央駅Yデッキ(中央Yデッキ)周辺の見どころ












