一色海岸は、葉山御用邸と葉山しおさい公園(葉山御用邸付属邸跡地に開園した公園)の目の前にあり、皇室にもゆかりの深い海岸です。
「世界の厳選ビーチ100」(CNN)や「日本の水浴場88選」(環境省)に選出されるなど、森戸海岸と並ぶ、葉山を代表するビーチです。
一色海岸の南側には小磯の鼻と呼ばれる、上面に芝生が広がる相模湾に突き出た岬があり、潮が引いているときはこのまわりで磯遊びもたのしめます。
大きく緩やかな弧を描く一色海岸の砂浜、磯遊びに最適な小磯の鼻のまわりの岩場、ゴロンと横になるのが心地良い小磯の鼻の上の芝生広場、葉山御用邸と葉山しおさい公園に面した落ちついた周辺環境、と、これほどまで最高の環境が整った海岸はめずらしいでしょう。
INDEX
海外のビーチのような雰囲気が漂う一色海岸
葉山御用邸がこの地にできた目的がそうであったように、一色海岸の周辺は古くから皇室や華族の方々、富裕層、外国人などの避暑・避寒のための別荘地でした。歴代の天皇皇后両陛下が葉山御用邸へご静養に訪れた際は、一色海岸を必ずのように散策されます。そのため、今でも一色海岸のことを「ロイヤルビーチ」などと呼ぶ人もいます。
そのような土地柄もあってか、同じ葉山を代表するビーチである森戸海岸よりも少し、落ち着いた雰囲気に感じることが多いです。
現在でも地元・葉山やお隣りの逗子や横須賀に住む外国人が多く訪れ、彼ら・彼女らの多くは夏以外でも海水浴をたのしむため、とくにシーズンオフはまるで海外のビーチにいるような雰囲気になります。
CNN選出の「世界の厳選ビーチ100」に、日本からは沖縄県の阿嘉島とここ一色海岸だけが選ばれていて、外国人にも知名度が高いのかもしれません。
磯遊びを楽しめる小磯の鼻周辺の岩場
一色海岸の北側ははやま三ヶ岡山緑地から続く岬・芝崎があり、そこから南側の小磯の鼻までゆるやかな弧を描く砂浜が続いています。砂浜沿いには黒松が植わっていて、鎌倉や逗子の海岸では見られない、自然豊かな環境です。
砂浜の両端には磯がありますが、とくに小磯の鼻のまわりが磯遊びに適しています。潮が引いているときは小磯の鼻の前方に広い岩場が姿を現わして、普段は小島になっている小磯の鼻の横にある赤い鳥居と小さな祠のある岩礁とも地続きになります。
一色海岸・小磯の鼻横にある小島の赤い鳥居と小さな祠には、龍宮様が祀られています。
龍宮様は、航海の安全と豊漁をお祈りする海の神様で、古くから漁師さんをはじめとした地域の人たちから信仰を集めてきました。
一色海岸の他にも、葉山の海では、森戸大明神(森戸神社)沖に浮かぶ名島(菜島)や長者ヶ崎の磯にも龍宮様(竜宮様)が祀られていて、毎年1月11日に神事が行われます。
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小磯の鼻は海に浮かぶ芝生広場
小磯の鼻は砂浜より一段高い台地状になっていて、上部は岬全体が芝生広場になっています。海に囲まれた小さな芝生広場は居心地も景色もとてもよく、海水浴シーズンでもそれ以外のシーズンでも人気が高いエリアです。
南側の長者ヶ崎から北側の一色海岸までの周囲の海岸と、三方から相模湾を一望できる、一色海岸周辺でもとびっきりのビュースポットです。
波の音を聴きながら芝生広場の上で横になっていると、きっと、時間が過ぎるのを忘れてしまうことでしょう。
芝生広場に木陰がほしいという方には、葉山しおさい公園と葉山御用邸の間にあって、一色海岸を見下ろす高台の一色公園をオススメします。一色公園の芝生広場では、松などの木々が木陰をつくってくれています。
夕暮れ時に広がる景色は絶品
相模湾に面している一色海岸は、夕日の名所でもあります。江の島や天候次第で見える富士山の背後の空と、目の前に広がる海が赤く染まる様子は、絶品です。
夕方の小磯の鼻は昼間よりさらに人気が高まって、多くの人が集まってきます。
静かに陽が落ちていくのを眺めている人、目の前に広がる絶景をカメラに収める人、みんな、思い思いの時間をたのしんでいます。
最後に、このエリアの特徴をもう一つ。葉山御用邸の目の前にある一色海岸や小磯の鼻周辺は、季節を問わず、警察官が頻繁に巡回や監視をしているため、少々暗くなってからも治安が良い場所と言えるでしょう。(過信は禁物です。また、海岸から民家も近いため、騒いだりまわりの迷惑行為になるような夜遊びは控えましょう)
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