城ヶ島大橋は、三浦半島の南端に浮かぶ城ヶ島と三浦半島の三崎を結ぶ橋です。城ヶ島へ渡る唯一の橋で、自転車や徒歩での通行も可能です。
三崎マグロの水揚げで有名な三崎漁港を利用する大型の船舶が橋下を通行することを可能にするため、城ヶ島大橋は、橋脚のスパンや海上からの高さが大きく確保されています。
このため、城ヶ島大橋の橋上からの景色は抜群です。季節によりますが、朝日や夕日のビュースポットとしてもオススメです。また、三崎・城ヶ島花火大会の打ち上げ会場を見下ろす場所にありますので、花火の鑑賞にも適しています。
ただし、城ヶ島大橋は駐停車禁止区間(陸上区間は駐車禁止)ですので、路上駐車や極端に速度を落とすなどの危険な走行は絶対におやめください。
最寄りの大きな駐車場は、城ヶ島側の取付道路であるループ橋の内側に、県立城ヶ島公園第2駐車場があります。
見た目も優美で、橋上からの眺望も素晴らしい城ヶ島大橋は、1991年に神奈川県が選定した「かながわの橋100選」に選ばれています。
INDEX
城ヶ島大橋建設の経緯
城ヶ島大橋は、長さが575m、海面からの高さは21m(満潮時)あり、1960年(昭和35年)に完成した当時は東洋一の規模を誇りました。
三浦半島南端の三崎漁港は、そのさらに南側に浮かぶ城ヶ島が天然の防波堤となっているため、古くから遠洋漁業の基地として栄えてきました。しかし、漁業関連用地が不足してきたため、三崎漁港の対岸の城ヶ島を埋め立てて開発することになりました。これが、城ヶ島大橋建設の経緯です。
城ヶ島大橋開通後は、島民の利用はもちろんのこと、当初の予定通り漁業関係の利用や、城ヶ島へ気軽に観光に訪れることができるようになりました。
なお、三崎漁港のうらりマルシェからは、城ヶ島大橋開通前までの唯一の交通手段であった渡船も、観光目的で運航されています。
2020年4月から無料開放
城ヶ島大橋の自動車の通行は、かつては、島民や島内の事業者を除いて有料でしたが、2020年4月1日に無料開放されました。城ヶ島大橋の料金所は橋の三崎寄りにありました。関係車両用の駐車スペースが設けられている場所が、その名残です。
絶景が広がるビュースポット
城ヶ島大橋のまわりには、高い建物や山などがありませんので、歩いて渡れば絶景をたのしめます。柵が低い箇所がありますので、突風には気をつけてください。富士山の方角は、城ヶ島を正面に見て右側です。
城ヶ島大橋から見る春のダイヤモンド富士
城ヶ島大橋では、春は三浦半島を南下してくるダイヤモンド富士を最終盤(最後は翌日の城ヶ島)に、夏は北上していくダイヤモンド富士を序盤(初日は前日の城ヶ島)に、見られます。
眼下まで海が迫る場所で、高い位置から見られるというロケーションは、城ヶ島大橋ならではです。
ダイヤモンド富士のとき以外でも、たとえ富士山が雲に隠れて見えなくても、眼下に大海原が広がる城ヶ島大橋から見る夕日は、いつでも絶景です。