浄明寺緑地は、鎌倉逗子ハイランドの住宅地に隣接する緑地公園です。
鎌倉の浄明寺エリアと逗子の名越エリアを結ぶ尾根上にあり、気軽に自然とふれあえる場所として、近隣の住民を中心に、憩いの場となっています。
鎌倉の報国寺や衣張山方面と逗子の名越切通方面は、浄明寺緑地を経由するハイキングコースで結ばれているため、ハイキングやトレッキングで訪れるのもオススメです。
また、浄明寺緑地には、鎌倉の浄明寺エリアと逗子の名越エリアを結ぶ巡礼古道や平成巡礼道のルート上ではほとんど唯一の公衆トイレ(「関東の富士見百景」の眺望スポットの逗子寄り)がありますので、休憩スポットとしても欠かせない場所です。
このハイキングコース上では、庚申塔などの石塔も多く見られます。古くから、「坂東三十三観音」第一番札所・杉本寺(杉本観音)から第二番札所・岩殿寺(岩殿観音)を結ぶ巡礼古道として利用されてきた道であるためです。
住宅地の開発によって失われた部分もありますが、往時の雰囲気を感じることができます。
INDEX
鎌倉市子ども自然ふれあいの森
鎌倉市子ども自然ふれあいの森は、鎌倉市制50周年を記念して整備された緑地で、子どもたちが自然やお年寄りをはじめとする人々とのふれあいを通してさまざまな体験ができる場となることを目的としています。鎌倉市子ども自然ふれあいの森には歩きやすい散策路が設けられていて、四季を通じた散策や自然観察を楽しむのに最適です。
関東の富士見百景や浄明寺緑地パノラマ台などのビュースポット
すぐ東側まで鎌倉逗子ハイランドの住宅地が迫っているためあまりそのようには感じにくいですが、浄明寺緑地は衣張山から名越切通に続く尾根道沿いにありますので、とくに西側に眺望が開けた場所がいくつかあります。
関東の富士見百景
浄明寺緑地からは、富士山をキレイに望むことができます。まちなかから気軽にアクセスができ、山の上から富士山を眺めることができる、鎌倉でも数少ない場所です。浄明寺緑地は、国土交通省が選定する「関東の富士見百景」に選ばれています。
浄明寺緑地は、富士山ビューに限らず、夕日のビュースポットとしてもオススメです。
以下のリンク先から、他の夕日のビュースポットもご覧ください。
浄明寺パノラマ台
鎌倉と逗子の尾根沿いに位置する浄明寺緑地には、「関東の富士見百景」の案内板が建つビュースポットの他にも、眺望が良い場所がいくつかあります。その中でもパノラマ台は、鎌倉市街を一望できるビュースポットとして人気です。
浄明寺パノラマ台についての詳細は、以下の記事をご覧ください。
水道山展望台(展望広場)
水道山展望台からは、逗子方面の眺望が開けています。急で狭い散策路を登った先にあるパノラマ台の狭い広場と違って、水道山展望台はクルマが通れるほど広い舗装路(自家用車が入れるわけではありません)を登った先に広い広場があります。
水道山展望台についての詳細は、以下の記事をご覧ください。
広々とした浄明寺緑地の芝生広場
浄明寺緑地の鎌倉・浄明寺エリア寄りには芝生広場が広がっています。鎌倉のとくに東側には、広い芝生広場のある公園は少ないため、浄明寺緑地は子どもたちの貴重な遊び場になっています。
この芝生広場の周辺などには、ビオトープも点在しています。
ヤマユリなどの浄明寺緑地で見られる花
浄明寺緑地では、初夏に、ヤマユリやアジサイ、アガパンサスの花などが見られます。
とくにヤマユリは、浄明寺緑地をはじめ、衣張山のハイキングコース上などで多く見られます。ヤマユリが多く見られる詳しい理由は分かりませんが、近隣の鎌倉逗子ハイランドのボランティア団体によって植栽されたものが多いようです。
ヤマユリは、三浦半島をはじめとした神奈川県の気候風土によく合う花であることから、神奈川県の県の花になっています。