光明寺裏展望台は、その名前のとおり、鎌倉・材木座にある光明寺の裏山にある展望台です。神奈川県による「かながわの景勝50選」に「光明寺裏山の展望」として選出されている、鎌倉を代表する景勝地の一つです。
とくに夕暮れ時の景色が美しく、夕日に染まる鎌倉市街地や由比ヶ浜、気象条件が良ければ富士山を一望できます。そして、なんといっても、鎌倉で最大の規模をほこる光明寺の山門を眼下に望むことができるのが、光明寺裏山の展望の最大の見どころです。
鎌倉の景勝地と言えば、光明寺裏展望台と同じく「かながわの景勝50選」に選ばれている稲村ヶ崎が有名です。鎌倉海浜公園稲村ガ崎地区(稲村ケ崎公園)から望む、七里ヶ浜、江の島、富士山のセットは、誰もが思い描く相模湾の風景の定番と言えるでしょう。
そんな定番スポットと比較すると光明寺裏山の展望の知名度はそれほど高くありません。しかし、光明寺裏山の展望は、稲村ヶ崎からは富士山方面とは反対側のため同時には見られない鎌倉市街地を望むことができます。鎌倉を代表する光明寺の山門も、その地形自体が鎌倉を代表する景勝地と言える稲村ヶ崎も、光明寺裏展望台からなら富士山と一緒のフレームに入れることができます。
このような意味でも、光明寺裏山の展望こそが鎌倉を象徴する景色と言って差しつかえないかもしれません。
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光明寺裏展望台のロケーション
光明寺裏展望台には二ヵ所展望デッキが用意されています。しかし、生い茂る木々が視界を遮るため、左側の展望デッキは景色が良くありません。もう一方の、右側の展望デッキがベストスポットです(木々の伐採などによって、条件は変わる可能性もあります)。
また同様に、「かながわの景勝50選」の「光明寺裏山の展望」の石碑があるあたりも、木々が視界を遮ってるため、景色は開けていません。
光明寺裏展望台へのアクセス方法
光明寺境内経由
光明寺裏展望台のふもとにあたる材木座海岸方面からのアクセス方法は、二通りあります。
一つ目は、光明寺の境内を経由するルートです。このルートは、光明寺の参拝時間内(下記のDATA欄参照)しか利用できません。
材木座海岸近くの総門から光明寺の境内に入り、大きな山門をくぐって、正面奥にある本堂を右側からまわり込むようにして裏側に行くと、そのまま裏山に続く道が続いています。階段を登りきると、眺望が良い方の展望デッキのすぐそばに出ます。
鎌倉市立第一中学校経由
もう一つは、京急バス「飯島」バス停近くから、鎌倉市立第一中学校方面に続く坂道を登って行くルートです。こちらは光明寺の境内を経由しないルートため、どの時間帯でも通行可能です。
「飯島」バス停近くから鎌倉市立第一中学校方面に続く坂道を登って行くと、すぐに小坪隧道に突き当たります。このトンネル方面へは向かわずに、手前の三叉路を左折します。大きな墓石が建ち並ぶ内藤家墓地の日本離れした風景を左手に見ながら、さらに坂を登って行きます。トンネル状の落石防護施設をくぐり抜けて、鎌倉市立第一中学校のグラウンドを右手に見ながら直進して行くと、光明寺裏展望台にたどり着きます。