鷹取山は、明治中期から昭和初期まで石材の採取をしていたため、垂直に切り立った岩壁が特徴です。切り出された石は、建築用材の他、東京湾の海堡(海に人工的に造られた砲台)の建設にも使用されました。
岩肌に開いている無数の穴は、ロッククライミングの練習で打ち込まれたものです。
鷹取山公園がある追浜側から行く他に、JR横須賀線「東逗子駅」または京急逗子線「神武寺駅」から神武寺を経由して行く神武寺・鷹取山ハイキングコースが整備されています。
追浜側はすぐ近くまで住宅地「湘南鷹取」が迫っているため気軽に訪れることができますが、ハイキングをたのしみたい場合は神武寺方面からがオススメです。
また、「がらめきの切通」を経由して、京急線「京急田浦駅」または「追浜駅」方面に抜けることもできます。
かつて石切り場だった鷹取山は、人工的に切り立ったその姿がめずらしい山のため、「かながわの景勝50選」に選ばれています。
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別名「湘南妙義」

鷹取という名前の由来には、鷹が多くいたから、太田道灌が鷹狩りをしたことから、など諸説あります。岩場が切り立った姿が群馬県の妙義山に似ていることから「湘南妙義」という別名もあります。



磨崖仏「弥勒菩薩尊像」

山頂近くには岸壁に彫り込まれた巨大な仏像・磨崖仏「弥勒菩薩尊像」が建っています。
この仏像は、1960年代に、逗子市在住の川口満氏の依頼により、横須賀市在住の彫刻家・藤島茂氏が製作したものです。
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鷹取山安全登山協議会指導員の指導に従い行う場合を除いて、鷹取山公園での岩登りは禁止されています。