田浦梅の里は、かつては「田浦梅林」と呼ばれていて、1934年(昭和9年)に当時の皇太子さま(明仁上皇)の生誕を祝して、地元の有志が梅の木を植えたのがはじまりです。
梅林は隣接する田浦緑地にも拡がり、現在では約2,700本以上の梅の木が植栽されている、三浦半島、横須賀を代表する梅の名所です。
また、根元には約75,000株の水仙も植えられているため、毎年1月から3月まで開花リレーをたのしむことができます。
2000年からは、田浦梅林と田浦緑地をあわせて、「田浦梅の里」と総称されるようになりました。
園内の梅の実を原料とした梅酒が地元の名産品になっていて、地域の酒屋さんなどで購入することができます。
2024年(令和6年)2月2日(金曜日)から3月6日(水曜日)まで、梅林の見ごろの時期にあわせて、「第69回田浦梅林まつり」が開催されます。
INDEX
三浦半島随一の梅の名所である梅林エリア
約2,700本以上にまで増えた梅の木
![田浦梅の里・梅林の園路(撮影日:2022.03.16)](https://miurahantou.jp/wp-content/uploads/2022/03/8fcacc6634e1e225eb76987aee5465ba-1200x800.jpg)
「田浦梅の里」として整備される前は、ここは「田浦梅林」と呼ばれていました。地元の有志の方たちが植えた700本の梅の木がはじまりです。現在では山全体に植栽されていて、約2,700本以上にまで増えています。
三浦半島随一の梅の名所として知られていて、「かながわ花の名所100選」にも選ばれています。
![田浦梅の里・満開の梅林(撮影日:2022.03.16)](https://miurahantou.jp/wp-content/uploads/2022/03/d59a386b0d61ca6481979d58ccc6ddce-1200x800.jpg)
京急線の車窓からも見える枝垂れ梅
![田浦梅の里・京急線沿いの入口に立つ枝垂れ梅(撮影日:2022.03.16)](https://miurahantou.jp/wp-content/uploads/2022/03/0d299d8e5b3c46fcead7172a6774e8e6-1200x800.jpg)
京急線の安針塚駅と京急田浦駅の間の車窓からも見える、田浦梅の里の入口に立つ枝垂れ梅は、京急線を利用する人であれば目にしたことがあると思います。田浦梅の里のシンボルツリーといっても良いかもしれません。
ほとんどの季節は、その立派な枝ぶりを見られるだけですが、初春のほんの一時期、華やかで美しい姿を見せてくれます。京急線の車窓から見られるのはホンの一瞬ですが、ぜひ近くでゆっくりと、風に揺られる枝垂れ梅の優雅な姿を見てみてください。
なお、この入口からよりも、ここより少しだけ山側にある入口からのほうが、梅林や芝生広場方面へ向かう登り坂は若干ゆるやかです。
![田浦梅の里・枝垂れ梅越しに見る京急(撮影日:2022.03.16)](https://miurahantou.jp/wp-content/uploads/2022/03/a4aa0099bdb88a941a0ca95b1f7b0424-1200x800.jpg)
▼その他の横須賀の梅の名所はこちら▼
![【2024 No.4】特集 | 横須賀梅の名所](https://miurahantou.jp/wp-content/uploads/2024/01/12e420825cbace75053fb2a57903b42b-1200x400.jpg)
かつては大六天神社の杜
![田浦梅の里・田浦梅林発祥之地の碑(撮影日:2015.03.15)](https://miurahantou.jp/wp-content/uploads/2021/02/21001f00accb9c0795a3f33b2ffbf422-1200x800.jpg?v=1637420546)
歴史をさかのぼると、この梅林のあるあたりには、大六天神を祀った石の祠があったと言われています。しかし、いつしか信仰も薄れていき、森に埋もれてしまいました。
現在の大六天神社は、昭和初期に再興されたものです。その後、1980年(昭和55年)に老朽化のため建て替えられたものが、現在の祠です。
![田浦梅の里・大六天神社(撮影日:2015.03.15)](https://miurahantou.jp/wp-content/uploads/2021/02/9b62be68c1a1438f1a0fd2a93e996f64-800x1200.jpg?v=1637420517)
芝生広場やアスレチックがある緑地エリア
![田浦梅の里・芝生広場(撮影日:2021.11.19)](https://miurahantou.jp/wp-content/uploads/2021/11/afb12ac30cf4589a37cdbf39256f756b-1200x800.jpg)
梅林のエリアを奥に進むと、かつての田浦緑地のエリアになります。ここには、広い芝生広場やアスレチック広場、展望塔などがあります。高台にあるため、東京湾方面の眺望が開けています。
![田浦梅の里・芝生広場から東京湾を望む(撮影日:2022.03.16)](https://miurahantou.jp/wp-content/uploads/2022/03/0d5e2b7ffd7e47f76e5713e83a07de28-1200x800.jpg)
田浦緑地は、地元に住む大学教授であり詩人の石川宏氏が、1976年(昭和51年)に横須賀市へ寄付した約36万平方の山林を整備して造られました。その石川宏氏の想いが込められた詩碑が、東京湾を望む芝生広場の一角に建っています。
![田浦梅の里・石川宏詩碑(撮影日:2021.11.19)](https://miurahantou.jp/wp-content/uploads/2021/11/76f20f5a05e7940bcc375c1c08bef5f8-1200x800.jpg)
アスレチック広場
![田浦梅の里・アスレチック広場(撮影日:2021.11.19)](https://miurahantou.jp/wp-content/uploads/2021/11/b5b24e71d0c4d25ac1bfdea40441baa6-1200x800.jpg)
アスレチック広場には、斜面の傾斜をいかした遊具がいくつも並んでいます。
横浜横須賀道路を横須賀ICから逗子ICに向かって走っていると右手に見える「田浦梅の里」という看板があるのは、このアスレチック広場のあたりになります。
![田浦梅の里・アスレチック広場より横浜横須賀道路を望む(撮影日:2021.11.19)](https://miurahantou.jp/wp-content/uploads/2021/11/7afb4f959f5bb14f5ff011823731abab-1200x800.jpg)
展望塔
![田浦梅の里・芝生広場の梅と展望塔(撮影日:2022.03.16)](https://miurahantou.jp/wp-content/uploads/2022/03/47243885d24c55f0860c43aed438c907-1200x800.jpg)
展望塔に登ると360度、眺望が開けています。とくに東京湾側の眺めが素晴らしく、正面に海上自衛隊の基地がある長浦港、左手には横浜八景島シーパラダイス方面、右手には横須賀本港方面が遠望できます。
反対側は、眼下に横浜横須賀道路が走っていて、その奥には三浦アルプス(二子山山系)の山々が連なっているのが見えます。
田浦梅の里は、三浦アルプス(二子山山系)に東京湾側(横須賀側)から入る主要な登山口の一つになっています。展望塔の裏からさらに奥へと進むと現われる、横浜横須賀道路に架かる歩道橋を渡ると、本格的な山道になっていきます。
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![田浦梅の里・展望塔より横須賀港(長浦港)方面を望む(撮影日:2021.11.19)](https://miurahantou.jp/wp-content/uploads/2021/11/25b780430512e82619d432b7ba6fd8d6-1200x800.jpg)
![田浦梅の里・展望塔(撮影日:2021.11.19)](https://miurahantou.jp/wp-content/uploads/2021/11/1cb8fb4d453b029387364f9317123d03-1200x800.jpg)
子どもたちのためのキャンプ場 田浦青少年自然の家
![田浦青少年自然の家・入口の案内板(撮影日:2021.11.19)](https://miurahantou.jp/wp-content/uploads/2021/11/b3ef32f18733e5f15dcdfe613372cec0-1200x800.jpg)
緑地エリアの奥には、児童、生徒、青少年を含むグループ(高校生以下のグル-プは成人の付き添いが必要)が利用できるキャンプ場、田浦青少年自然の家があります。デイキャンプでも宿泊でも利用できます。横須賀市が運営している施設のため、料金もリーズナブルです。
最近は、オートキャンプ場やグランピングなどの、気軽さや快適さを重視したキャンプ場が人気ですが、ここはその真逆と言えます。食材の用意や自動販売機などはなく、駐車場もないため、自分の力で運んで来る必要があります。その代わり、田浦青少年自然の家の利用者であれば、テントや調理器具、薪などは無料で利用することができます。
田浦青少年自然の家は、自然のなかで育まれる、子どもたちの心身の健全な育成を目的としています。このような体験のほうが、きっと思い出に残ると思いますし、お金では買うことができない豊かな経験になるのだと思います。
集会室
![田浦青少年自然の家・集会室(撮影日:2021.11.19)](https://miurahantou.jp/wp-content/uploads/2021/11/d16a9ee45e5c81e565ae93361794a279-1200x800.jpg)
調理棟
![田浦青少年自然の家・調理棟(撮影日:2021.11.19)](https://miurahantou.jp/wp-content/uploads/2021/11/50448f3d514e9e2e135ae492d19b4b94-1200x800.jpg)
テント広場
![田浦青少年自然の家・テント広場(撮影日:2021.11.19)](https://miurahantou.jp/wp-content/uploads/2021/11/8ada6004c236e7386ce8f1baa317a732-1200x800.jpg)
管理棟
![田浦青少年自然の家・管理棟(撮影日:2021.11.19)](https://miurahantou.jp/wp-content/uploads/2021/11/3c2af0459c25cd2ef029bb6e4950c956-1200x800.jpg)
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