披露山公園は、逗子湾を見下ろす、披露山の頂上にある公園です。展望台や見晴らしの良い広場があり、相模湾や江の島、富士山などの絶景が一望できます。
披露山公園は、桜やあじさいなどの、四季折々の花もたのしめます。
また、園内ではニホンザルやクジャクなどの鳥類も飼育されていますので、ちょっとした動物園としてもたのしめます。
披露山公園には無料の駐車場がありますので、クルマでのアクセスが便利です。逆に、最寄り駅やバス停からは離れているため、公共交通機関でのアクセスはしにくいです。ただし、披露山公園の駐車場は16:30で閉まってしまい、公園周辺にはコインパーキングもありませんので、この時間を頭に入れて帰りの時間を計画しておきましょう。
そのため、披露山公園では夕日や夜景の鑑賞はしにくいですが、この不便さを逆手にとって徒歩でアクセスすれば、絶景スポットと呼べる場所をプライヴェート感覚でたのしめます。
眼下の逗子海岸にある浪子不動や、披露山公園よりさらに海に近く相模湾に突き出た大崎公園とのあいだは、それぞれハイキングコースで結ばれていますので、周辺の散策の中継地点といった使い方にも適しています。(大崎公園との間は、途中、披露山庭園住宅を通ります)
披露山公園は逗子海岸を見下ろす高台にある眺望が良い公園のため、「かながわの景勝50選」や「かながわの公園50選」、「逗子八景」(披露山の暮雪)、「逗子景勝十選」など、いくつもの景勝地の選集に名前を連ねています。
INDEX
披露山頂上からは相模湾を一望
標高約70mの場所にある披露山公園は相模湾に面して開けていて、眼下には逗子湾や披露山庭園住宅、リビエラ逗子マリーナを、遠くには江の島や富士山などを望むことができます。
駐車場から入ったいちばん奥(猿舎の裏側)と、展望台がビュースポットで、披露山公園の特等席です。
ニホンザルやクジャクなどのミニ動物園
披露山公園に駐車場側から入ると、入口のすぐ右手には水鳥などが飼育されている小動物舎が並んでいます。展望広場の手前には、ニホンザルが飼育されている猿舎があります。
これらの披露山公園のミニ動物園は、いつも、小さなお子さんたちに人気のコーナーになっています。
小動物舎
水鳥などが飼育されているコーナーでは、クジャクを見ることができます。羽を広げた姿は一見の価値があります。
猿舎
ニホンザルが飼育されている猿舎には、「群れ(家族)」の情報や赤ちゃん誕生といった旬の話題が掲示されていて、サルを観察する際に役立ちます。
披露山公園を彩る桜やあじさいなどの季節の花々
披露山公園は、園内にいろいろな種類の花が植えられていて、四季を通して公園を彩っています。
河津桜は駐車場横の浪子不動ハイキングコースの入口付近、ソメイヨシノは公園の周囲に、アジサイは公園の入口付近や猿舎のまわりなどで見られます。
河津桜
ソメイヨシノ
アジサイ
▼その他の逗子&葉山のあじさいの名所はこちら▼
無料で利用できる駐車場とレストハウス
駐車場
披露山公園の駐車場は無料で利用することができます。駐車場がない大崎公園への拠点としても便利です。ただし、駐車場の閉場時間は16:30と、比較的早いです。
高台にある眺望が良い公園だけに、夕日の時間までたのしみたいと思うかもしれませんが、車でのアクセスの場合は注意が必要です。
レストハウス
披露山公園のレストハウスには、トイレやオムツ交換などができる多目的スペースがあります。
披露山公園の各施設は決して新しくありませんが、スロープでアクセスできる箇所が多く、車いすの利用にも配慮されています。
披露山公園展望台は穴場の夕日スポット
駐車場の閉場時間は16:30という制限から、1年のほとんどの時期で日没の時間まで停めておくことができないため、披露山公園は夕日の定番スポットにはなっていません。眼下のリビエラ逗子マリーナや江の島から、気象条件が良ければ富士山まで見渡せる絶景スポットも、アクセスに難があるため静かにたのしめる穴場の夕日スポットです。
披露山公園からダイヤモンド富士が見られる日も、江の島周辺や近くの大崎公園など、他にも撮影に適した場所が多い日と言うこともありますが、絶景スポットのわりには、そこまで混雑しません。(江の島から撮影しても、富士山と江の島を一緒にフレームに入れることができないという点で、披露山公園のほうが優れた撮影スポットと言えるかもしれません)
披露山公園は、逗子海岸方面などとハイキングコースで結ばれていますが、夕暮れ時は危険なため、京急バスの「披露山入口」バス停方面などの、舗装された道路で下山するのが良いでしょう。
軍事施設の跡地に造られた平和な公園
披露山公園は第二次世界大戦で使われた小坪高角砲台の跡地に造られた公園で、指揮所跡をレストハウスとして、砲台のすり鉢型の砲座跡を猿舎と展望台、花壇として再利用されています。とくに猿舎の内部は、砲座の独特な形状がよく残っています。
円形の建造物が多いのは、円をモチーフにした公園というわけではなく、砲座の形が丸かったからです。
かつての軍事施設も、今では近くの子どもたちが小動物を見に訪れる、ほのぼのとした公園になっています。