大崎公園は、逗子湾と小坪漁港を隔てる岬の上の高台にある公園です。高級住宅地として知られる、披露山庭園住宅に隣接しています。
近くの披露山公園とともに「かながわの公園50選」と「関東の富士見百景」に選ばれていますが、披露山公園よりも大崎公園のほうが、より海に突き出した岬にあり、相模湾の眺望がすばらしいです。
大崎公園では、桜やあじさい、ツバキなど、季節の花々をたのしめる他、開放的な芝生広場も心地よい公園です。
公園内には、アクセントとしてソテツが多く植栽されていて、大崎公園の隠れたシンボルのようになっています。(このページの写真にもたくさん登場しています)
アクセスがあまり良くないこともあり、大崎公園は穴場の公園といえます。
公園に駐車場はなく、車でアクセスする場合は披露山公園の駐車場が最寄り駐車場になりますが、営業時間は8:30から16:30までと早い時間に閉まってしまうため、注意が必要です。
大崎公園で夕日や夜景をたのしみたい場合は、リビエラ逗子マリーナ周辺の駐車場(逗子マリーナ駐車場、小坪海浜地駐車場、など)を利用するか、公共交通機関(逗子駅方面からの場合、京急バス『小坪海岸』下車)の利用をおすすめします。
INDEX
あじさい・桜・ツバキなどの隠れた花の名所
大崎公園は、海に面した高台にあるため、景色が抜群なことは言うまでもありませんが、園内に咲く季節の花々もキレイです。
園路沿いでは、初夏にあじさいが、冬はツバキが多く見られます。また、春には、河津桜やオオシマザクラなどが公園を華やかに彩ります。
河津桜
オシマザクラ
アジサイ
ツバキ
海に面した高台にある開放的な芝生広場
海に面した岬の高台にある大崎公園は、近くに高い山や建物がないため、空の広さを感じられる開放的な公園です。
天気が良い日は芝生広場に寝そべるだけでも気持ち良いですし、リビエラ逗子マリーナや相模湾の眺望をたのしめるベンチから海を眺めるのもオススメです。
芝生広場周辺では、大崎公園の隠れたシンボル・ソテツが多く見られ、海沿いの公園であることを印象付けてくれています。
ウサギ型の泉鏡花文学碑
大崎公園の芝生広場にある東屋の近くには、ウサギの形をした泉鏡花の文学碑があります。文学碑には、泉鏡花の俳句が刻まれています。
泉鏡花は、明治後期から昭和初期にかけて活躍した小説家で、逗子へ静養に訪れたり、3年ほど居を構えたり、このあたりにゆかりがある作家です。自身の作品の中にも、たびたび逗子が登場します。
酉年に生まれた泉鏡花は、母親から、自分の干支から7番目にあたる「向い干支」のウサギの水晶をお守りとしてもらったことをきっかけに、ウサギが好きになったそうです。それ以来、生涯、ウサギグッズを収集したというエピソードが残っています。
大崎公園と同じ逗子にある岩殿寺に泉鏡花の句碑がある他、相模湾に面した横須賀の立石公園にも泉鏡花の「草迷宮」の文学碑が建っています。
大崎公園は相模湾を望む夕日の名所
大崎公園は相模湾を望む夕日の名所です。眼下のリビエラ逗子マリーナと、相模湾に浮かぶ江の島、気象条件が良ければ富士山も一度に見られ、夕暮れ時は海に面した高台の公園ならではの絶景が広がります。
披露山公園の駐車場は16:30に閉まってしまうため、大崎公園で夕日や夜景をたのしみたい場合は、リビエラ逗子マリーナ周辺の駐車場(逗子マリーナ駐車場、小坪海浜地駐車場、など)を利用するか、公共交通機関(逗子駅方面からの場合、京急バス『小坪海岸』下車)を利用する必要があります。
披露山公園やリビエラ逗子マリーナ方面からのアクセス方法
大崎公園は、披露山公園とは、披露山庭園住宅を経由して、散策路で結ばれています。ところどころに標識が出ていますので、案内にしたがって行けば、迷うことはないでしょう。
また、大崎公園は、眼下に見える小坪漁港やリビエラ逗子マリーナ方面と行き来することもできます。こちらは昔ながらの路地をくぐり抜けて行く必要があるため、少々分かりにくいです。
小坪漁港やリビエラ逗子マリーナ方面側から大崎公園に登る場合は、小坪漁港の裏手にある、披露山方面への津波避難経路が目印になります。津波避難経路の入口や曲がり角などには、道路に順路が表示されているため、この標識をたどって行くと、披露山庭園住宅の大崎公園の出入口近くまで行くことができます。
一方、大崎公園側から小坪漁港やリビエラ逗子マリーナ方面に降りる場合は、大崎公園の出入口を出てすぐ左手にある海側の路地を入って行きます。路地を入るとすぐ、左側に諏訪神社が見えてきますが、ここを反対側に進んで行きます。途中、目印になるものがあまりないのですが、小坪漁港やリビエラ逗子マリーナ方面側から登るときと同じように、津波避難経路の案内を逆にたどって行くのが分かりやすいです。