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瑞泉寺は紫陽花や水仙などの花の名所
瑞泉寺は花の名所としても知られています。梅以外にも、水仙やあじさい、ぼたん、ツツジなど、荒々しさもある瑞泉寺庭園とはうって変わって、前庭では色とりどりの花が、1年中途絶えることなく出迎えてくれます。
瑞泉寺はスイセンで「かながわの花の名所100選」にも選ばれています。瑞泉寺の水仙の見ごろは、例年、1月いっぱいです。
古刹の雰囲気たっぷりの山門までの参道
主要な伽藍が谷戸の奥に建つ瑞泉寺は、総門から山門のあいだが離れています。また、傾斜があるため、山門の近くは階段になっています。
この山門近くの階段は2つのルートに分かれていて、とくに左側の階段(男坂)は、薄暗く、苔が生えていて、古刹の雰囲気をたっぷりと味わうことができます。
谷戸の奥にコンパクトに配置された伽藍
山門をくぐると、まずは前庭で季節の花が出迎えてくれます。前庭を散策しながら進むと、ご本尊の釈迦牟尼仏像などが安置されていてる本堂の前にたどり着きます。
本堂の後ろにまわれば、瑞泉寺庭園と錦屏山が姿を表わします。
鐘楼(錦屏晩鐘)の側には東屋が用意されていて、休憩することができます。
この、本堂周辺はコンパクトにまとまっているため、ゆっくりと参拝・散策しながら歩いても、30分程度あればまわることができます。
五山文学発祥の地であり 鎌倉文士ゆかりの地
瑞泉寺は、夢窓疎石の時代から、禅宗文学の中心地の一つでした。錦屏山の山頂に夢窓疎石が建てた徧界一覧亭は、五山文学発祥の地と伝えられています。
文人たちが集う場所という潮流は近代まで受け継がれてきていて、大佛次郎、川端康成、久米正雄、高浜虚子、永井龍男など、瑞泉寺には多くの文人が訪れて、数多くの文学作品が生まれています。
また、境内には、山崎方代や大宅壮一などの、ゆかりの文人の文学遺跡や歌碑などが多く残されています。