スポンサーリンク

八雲神社(大町)| 鎌倉大町まつりが開催される鎌倉最古の厄除け神社

八雲神社(大町)(撮影日:2023.05.02) 鎌倉
八雲神社(大町)(撮影日:2023.05.02)

大町の八雲神社やくもじんじゃは、鎌倉最古の厄除け神社とされる古社です。境内には、厄除け祈祷の赤いのぼりが、ところ狭しと立てられています。
八雲神社の創建は、平安時代後期の永保年間(1081年~1084年)と伝えられています。京都の祇園社を勧請して創建されたことから、古くは、鎌倉祇園社祇園天王社と呼ばれていましたが、明治維新後に八雲神社と改称されました。

主祭神須佐之男命
稲田比女命
八王子命
旧社格等旧村社
創建1081年~1084年
(永保年間)
祭礼1月6日 初神楽「湯花神楽」
3月24日 祈年祭
7月7日から14日の間の土曜 例大祭(鎌倉大町まつり)
11月24日 新嘗祭
毎月1日 月首祭
毎月15日 月次祭
1月15日に近い休日 左義長神事「どんど焼き」

八雲神社宝蔵殿(宝物殿)には、「鎌倉大町まつり」で披露される御神輿などが安置されています。
窓の外からの自由拝観というかたちではありますが、立派な御神輿を見ることができます。

八雲神社(大町)・宝蔵殿(宝物殿)(撮影日:2023.04.24)
八雲神社(大町)・宝蔵殿(宝物殿)(撮影日:2023.04.24)
スポンサーリンク

900年以上続く八雲神社の例祭「鎌倉大町まつり」

鎌倉大町まつり(八雲神社例大祭)・神輿ぶり(撮影日:2023.07.08)
鎌倉大町まつり(八雲神社例大祭)・神輿ぶり(撮影日:2023.07.08)

例年、7月7日から14日の間の土曜日から3日間行われる「鎌倉大町まつり」は、かつては「鎌倉祇園祭」と呼ばれた、900年以上続く八雲神社の例祭です。

初日の土曜日は、午前中に例大祭、午後に神幸祭が催されます。神幸祭では、お神輿の下を満1歳未満の幼児を抱いてくぐると健やかに育つと伝わる「おくぐり神輿くぐり)」も行われます。夜に披露される「神輿ぶり」は、提灯に火を入れた四社の神輿が横一列に一体となって練り歩く、全国的にもめずらしい伝統行事です。

翌日の日曜日以降も、演芸大富くじ大会盆踊り還幸祭など、八雲神社境内を中心に賑やかな行事が続いていきます。

鎌倉大町まつり(八雲神社例大祭)神輿ぶり【2023.07.08】- Kamakura Omachi Matsuri "MIKOSHI Buri"
スポンサーリンク

源義光が京都・祇園社を勧請して創建された厄除さん

八雲神社(大町)・境内(撮影日:2023.04.24)
八雲神社(大町)・境内(撮影日:2023.04.24)

八雲神社は、平安時代後期の武将・源義光みなもと の よしみつが、京都の祇園社の御祭神を祀ったことがはじまりと伝えれています。
源義光は、後三年の役で苦戦していた兄・源義家に加勢するため、陸奥国に向かいました。鎌倉へはその途中に立ち寄りました。鎌倉で疫病が流行していることを知ると、義光はこれを救うために、祇園社の御祭神を勧請して、祈願しました。すると、悪疫は退散して、鎌倉の住民は救われたと言われています。

これが、八雲神社厄除けにご利益のある神社とされる由縁で、明治維新後に八雲神社と改称されるまでは鎌倉祇園社祇園天王社として、「祇園さま」の愛称で親しまれてきました。

八雲神社(大町)・社殿(撮影日:2023.05.02)
八雲神社(大町)・社殿(撮影日:2023.05.02)
スポンサーリンク

源義光が怪力だったことを物語る手玉石

八雲神社(大町)・新羅三郎(源義光)手玉石(撮影日:2023.04.24)
八雲神社(大町)・新羅三郎(源義光)手玉石(撮影日:2023.04.24)

源義光は、近江国の新羅明神で元服したことから、またの名を新羅三郎しんら さぶろうと言いました。八雲神社御神木の下に置かれた「新羅三郎手玉石」は、源義光が怪力だったことを物語るものなのでしょう。

源義光甲斐源氏の祖で、現在も「鎌倉まつり」や「鶴岡八幡宮例大祭」で披露される流鏑馬などの弓術や馬術の流派である武田流小笠原流も、その祖先は源義光にさかのぼることができます(家系については、諸説あり)。

八雲神社(大町)・御神木(撮影日:2023.05.02)
八雲神社(大町)・御神木(撮影日:2023.05.02)
スポンサーリンク

GW前に見ごろを迎える八雲神社の八重桜

八雲神社(大町)・八重桜(撮影日:2016.04.23)
八雲神社(大町)・八重桜(撮影日:2016.04.23)

鎌倉ののシーズンが終わってしばらくたち、ゴールデンウイークが近づくころ、八雲神社鳥居の前では八重桜が見ごろを迎えます。八雲神社は、このあたりのメインストリートである小町大路大町大路にも面しておらず、八雲神社を目的に訪れる人や近所の住民しか境内の前を通ることはないため、静かにをたのしむことができます。

八雲神社(大町)・八重桜(アップ)(撮影日:2023.04.24)
八雲神社(大町)・八重桜(アップ)(撮影日:2023.04.24)
スポンサーリンク

八雲神社(大町)の境内社

諏訪神社・稲荷神社・於岩稲荷社

八雲神社(大町)・諏訪神社、稲荷神社、於岩稲荷社(撮影日:2023.04.24)
八雲神社(大町)・諏訪神社、稲荷神社、於岩稲荷社(撮影日:2023.04.24)

三峰神社・御嶽神社

八雲神社(大町)・三峰神社、御嶽神社(撮影日:2023.04.24)
八雲神社(大町)・三峰神社、御嶽神社(撮影日:2023.04.24)

祇園山ハイキングコース登山口

八雲神社の境内社である三峰神社御嶽神社の横は、祇園山ハイキングコース登山口になっています。祇園山の山名の由来は、八雲神社の旧社名である鎌倉祇園社祇園天王社と考えられます。
八雲神社から5分ほど登り続けると、祇園山見晴台に着きます。ハイキングコースの反対側の登山口は、宝戒寺などの近くの東勝寺跡・北条高時腹切りやぐらです。
祇園山ハイキングコースはハイキングコースといっても1.5kmほどしかなく、30分ほどで歩くことができます。

八雲神社(大町)・祇園山ハイキングコース登山口(撮影日:2023.04.24)
八雲神社(大町)・祇園山ハイキングコース登山口(撮影日:2023.04.24)

八雲神社(大町)周辺の見どころ

祇園山(見晴台)
祇園山ぎおんやまは、鎌倉・大町の八雲神社や安養院の裏山にあたる、標高60mほどの山です。低山ながら、海に近く鎌倉中心市街に広がる平野の端にあるため、祇園山の見晴台からは由比ヶ浜や稲村ヶ崎方面の眺望が...
安養院(田代観音)
お寺の名前になっている安養院あんよういんは、源頼朝の妻・北条政子ほうじょう まさこの法名から名づけられたものです。安養院の本堂の裏手には、北条政子の墓と伝わる宝篋印塔ほうきょういんとうが建ってい...
由比若宮(元八幡、元鶴岡八幡宮)
由比若宮ゆいわかみや(元八幡)は、源頼朝の5代前の祖先にあたる源頼義が、京都の石清水八幡宮から河内源氏の氏神である八幡神を勧請して鎌倉の由比郷に祀ったのがはじまりです。戦の鎮圧に中心的役割を果た...
妙本寺・比企一族の墓
妙本寺みょうほんじは、源頼朝に仕えた鎌倉幕府の有力御家人・比企能員ひき よしかずの屋敷跡に日蓮が開山となって創建された、日蓮宗最古の寺院の一つです。日蓮は比企氏の屋敷があった比企谷ひきが...
本覚寺(東身延)
本覚寺ほんがくじは、源頼朝が幕府の裏鬼門の地に創建して、日蓮も一時滞在していた夷堂えびすどうがあった場所に建つ、日蓮宗の寺院です。日蓮宗総本山の身延山から日蓮の遺骨が分骨されているため、「東身延...

DATA

住所 鎌倉市大町1-11-20
アクセス
行き方

●徒歩の場合
JR横須賀線・湘南新宿ライン、江ノ電「鎌倉駅(東口)」より徒歩約10分

●バス利用の場合
JR横須賀線・湘南新宿ライン、江ノ電「鎌倉駅(東口)」より、京急バス「緑ヶ丘入口」行きで『大町四角』下車徒歩約1分

駐車場 なし
料金

無料(志納)

電話番号 0467-22-3347
ウェブサイト https://www.kamakura-omachi.jp/
※このページに掲載している内容は、予告なく変更となっている場合があることをご了承ください。
※地図は、右上のレイヤーボタンから、「オープンストリートマップ」「地理院地図」「Google マップ」に切り替えられます。大まかな場所を知りたい場合は「Google マップ」、目的地付近の詳細な道路地図を調べたい場合は「オープンストリートマップ」または「地理院地図」を選択すると分かりやすいです。左上の縮尺ボタンとあわせてご活用ください。
error: 申し訳ありません。コピーはできません。
タイトルとURLをコピーしました