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海上自衛隊横須賀地方総監部(横須賀基地)| 横須賀鎮守府が源流の「いずも」や「しらせ」の母港

海上自衛隊横須賀地方総監部(撮影日:2022.10.28) 横須賀
海上自衛隊横須賀地方総監部(撮影日:2022.10.28)

海上自衛隊・横須賀地方隊は、横須賀がある首都圏はもちろんのこと、北は岩手県、西は三重県に至る太平洋沿岸一帯の防衛・警備業務や、南極輸送を含む海外派遣の艦艇や自衛艦隊への補給や修理といった後方支援業務災害派遣業務などを担当している組織です。
その本部とも言える中央機関が置かれているのが、海上自衛隊横須賀地方総監部です。通称、「海上自衛隊横須賀基地」や、単に「横須賀基地」と呼ばれることもあります(正式名称ではありません)。

海上自衛隊横須賀地方総監部は、JR横須賀線「横須賀駅」に隣接した場所にあり、逸見岸壁に停泊している艦船は、ヴェルニー公園から眺めることができます。
また、米海軍横須賀基地(ベース)とも隣接していて、米海軍横須賀基地内のドック(かつての、横須賀製鉄所横須賀造船所)などの一部施設は海上自衛隊と共同利用されています。

海上自衛隊横須賀地方総監部(横須賀基地)は、例年、年に数回、イベント開催時に一般開放されています。一般開放時は、護衛艦や潜水艦などの艦船を見学することができます。(以下は一般開放されることがあるイベントの例です)

この他に、原則毎月第2・第4日曜日の午前中に、艦艇見学(護衛艦・潜水艦)を実施しています。(事前予約は不要ですが、写真付身分証での本人確認等の留意事項があります。詳細は海上自衛隊・横須賀地方隊公式サイトのイベントページをご覧ください)

※施設の特性上、さまざまな事情により、変更や中止となる場合もあります。

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横須賀鎮守府が横須賀地方総監部の事実上の源流

幕末に、当時の江戸幕府勘定奉行・小栗上野介忠順おぐり こうずけのすけ ただまさの進言により建設された横須賀製鉄所(後の、横須賀造船所横須賀海軍工廠)があった横須賀には、1884年(明治17年)に、旧日本海軍の横須賀鎮守府(現在の米海軍横須賀基地内)が置かれました。
必ずしも正確な表現とは言えないものの、海上自衛隊横須賀地方総監部の事実上の源流は、旧海軍の横須賀鎮守府だと言えます。

戦後の1952年(昭和27年)、海上自衛隊の前身にあたる海上警備隊が発足し、横須賀地方隊地方総監部が置かれました。当初は旧横須賀海軍水雷学校などがあった横須賀基地・田浦地区田浦港町にありましたが、すぐに、現在、横須賀地方総監部がある西逸見町に移転しました。

現在の海上自衛隊の組織は、大きく、自衛艦隊地方隊に分けられます。
自衛艦隊は、水上艦隊(2026年に護衛艦隊掃海隊群が統合された部隊)や潜水艦隊などの実働部隊から編成されたもので、これらを指揮・運用する司令部の多くが、横須賀基地・船越地区船越町にある「海上作戦センター」に集められています。

これに対して地方隊は、全国を5つの区域に分け、その担当区域の警備及び自衛艦隊の支援を主な任務としています。横須賀地方隊はその一つで、北は岩手県、西は三重県に至る太平洋沿岸一帯を担当区域とする、海上自衛隊地方隊最大の組織です。横須賀地方総監部はその本部にあたる機関で、基地の管理業務全般から艦艇の補修や補給、隊員の教育や福利厚生といった後方支援業務全般を担っています。

担当区域などの違いはありますが、旧海軍の横須賀鎮守府も、横須賀軍港において実戦部隊の後方支援を行うために置かれた機関でした。

また、横須賀地方総監部は広報も担当業務の一つのため、横須賀地方総監部の主催で、年に数回、横須賀基地を一般公開するイベントが開催されています。横須賀での海上自衛隊のイベントの多くが、各司令部のある横須賀基地・船越地区ではなく、横須賀地方総監部周辺で行われているのは、このような担当業務の違いというところが大きな理由です。

海上自衛隊横須賀地方総監部・コースカベイサイドストアーズよりヘリコプター搭載護衛艦「いずも」と南極観測船・砕氷艦「しらせ」(2代)を望む(撮影日:2016.06.12)
海上自衛隊横須賀地方総監部・コースカベイサイドストアーズよりヘリコプター搭載護衛艦「いずも」と南極観測船・砕氷艦「しらせ」(2代)を望む(撮影日:2016.06.12)
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大人気の海上自衛隊横須賀基地一般開放イベント

海上自衛隊横須賀地方総監部・正門よりヘリコプター搭載護衛艦「いずも」を望む(撮影日:2016.06.12)
海上自衛隊横須賀地方総監部・正門よりヘリコプター搭載護衛艦「いずも」を望む(撮影日:2016.06.12)

例年、海上自衛隊横須賀地方総監部(横須賀基地)一般開放される「海上自衛隊横須賀地方隊オータムフェスタ」(2022年までは「サマーフェスタ」として開催)や「よこすかYYのりものフェスタ」などは、横須賀でも屈指の人気イベントの一つです。

とくに人気なのは、自衛隊の艦船の内部を見学できるイベントです。
普段から、ヴェルニー公園や観光船「YOKOSUKA軍港めぐり」などで間近で観察する機会はあっても、実際に自衛隊の艦船に乗り込める機会は限られているため、毎回長蛇の列ができます。
一般公開される艦船は、通常、直前まで非公開となりますが、南極観測船・砕氷艦「しらせ」をはじめ、横須賀を母港としている艦船が複数公開さえる場合がほとんどです。
横須賀を母港とする、海上自衛隊最大の艦船であるヘリコプター搭載護衛艦「いずも」が公開される場合は、航空機用昇降機(エレベーター)へ乗り込んで実際に昇り降りを体験できたり、広い飛行甲板を見学できたりし、大人気のイベントとなります。

海上自衛隊横須賀地方総監部・ヘリコプター搭載護衛艦「いずも」の艦橋(撮影日:2016.06.12)
海上自衛隊横須賀地方総監部・ヘリコプター搭載護衛艦「いずも」の艦橋(撮影日:2016.06.12)
海上自衛隊横須賀地方総監部・「よこすかYYのりものフェスタ」でのヘリコプター展示飛行(撮影日:2016.06.12)
海上自衛隊横須賀地方総監部・「よこすかYYのりものフェスタ」でのヘリコプター展示飛行(撮影日:2016.06.12)
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イベント開催時に立ち寄りたい資料室と売店

海上自衛隊横須賀地方総監部・資料室の展示品の一部(撮影日:2022.11.03)
海上自衛隊横須賀地方総監部・資料室の展示品の一部(撮影日:2022.11.03)

イベントで海上自衛隊横須賀地方総監部を訪れたなら、メインの展示以外に、ぜひ立ち寄っておきたい場所があります。それは、ともに横須賀厚生センターの2階にある、資料室売店です。

資料室では、横須賀に在籍している艦船の紹介や横須賀地方総監部にゆかりのある品の展示などがされています。
資料室の隣りにある売店では、帽子やTシャツ、マフラータオルなどの海上自衛隊グッズが販売されています。イベントごとに、そのときにしか購入できないレアな限定商品が出品されていることもありますので見逃せません。また、売店の向かいにあるコンビニでも、お土産になるような品物が販売されています。

海上自衛隊横須賀地方総監部資料室売店が利用できるのは、原則、一般開放イベントのときのみです。

海上自衛隊横須賀地方総監部・売店風景(撮影日:2022.11.03)
海上自衛隊横須賀地方総監部・売店風景(撮影日:2022.11.03)
海上自衛隊横須賀地方総監部・コンビニ内で販売されていたいずもBOX入りバウムクーヘン(撮影日:2022.11.03)
海上自衛隊横須賀地方総監部・コンビニ内で販売されていたいずもBOX入りバウムクーヘン(撮影日:2022.11.03)
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よこすかカウントダウンと連動した電灯艦飾

海上自衛隊横須賀地方総監部・新年の電灯艦飾イルミネーション(撮影日:2017.01.01)
海上自衛隊横須賀地方総監部・新年の電灯艦飾イルミネーション(撮影日:2017.01.01)

例年、ヴェルニー公園周辺では、大晦日から年明けにかけて「よこすかカウントダウン」と題したイベントが開催されます。横須賀港では花火が打ち上げられる他、海上自衛隊横須賀地方総監部(海上自衛隊横須賀基地)に停泊している艦船が電灯艦飾によるイルミネーションで、新年の訪れを華やかに彩ります。

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海上自衛隊横須賀地方総監部の関連施設

海上自衛隊横須賀地方総監部田戸台分庁舎(旧横須賀鎮守府司令長官官舎)
海上自衛隊田戸台分庁舎は、1913年(大正2年)に横須賀鎮守府司令長官の宿舎として建てられた、和洋折衷の住居建築です。終戦後は在日米海軍司令官の住居として使用されていましたが、1969年(昭和44)...
記念艦三笠
三笠みかさは旧日本海軍の戦艦で、1902年(明治35年)にイギリスで竣工されました。東郷平八郎が率いる連合艦隊の旗艦として、日露戦争の日本海海戦でロシア海軍のバルチック艦隊と戦い、歴史的勝利を収めた...
横須賀海軍施設ドック(旧横須賀製鉄所)
横須賀海軍施設ドックは、横須賀製鉄所を前身に持つ、在日米海軍と海上自衛隊の艦船を修理するための施設です。ヴェルニー公園対岸の、米海軍横須賀基地(通称:ベース)内に位置しています。横須賀製鉄所...
海上自衛隊横須賀基地・船越地区
海上自衛隊横須賀基地・船越ふなこし地区は、海上自衛隊自衛艦隊司令部や開発隊群などが置かれている海上自衛隊の拠点です。いずれも長浦湾(長浦港)の左岸(北側)に位置していて、最寄り駅は京急線の京急田浦駅...
海上自衛隊横須賀基地・田浦地区
海上自衛隊横須賀基地・田浦地区は、海上自衛隊艦船補給処、海上自衛隊第2術科学校、自衛隊横須賀病院、海上自衛隊潜水医学実験隊などが置かれている海上自衛隊の拠点です。いずれも長浦湾(長浦港)の最奥に位置...
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その他の三浦半島の自衛隊・米軍関連施設

米海軍横須賀基地(ベース)
米海軍横須賀基地は、在日米海軍司令部が置かれる基地です。通称「ベース」と呼ばれています。アメリカ海軍第7艦隊・旗艦(司令部)の揚陸指揮艦「ブルー・リッジ」が母港とする他、原子力空母「ジョージ・ワシン...
吾妻島・吾妻山(米海軍吾妻倉庫地区)
吾妻島は、横須賀本港と長浦港の間の東京湾に浮かぶ島です。かつては箱崎半島として三浦半島と陸続きの岬でしたが、1889年(明治22年)に開通した新井掘割水路によって島になりました。1928年(...
陸上自衛隊久里浜駐屯地/システム通信・サイバー学校
陸上自衛隊久里浜駐屯地は、1950年(昭和25年)に自衛隊の前身である警察予備隊発足と同時に設置された2つの駐屯地のうちの1つです。このとき同時に設置された、もう1つの越中島駐屯地は廃止済みのため、...
旧海軍通信学校地下壕(陸上自衛隊久里浜駐屯地)
旧海軍通信学校地下壕は、横須賀・久比里にある陸上自衛隊久里浜駐屯地周囲の山中に残る、全長約2,000mにもおよぶ地下施設です。第二次世界大戦の終戦直後からその存在は知られていましたが、史料が残されて...
自衛隊武山駐屯地(陸上自衛隊武山駐屯地、海上自衛隊横須賀教育隊、航空自衛隊武山分屯基地、陸上自衛隊高等工科学校など)
自衛隊武山駐屯地は、陸上自衛隊武山駐屯地、海上自衛隊横須賀教育隊、航空自衛隊武山分屯基地、陸上自衛隊高等工科学校などからなる、自衛隊施設です。陸海空の自衛隊が1か所にそろう、全国的にもめずらしい施設...
池子の森自然公園
池子の森自然公園は池子住宅地区及び海軍補助施設(池子米軍家族住宅地区)内にある公園です。公園は大きくスポーツエリアと緑地エリアに分かれていて、それぞれ、2015年と2016年から利用が開始さ...

海上自衛隊横須賀地方総監部周辺の見どころ

ヴェルニー公園
ヴェルニー公園は、幕末に日本へ招かれたフランス人技師フランソワ・レオンス・ヴェルニーが設計や運営を指導した横須賀製鉄所跡地を対岸に望む、海辺の公園です。「よこすかカレーフェスティバル」や「よこすかY...
ヴェルニー記念館
ヴェルニー記念館は、日本の近代化の礎を築いた横須賀製鉄所設立の意義と、横須賀製鉄所の首長を務めたフランス人技師フランソワ・レオンス・ヴェルニーの功績を伝えるための施設として、2002年にヴェルニー公...
よこすか近代遺産ミュージアム ティボディエ邸
ティボディエ邸は、1869年(明治2年)頃に建築された、横須賀製鉄所の副首長を務めたジュール・セザール・クロード・ティボディエの官舎で、老朽化のため2003年に解体されるまでは本州最古級の西洋館(洋...
YOKOSUKA軍港めぐり
YOKOSUKA軍港めぐりよこすかぐんこうめぐりは、海上自衛隊と米海軍横須賀基地の艦船を間近で同時に見られる、日本で唯一のクルーズです。京急線汐入駅近くの汐入桟橋を出航したクルーズ船は、約45分かけ...
ドブ板通り
ドブ板通りどぶいたどおりは、京急線の汐入駅と横須賀中央駅の横須賀市本町にある、横須賀を代表する商店街の一つです。米海軍横須賀基地(ベース)のメインゲートから最寄りにある繁華街のため、戦後はアメリカ海...

DATA

住所 横須賀市西逸見町1丁目無番地
アクセス
行き方

JR横須賀線「横須賀駅」より徒歩約2分
または、京急線「逸見駅」より徒歩約12分、「汐入駅」より徒歩約15分

営業時間

※通常非公開
例年、年に数回、イベント開催時に一般開放されます。
<例>
「海上自衛隊横須賀地方総監部オータムフェスタ」
「よこすかYYのりものフェスタ」
「よこすかカレーフェスティバル」
※施設の特性上、さまざまな事情により、中止となる場合もあります。
※横須賀基地の艦船は、クルーズ船「YOKOSUKA軍港めぐり」で海上より見学することが可能です。

電話番号 046-822-3500
ウェブサイト https://www.mod.go.jp/msdf/yokosuka/
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