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不動の滝・瀧不動堂(木古庭の不動尊)| 畠山重忠ゆかりの葉山の小さな名瀑

不動の滝(撮影日:2020.09.03) 葉山
不動の滝(撮影日:2020.09.03)
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葉山・木古庭きこばにある不動の滝は、三浦半島の数少ない自然の滝の一つです。高さ5mほどの小さな滝ですが、水の落ちる音が涼しげで、夏でもひんやりしています。背後には三浦半島最高峰の大楠山がそびえる木古庭不動の滝では、かつては滝行も行われていたようで、古くからこのエリア屈指の霊験あらたかなパワースポットでした。

不動の滝から50mほど離れた場所には、瀧不動堂が建っています。この木古庭の不動尊は、大善寺・不動尊武山の不動尊とともに「三浦の三不動」と呼ばれています。

また、不動の滝瀧不動堂には、平安時代末期から鎌倉時代前期にかけて活躍した武将・畠山重忠の逸話も残されています。

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大楠山の麓を源流とする不動の滝

不動の滝の傍らに建つ不動明王の石仏(撮影日:2020.09.03)
不動の滝の傍らに建つ不動明王の石仏(撮影日:2020.09.03)

不動の滝は、背後にそびえる大楠山のふもとの湧き水を源流にして、流れ落ちた水は下山川に合流します。下山川は、葉山御用邸前の、一色海岸大浜海岸の間で、相模湾に注ぎます。
かつては、周辺で暮らす人々にとって貴重な飲料や田畑を潤すための清水でした。
昭和期に、不動の滝のある大楠山の北側の斜面はゴルフ場(葉山国際カンツリー倶楽部)の開発が行われましたが、不動の滝の水は枯れずに今も落ち続けています(地形図を見る限り、意図的に自然保護されたようです)。

不動の滝(アップ)(撮影日:2020.09.03)
不動の滝(アップ)(撮影日:2020.09.03)
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畠山重忠の不動明王と瀧不動堂

瀧不動堂(木古庭の不動尊)(撮影日:2020.09.03)
瀧不動堂(木古庭の不動尊)(撮影日:2020.09.03)

平安時代末期の1180年(治承4年)、源頼朝が伊豆で平家討伐の挙兵をした際、武蔵国の武将・畠山重忠平家方について戦いました。源氏方についた三浦一族と鎌倉の由比ヶ浜や逗子の小坪で戦になると、畠山重忠らの軍勢は、三浦半島に引き上げる三浦一族を追って衣笠城を攻めました。
このとき、畠山重忠が陣を敷いた木古庭畠山に、自身の守り本尊である不動明王像を安置して戦勝祈願をして戦ったところ勝利したため、凱旋の後にこの不動明王像を現在瀧不動堂の建つ瀧谷山に勧請したと言います。すると、一夜のうちに山から清水が湧き出て、不動の滝が生まれたと伝えられています。
瀧不動堂の傍らには、畠山公一族顕彰慰霊碑が建っています。

江戸時代の宝永年間に起きた大干ばつの際には不動明王に祈ったところ湧き水の量が増して農作物を収穫できたとか、不動の滝に打たれて病が治ったという者も多く、五穀豊穣無病息災などのご利益を求めて、参拝者も多かったようです。

山号瀧谷山
宗派日蓮宗
※管理元である本圓寺の宗派
寺格
本尊不動明王
創建不詳
※1660年(万治3年)再建
開山不詳
※不動明王を勧請したのは畠山重忠
開基不詳

典型的な修験道の場として、滝と不動尊とのセットは全国各地で見られますが、不動の滝瀧不動堂(木古庭の不動尊)の他に、三浦半島では、逗子の浪子不動や鎌倉の今泉不動(称名寺)で見られます。

畠山公一族顕彰慰霊碑(撮影日:2020.09.03)
畠山公一族顕彰慰霊碑(撮影日:2020.09.03)

以下のリンク先からその他の【畠山重忠ゆかりの地】もご覧ください

畠山重忠ゆかりの地 | 衣笠城合戦から一族滅亡までの鎌倉周辺での足跡
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不動の滝・瀧不動堂(木古庭の不動尊)周辺の見どころ

不動の滝・瀧不動堂の向かい側の山々

不動の滝・瀧不動堂の向かい側には、三浦アルプス(二子山山系)の山々が連なっています。
畠山重忠が陣を敷いたという畠山は、三浦アルプスの東の端(横須賀、東京湾側)にあります。

湘南国際村方面

不動の滝・瀧不動堂から大楠山へは、ゴルフ場を迂回する必要があり、阿部倉経由か湘南国際村経由で行くことができます。

▼その他の葉山のパワースポットはこちら▼

【2024 No.3】特集 | 葉山の最強パワースポット

DATA

住所 三浦郡葉山町木古庭小字大沢926 ※瀧不動堂
アクセス
行き方

●逗子方面からバス利用の場合
JR横須賀線・湘南新宿ライン「逗子駅」または京急逗子線「逗子・葉山駅(南口)」より京急バス「衣笠駅」行きにて『境橋』もしくは『不動橋』下車、徒歩約12分

●衣笠方面からバス利用の場合
JR横須賀線「衣笠駅」より京急バス「逗子駅」行きにて『不動橋』もしくは『境橋』下車、徒歩約12分

●汐入方面からバス利用の場合
京急線「汐入駅」から京急バス「湘南国際村センター前」行きにて『不動橋』もしくは『境橋』下車、徒歩約12分

駐車場 なし
料金

無料(志納)

電話番号 046-878-7722 ※本圓寺(瀧不動堂の管理元寺院)
ウェブサイト http://honnenji.sakura.ne.jp/takifudo.html
※このページに掲載している内容は、予告なく変更となっている場合があることをご了承ください。

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