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光則寺 | 鎌倉で一番大きなカイドウ(海棠)や日蓮ゆかりの清澄沢あじさいなど花の名所

光則寺・本堂とカイドウ(海棠、花海棠)(撮影日:2024.04.02) 鎌倉
光則寺・本堂とカイドウ(海棠、花海棠)(撮影日:2024.04.02)

光則寺こうそくじは、長谷寺の北側のすぐ隣りに位置する、日蓮宗の寺院です。アジサイなど、花の寺として知られています。とくに本堂前のカイドウ海棠花海棠)は、樹齢200年を越えると言われる巨木で、光則寺カイドウで「かながわの花の名所100選」に選ばれています。

光則寺日蓮ゆかりの寺院です。旧本山は、日蓮が開いた、比企ヶ谷の妙本寺みょうほんじです。
1260年(文応元年)、日蓮によって書かれた「立正安国論」を鎌倉幕府第5代執権(前執権)・北条時頼に取り次いだのが、寺社奉行で、光則寺を開いた宿屋光則やどや みつのりだったとされています。

山号行時山
宗派日蓮宗
寺格
本尊十界曼荼羅
創建1274年(文永11年)
開山日朗
開基宿屋光則

知名度の高い長谷寺の陰に隠れがちですが、光則寺鎌倉を代表する花の名所の一つです。とくに、鎌倉で一番の巨木とされるカイドウ日蓮ゆかりのキヨスミサワアジサイなど、光則寺個性が際立った花の寺です。

光則寺・カイドウ(海棠、花海棠)を見上げる(撮影日:2024.04.02)
光則寺・カイドウ(海棠、花海棠)を見上げる(撮影日:2024.04.02)
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自邸に監禁していた日朗を招いて開かれた光則寺

光則寺・宿谷光則屋敷跡碑(撮影日:2022.06.01)
光則寺・宿谷光則屋敷跡碑(撮影日:2022.06.01)

北条時頼の重臣の一人であった宿屋光則は、日蓮が佐渡に配流されると、日蓮の一番弟子の日朗にちろうらを預かり、自邸の土牢で監禁します。しかし、日朗らを監禁するうちに、自らも日蓮宗に傾倒していくようになります。

そしてついには、宿屋光則は、日朗を開山に迎えて、自らの屋敷を提供して日蓮宗の寺院・光則寺を開きました。光則寺の名前の由来は、もちろん、この宿屋光則によります。
かつて日朗を監禁していたという土牢は、今も光則寺の裏山に残っています。

光則寺・日朗上人の土牢(撮影日:2023.05.31)
光則寺・日朗上人の土の牢(撮影日:2023.05.31)
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鎌倉を代表するカイドウの名所

光則寺・カイドウ(海棠、花海棠)(撮影日:2024.04.02)
光則寺・カイドウ(海棠、花海棠)(撮影日:2024.04.02)

光則寺本堂前のカイドウ海棠花海棠)は樹齢200年以上と言われていて、鎌倉市の天然記念物に指定されています。ここまで大きく育ったカイドウはなかなかお目にかかれるものではありません。
かつては、妙本寺安国論寺、そして光則寺カイドウが「鎌倉三大カイドウ」と呼ばれていましたが、安国論寺カイドウの古木は枯れてしまったため、光則寺カイドウ鎌倉でも貴重な古木です。

光則寺カイドウの見ごろは例年4月上旬で、ソメイヨシノの見ごろとほぼ同じころです。どちらの開花が早いかは、年によって異なります。

光則寺・カイドウ(海棠、花海棠)のアップ(撮影日:2024.04.02)
光則寺・カイドウ(海棠、花海棠)のアップ(撮影日:2024.04.02)
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鎌倉屈指の穴場のあじさい鑑賞スポット

光則寺・庭園のあじさい(撮影日:2022.06.01)
光則寺・庭園のあじさい(撮影日:2022.06.01)

すぐ隣りの長谷寺は鎌倉でも一、二を争うあじさい寺として有名ですが、光則寺あじさいの名所の穴場です。あじさいが見ごろを迎える6月に、長谷寺へ向かう参道は大混雑となるときも、一本隣りの光則寺の参道はそこまで混雑していません。

光則寺あじさいの多くは、もともと小ぶりのヤマアジサイを、鉢植えでそのまま展示しているものが多いです。そのため、ボリュームはありませんが、控えめなのも古刹らしい雰囲気と言えます。

その他、あじさいは、日朗上人の土牢へ続く裏山の階段沿いなどでも見られます。

光則寺・日朗上人の土牢がある裏山へ登る階段沿いのガクアジサイ(撮影日:2023.05.31)
光則寺・日朗上人の土牢がある裏山へ登る階段沿いのアジサイ(撮影日:2023.05.31)
光則寺・本堂横のアジサイ(撮影日:2023.05.31)
光則寺・本堂横のアジサイ(撮影日:2023.05.31)
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日蓮ゆかりの光則寺らしいキヨスミサワアジサイの群集

光則寺・清澄沢(キヨスミサワアジサイ)(撮影日:2022.06.01)
光則寺・清澄沢(キヨスミサワアジサイ)(撮影日:2022.06.01)

日蓮ゆかりの光則寺ならではと言えるのが、「清澄沢(キヨスミサワアジサイ)」の存在感です。清澄沢は、日蓮が出家得度した清澄寺せいちょうじのある、千葉県の清澄山きよすみやまが原産のあじさいです。種類がとても多い光則寺あじさいの中でも、本堂前で多く植栽されるなど、清澄沢は特別な存在として扱われています。

▼その他の鎌倉のあじさいの名所はこちら▼

【2024 No.10】特集 | 鎌倉あじさいの名所
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光則寺で見られる初夏に咲くその他の花

光則寺・ハナショウブ(撮影日:2023.05.31)
光則寺・ハナショウブ(撮影日:2023.05.31)
光則寺・キンシバイ(撮影日:2023.05.31)
光則寺・キンシバイ(撮影日:2023.05.31)

穴場中の穴場の光則寺の桜

光則寺・参道の桜(アップ)(撮影日:2023.03.27)
光則寺・参道の桜(アップ)(撮影日:2023.03.27)

あじさいシーズンほどではないものの、ちょうど春休みと重なるの季節も長谷寺は混雑します。
一方、光則寺にも、参道に立派ながありますが、こちらはそれほど混雑しません。あじさいと同じように、光則寺も穴場中の穴場と言えるでしょう。

光則寺・参道の桜(撮影日:2023.03.27)
光則寺・参道の桜(撮影日:2023.03.27)

▼その他の鎌倉の桜の名所はこちら▼

【2024 No.6】特集 | 鎌倉桜の名所

その他の光則寺境内の見どころ

山門

光則寺・山門(撮影日:2022.06.01)
光則寺・山門(撮影日:2022.06.01)

本堂

光則寺・本堂(撮影日:2022.06.01)
光則寺・本堂(撮影日:2022.06.01)

光則寺周辺の見どころ

DATA

住所 鎌倉市長谷3-9-7
アクセス
行き方

●徒歩の場合
江ノ電「長谷駅」より徒歩約7分

●バス利用の場合
JR横須賀線・湘南新宿ライン、江ノ電「鎌倉駅(東口)」より、江ノ電バス「藤沢駅南口(富士見ヶ丘経由)」、「七里ヶ浜」行きなど、京急バス「鎌倉山」行き、「大船駅東口(ルミネ下)」行きなどの、いずれも「大仏方面」行きで、『長谷観音』下車徒歩約5分

駐車場 なし(近隣にコインパーキングあり)
営業時間

8:00~17:00

料金

<拝観料>
大人(高校生以上)100円
小・中学生 無料

電話番号 0467-22-2077
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