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2023初夏の鎌倉 あじさいの名所9+1選

【2023 No.8】特集 | 鎌倉あじさいの名所 四季
三浦半島日和おすすめ記事

鎌倉のあじさいの名所は、やはり、お寺や神社に多くあります。その中でも定番と言えるのが、明月院めいげついん長谷寺はせでらでしょう。ともに、例年、あじさいの開花のピークを迎える時期には、境内に長蛇の列ができます。
この明月院長谷寺と並んで、鎌倉を代表する「あじさい寺」として親しまれてきたのが成就院じょうじゅいんです。現在では数十株までその数を減らしていますが、本特集の「9+1選」の「+1選」は、鎌倉あじさい人気をけん引してきた成就院に敬意を込めて選出しています。
お寺や神社のイメージが強い鎌倉のあじさいですが、一条恵観山荘いちじょうえかんさんそう稲村ケ崎いなむらがさき公園は穴場と言えるでしょう。他のあじさいの定番スポットよりは、混雑を避けて楽しむことができます。
また、御霊神社(権五郎神社)の周辺を中心に江ノ電の線路沿いにはあじさいが多く植栽されていますので、江ノ電の車内からあじさいを鑑賞するのも、鎌倉らしいあじさいの楽しみ方と言えます。

例年、鎌倉のあじさいの見ごろは6月上旬~中旬ごろです。2023年は、桜やツツジなどの春に見ごろを迎える花の開花も早かったため、あじさいの見ごろも早まりそうです。

マップは、スマートフォンやタブレットでは二本指で操作できます。

  • 本特集の情報は、開花状況のご案内を除いて、2023年5月29日現在の情報になります。
  • 各スポットごとの詳細ページでは、すべての写真に撮影日を掲載していますので、見ごろ時期の目安として参考にしてください。また、アクセス方法や地図、お問合わせ先などの詳細な情報もご覧いただけます。
  • 本特集は、2022年までのあじさいの開花状況をもとに制作しています。あじさいの生育状況は、年によって大きく差がある場合があります。
  • 当サイトに掲載された内容によって生じた損害等の一切の責任を負いかねますのでご了承ください。
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明月院(あじさい寺)

2023年の明月院のあじさい鑑賞について

明月院は、あじさいの剪定や境内整備のため、7月5日(水曜日)から7日(金曜日)まで、終日閉門(お休み)となります。

鎌倉あじさいの名所は数多くありますが、別名「あじさい寺」と呼ばれるほど、明月院あじさいは人気があります。その理由の一つが、「明月院ブルー」と呼ばれる、独特の深みを持つ青色のあじさいにあります。これが谷戸の奥に建つ禅寺の風情とあいまって、鎌倉らしい「あじさいの寺」として、親しまれています。
明月院あじさいの定番スポットは、山門前の参道の石段ですが、その他の境内の多くの場所で見ることができます。「明月院ブルー」を落ちついて鑑賞したい場合は、山門前の参道は避けて、並行する小路などへ迂回したほうが良いです。

明月院・開山堂前に咲く「明月院ブルー」(撮影日:2023.06.30)
明月院・開山堂前に咲く「明月院ブルー」
明月院ブルー-2(撮影日:2021.06.23)
明月院のあじさい

主な紫陽花の種類
アジサイ(ホンアジサイ)【かながわの花の名所100選】
ガクアジサイ

周辺の見どころ
円覚寺
東慶寺
浄智寺

●住所
鎌倉市山ノ内189

●拝観料
大人(高校生以上)500円
子ども(小中学生)300円
※本堂後庭園(6月上旬と12月上旬のみ公開)は拝観料とは別途500円必要

●駐車場
なし

●公共交通機関
北鎌倉駅から徒歩の場合
JR横須賀線・湘南新宿ライン「北鎌倉駅」より徒歩約10分
鎌倉駅からバス利用の場合
JR横須賀線・湘南新宿ライン、江ノ電「鎌倉駅」より、江ノ電バス「大船駅」行き、「上大岡駅」行き、「本郷台駅」行きで『明月院』下車徒歩約5分
天園ハイキングコースを経由する場合
天園ハイキングコース明月院方面入口から徒歩約5分

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長谷寺(長谷観音)

2023年の長谷寺のあじさい鑑賞について

2023年の長谷寺あじさい路は、6月1日(木曜日)から見ごろ終了まで、拝観券の他に「あじさい路入場券」が必要になります。

大人 拝観料400円+あじさい鑑賞券500円 合計900円
小中学生 拝観料200円+あじさい鑑賞券500円 合計700円

長谷寺の拝観券とあじさい鑑賞券のセットは、日時指定で事前購入することもできます。詳しくは長谷寺公式サイトをご覧ください。

長谷寺も、明月院と並ぶ、鎌倉を代表する「あじさい寺」として知られています。境内の傾斜地に設けられたあじさい路眺望散策路)は、由比ヶ浜への眺望とあじさいを同時に楽しめるため人気があります。開花のピーク時は、渋滞してなかなか前へ進めないほどです。
長谷寺では、あじさい路の他にも、山門の近くや見晴台の周辺など、いろいろな場所であじさいを見ることができます。あじさい路以外の場所では鉢植えが中心になってしまいますが、混雑を避けたい場合は、あえてあじさい路を外したほうが、限られた時間でいろいろな種類のあじさいを楽しむことができます。
長谷寺あじさいの特徴として、「長谷 四片」「長谷の祈り」「長谷の潮騒」「かまくら」など、長谷寺で命名された新種のあじさいの種類の多さにあります。例年これらは、見晴台の周辺の鉢植えなどで見られます。

●住所
鎌倉市長谷3-11-2

●拝観料
大人400円
小学生200円
※「観音ミュージアム」の入館は別料金。
※あじさいの季節にあじさい路に入る場合は別途「あじさい鑑賞券」500円)の購入が必要。

●駐車場
あり(有料)

●公共交通機関
徒歩の場合
江ノ電「長谷駅」より徒歩約5分
バス利用の場合
JR横須賀線・湘南新宿ライン、江ノ電「鎌倉駅(東口)」より、江ノ電バス「藤沢駅南口(富士見ヶ丘経由)」、「七里ヶ浜」行きなど、京急バス「鎌倉山」行き、「大船駅東口(ルミネ下)」行きなどの、いずれも「大仏方面」行きで、『長谷観音』下車徒歩約3分

長谷寺・良縁地蔵(撮影日:2021.05.28)
長谷寺・あじさい路の良縁地蔵
長谷寺・見晴台横のアジサイの鉢植え(撮影日:2021.05.28)
長谷寺・見晴台横の長谷寺オリジナル紫陽花の鉢植え

主な紫陽花の種類
アジサイ(ホンアジサイ)
ヤマアジサイ
ガクアジサイ
※長谷寺オリジナルの紫陽花が多数あり

周辺の見どころ
鎌倉大仏殿高徳院
鎌倉文学館 ※休館中
由比ヶ浜海岸

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光則寺

光則寺こうそくじは、長谷寺の一つ隣りの谷戸に位置するお寺です。毎年、あじさいの季節は、長谷寺へ向かう参道は大混雑していますが、そんなときでも一本隣りの光則寺の参道はそこまで混雑していません。
光則寺あじさいの多くは、もともと小ぶりのヤマアジサイを、鉢植えでそのまま展示しているものが多いです。そのため、ボリュームはありませんが、控えめなのも古刹らしい雰囲気と言えます。
その中で、唯一目立っているのが清澄沢(キヨスミサワアジサイ)です。光則寺は日蓮ゆかりの寺院ですが、清澄沢は日蓮が出家得度した清澄寺がある千葉県の清澄山原産のあじさいです。

●住所
鎌倉市長谷3-9-7

●拝観料
大人(高校生以上)100円
小・中学生 無料

●駐車場
なし(近隣に有料駐車場あり)

●公共交通機関
徒歩の場合
江ノ電「長谷駅」より徒歩約7分
バス利用の場合
JR横須賀線・湘南新宿ライン、江ノ電「鎌倉駅(東口)」より、江ノ電バス「藤沢駅南口(富士見ヶ丘経由)」、「七里ヶ浜」行きなど、京急バス「鎌倉山」行き、「大船駅東口(ルミネ下)」行きなどの、いずれも「大仏方面」行きで、『長谷観音』下車徒歩約5分

光則寺・清澄沢(キヨスミサワアジサイ)(撮影日:2022.06.01)
光則寺

主な紫陽花の種類
ヤマアジサイ

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一条恵観山荘

一条恵観山荘は、後陽成天皇の第九皇子で、関白・摂政を二度務めた江戸時代前期の公卿、一条恵観いちじょうえかん(一条昭良)の山荘だった建築物です。元は京都の賀茂の里山にありましたが、1959年(昭和34年)に鎌倉に移築されました。
一条恵観山荘紅葉の名所として定着しつつありますが、あじさいの名所でもあります。花手水が紫陽花仕様になる他、鉢植えのあじさいを中心に、庭園や散策の小径を鮮やかに彩ります。
一条恵観山荘では、お寺や神社のあじさいとは一味も二味も違う、遊び心のあるあじさいを楽しめます。

●住所
鎌倉市浄明寺5-1-10

●入園料
おとな・こども 500円(税込)
※未就学児の方は入園できません
建物見学 1,500円(入園料含)
※特定日のみ開催

●駐車場
なし(近隣に有料駐車場あり)

●公共交通機関
JR横須賀線・湘南新宿ライン、江ノ電「鎌倉駅(東口)」より、京急バス「鎌倉霊園正面前太刀洗」行き、「金沢八景駅」行き、「ハイランド」行きで『浄明寺』下車徒歩約2分
または、JR横須賀線・湘南新宿ライン、江ノ電「鎌倉駅(東口)」より徒歩約30分

一条恵観山荘・初夏の花手水コレクション(撮影日:2022.06.01)
一条恵観山荘

主な紫陽花の種類
ヤマアジサイ
アジサイ(ホンアジサイ)
アナベル

周辺の見どころ
浄妙寺
報国寺

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鎌倉宮(大塔宮)

後醍醐天皇の皇子・護良親王(もりながしんのう/もりよししんのう)を祀る鎌倉宮(大塔宮)では、神苑を中心にあじさいを見ることができます。
神苑は、鎌倉宮の本殿の背後にひろがる、鎌倉宮の鎮守の杜のような場所です。この神苑の散策路沿いに、ヤマアジサイホンアジサイが植栽されています。
鎌倉幕府の倒幕に貢献した護良親王でしたが、建武の新政以降、後醍醐天皇が重用する足利尊氏との対立が激化し、失脚してしまいます。最期は、かつて、現在の鎌倉宮神苑がある場所にあった東光寺の土牢に幽閉され、謀殺されてしまいました。

●住所
鎌倉市二階堂154

●拝観料(神苑、土牢、宝物殿を自由に参拝可能)
中学生以上 300円
小学生 150円
※神苑、土牢、宝物殿以外の参拝は無料

●駐車場
あり

●公共交通機関
JR横須賀線・湘南新宿ライン、江ノ電「鎌倉駅(東口)」より、京急バス「鎌倉宮(大塔宮) 」行きで終点下車
または、JR横須賀線・湘南新宿ライン、江ノ電「鎌倉駅(東口)」より徒歩約25分

鎌倉宮(大塔宮)・神苑のヤマアジサイ-1(撮影日:2022.06.01)
鎌倉宮(大塔宮)

主な紫陽花の種類
ヤマアジサイ
アジサイ(ホンアジサイ)

周辺の見どころ
荏柄天神社
永福寺跡

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長寿寺&亀ヶ谷坂切通し

長寿寺足利尊氏の菩提寺の一つで、足利尊氏のお墓があります。北鎌倉・山ノ内の、亀ヶ谷坂切通しの入口に建っています。
普段は非公開ですが、近年は春と秋に曜日限定(金・土・日曜・祝日)で公開されています。そのため、その由緒のわりには知名度は高くなく、まわりのお寺ほど混雑しません。
長寿寺あじさいは、ボリュームがあるわけではありませんが、竹林や枯山水庭園とセットで楽しめます。
長寿寺の境内の横を走る亀ヶ谷坂切通しでも、ちょうど長寿寺に隣接した北鎌倉・山ノ内側の入口付近であじさいを見られます。長寿寺と反対側の壁面一面がびっしりとガクアジサイで覆われます。
長寿寺亀ヶ谷坂切通しも、あじさい激戦区の多い鎌倉では、穴場スポットと言えます。

●住所
鎌倉市山ノ内1503

●拝観料
300円
※季節曜日限定公開(2023年春季は4月・5月・6月の金・土・日曜・祝日)

●駐車場
なし(近隣に有料駐車場あり)

●公共交通機関
JR横須賀線・湘南新宿ライン「北鎌倉駅」より、徒歩約10分、または江ノ電バス「鎌倉駅」行きで『上町』下車、徒歩約1分
もしくは、JR横須賀線・湘南新宿ライン、江ノ電「鎌倉駅(東口)」より、江ノ電バス「大船駅」行き、「上大岡駅」行き、「本郷台駅」行きで『上町』下車、徒歩約1分、または徒歩約35分

長寿寺・紫陽花と竹林(撮影日:2022.06.10)
長寿寺
亀ヶ谷坂・北鎌倉側(山ノ内)のあじさい-1(撮影日:2022.06.10)
亀ヶ谷坂

主な紫陽花の種類
アジサイ(ホンアジサイ)
ヤマアジサイ
ガクアジサイ

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御霊神社(権五郎神社)

御霊神社(権五郎神社)は、境内の目の前を江ノ電が走るロケーションが特徴的な神社です。
御霊神社の境内各所であじさいを楽しめる他、御霊神社周辺の江ノ電の線路沿いにはあじさいが多く植栽されていることから、江ノ電の車内からあじさいを鑑賞するのも鎌倉らしい楽しみ方です。

2021年までは境内の前の江ノ電の線路沿いにあじさいが植栽されていましたが、2022年から境内の中に移動しました。※御霊神社の境内の中は、撮影禁止になっています。

●住所
鎌倉市坂ノ下4-9

●参拝料
参拝のみは無料
<収蔵庫>
大人100円
小中高生50円

●駐車場
なし

●公共交通機関
江ノ電「長谷駅」より徒歩約5分

御霊神社(権五郎神社)・境内前のアジサイと江ノ電(撮影日:2023.05.31)
御霊神社(権五郎神社)・境内前のアジサイと江ノ電

主な紫陽花の種類
アジサイ(ホンアジサイ)

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極楽寺

江ノ電・極楽寺駅のすぐ近くに建つ極楽寺では、山門の前であじさいを見ることができます。極楽寺の山門は茅葺屋根の風情あるもので、あじさいの鮮やかな色をより一層際立たせてくれます。

●住所
鎌倉市極楽寺3-6-7

●拝観料
無料(志納)

●駐車場
なし

●公共交通機関
江ノ電「極楽寺駅」より徒歩約2分

極楽寺・山門前のアジサイ(撮影日:2021.05.28)
極楽寺

主な紫陽花の種類
アジサイ(ホンアジサイ)

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稲村ケ崎公園(鎌倉海浜公園稲村ガ崎地区)

稲村ケ崎公園(鎌倉海浜公園稲村ガ崎地区)は、江の島富士山など、相模湾方面の眺望が素晴らしい公園です。
多くの人たちは目の前が海に面した広場から眺望を楽しんでいますが、公園の上へと階段を登って行くと、展望広場があり、ここが稲村ケ崎公園の一番のビュースポットです。
稲村ケ崎公園あじさいは、海に面した側の広場でも見られますが、展望広場もオススメです。

●住所
鎌倉市稲村ガ崎1

●入園料
無料

●駐車場
なし(近隣に有料駐車場あり)
※近隣の比較的大きな駐車場は、神奈川県道路公社稲村が崎駐車場、坂ノ下駐車場、七⾥ガ浜海岸駐⾞場などがあります(いずれも有料)

●公共交通機関
江ノ電「稲村ヶ崎駅」より徒歩約5分

稲村ケ崎公園(鎌倉海浜公園稲村ガ崎地区)・展望広場のアジサイ(撮影日:2021.06.23)
稲村ケ崎公園(鎌倉海浜公園稲村ガ崎地区)

主な紫陽花の種類
アジサイ(ホンアジサイ)

周辺の見どころ
七里ヶ浜海岸

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成就院

成就院は、かつては鎌倉有数の「あじさい寺」として親しまれていましたが、現在ではあじさいは数十株まで減少しています。
極楽寺坂切通に沿って、山門の左右にある参道沿いには、以前はたくさんのあじさいが植栽されていました。しかし、2015年からはじまった参道の全面改修工事を機に、参道のあじさい262株が東日本大震災で津波の被害にあった宮城県南三陸町に寄贈されました。代わりに、改修後の成就院の参道には、宮城県の県花であるハギが植えられています。
ボリュームは減っても、由比ヶ浜の海を望む成就院の参道沿いのあじさいは、鎌倉を代表するあじさいの鑑賞スポットであることに変わりありません。

鎌倉の他のあじさいの名所も、決して歴史が古いわけではなく、ここまで人気が出るようになったのは平成以降のことです。
成就院のように、こうして新陳代謝をくり返してこれたからこそ、飽きられることなく、今も鎌倉の人気は継続しているのでしょう。

●住所
鎌倉市極楽寺1-1-5

●拝観料
無料(志納)

●駐車場
なし

●公共交通機関
江ノ電「極楽寺駅」より徒歩約3分
江ノ電「長谷駅」より徒歩約6分

成就院・極楽寺側の門近くに咲くアジサイ(撮影日:2021.05.28)
成就院

主な紫陽花の種類
アジサイ(ホンアジサイ)【かながわの花の名所100選】
ガクアジサイ

周辺の見どころ
極楽寺坂切通

以下のリンク先から、他のエリアの【あじさいの名所】もご覧ください。

【2023 No.8】特集 | 逗子&葉山あじさいの名所
【2023 No.8】特集 | 横須賀&横浜金沢あじさいの名所

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