久里浜でんしゃ公園(久里浜1丁目第2公園)は、JR横須賀線・久里浜駅に隣接した、トレインビューが特徴の公園です。
横須賀線の線路を挟んだ反対側にあったくりはまみんなの公園が、サッカーJリーグの横浜F・マリノスの練習施設になるにあたり、その代替公園として造られました。2022年5月にオープンした、まだ新しい公園です。
久里浜でんしゃ公園は、横須賀線の終着駅である久里浜駅のすぐ隣りにありますので、比較的ゆっくりとしたスピードで走っている電車を、じっくりと眺められるのも魅力です。
INDEX
展望デッキはトレインビューの特等席
久里浜でんしゃ公園は、横須賀線の線路と三浦半島最大の河川である平作川に挟まれた土地にあります。細長い敷地の公園からは、どこにいても電車が走っている姿を見ることができます。
その中でも特等席と言える場所が、公園の駐車場寄り(駅と反対側)にある、展望デッキです。
少しだけ高い場所に設けられた展望デッキからは、横須賀線の電車が走り抜けていくのを間近で見られます。
誰もがいっしょに楽しめる公園
久里浜でんしゃ公園には、新しい公園と言うことだけあり、年齢や性別、障がいの有無などに関わらずたのしめる、インクルーシブ遊具が積極的に導入されています。離れた場所で会話ができるパラボラ遊具など、他の公園では見られない特徴的な遊具が多く見られます。
電車をイメージした遊具もあり、小さなお子さんたちには電車ごっこに最適です。
パラボラ遊具
電車型ロッキング遊具
電車ベンチ
健康遊具
みんなの公園をオマージュしたようなビオトープ池
久里浜でんしゃ公園の前身のくりはまみんなの公園は、釣り堀や観光芋園を営んでいた神谷農園が横須賀市に寄贈してできて公園でした。もともとそこにあった自然や地形を生かした公園は、緑豊かな木々に囲まれた池に野鳥も多く訪れるような、近隣の住民の憩いの場となっていました。
くりはまみんなの公園にあった池よりは規模がずっと小さいものですが、久里浜でんしゃ公園にも、それをオマージュしたような、ビオトープが設けられています。
歴史をさかのぼれば、江戸時代より前までは、このあたりまで久里浜湾の入り江が入り込んでいました。現在の久里浜でんしゃ公園も、かつてのくりはまみんなの公園も神谷農園も、入り江の一部か平作川河口部の湿地帯だったことになります。
そこに、江戸時代初期より、砂村新左衛門が中心となって開拓してできた土地が内川新田で、この新田が現在の久里浜のまちの基礎となりました。
内川新田は、江戸時代には三浦半島でもっとも石高の大きな新田となりましたが、1923年(大正12年)に発生した関東大震災による土地の隆起、戦前の軍による開発、戦後の工業団地の造成や市街地化などによって、現在はかつての内川新田に田んぼは残っていません。(久里浜エリアの田んぼは、久村にわずかに残っています)
久里浜でんしゃ公園駐車場
久里浜でんしゃ公園の駐車場の利用時間は、9:00から16:00までです。利用時間以外は、自動的に閉門されて、車の出し入れはできなくなります。