葉山のパワースポットと言えば、森戸神社(森戸大明神)が定番です。征夷大将軍となった源頼朝が創建し、鎌倉幕府の祓所に指定されていたという歴史的背景から、開運や勝ち運、厄除けの強力なパワースポットと言えます。
源頼朝と同時代の人気の武将と言えば、「坂東武士の鑑」と称された畠山重忠がいます。葉山には畠山重忠に関する言い伝えが多く残っています。「鵯越の逆落とし」で急坂を下る際、愛馬をいたわり、自ら背負って駆け下りたという馬想いの一面を持った武将でもあります。
「午年(うまどし)」の2026年は、そんな畠山重忠ゆかりのパワースポットもまじえてご紹介します。
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森戸神社(森戸大明神)・森戸海岸
源頼朝が創建した森戸神社(森戸大明神)は、富士山を借景に浮かぶ名島(菜島)の龍神宮を含め、葉山を代表するパワースポットです。
伊豆に流されていた頼朝は、流刑地からほど近い場所にあった三嶋明神を深く信仰し、源氏再興を祈願していました。その旗揚げに成功すると、頼朝は、鎌倉からほど近い葉山に三嶋明神の分霊を勧請し、森戸大明神を創建しました。その後、頼朝は、新たな守護神となった森戸大明神のご加護もあり、平家を討伐し、源氏再興を実現することになりました。
その平家討伐の戦いも最終盤にさしかかっていた1184年(元暦元年)、頼朝は御家人たちと鎌倉の由比ヶ浜から舟で森戸海岸に乗りつけ、小笠懸を楽しみました(「笠懸」とは、全速力で走る馬の上から高低差のある大小の的を射る武芸のこと。「流鏑馬」が神事として催されるのに対して、「笠懸」はより実戦的で難易度が高い武芸とされています)。
頼朝が、今でも有名な鶴岡八幡宮での流鏑馬をはじめて開催したのは、1187年(文治3年)のことです。森戸海岸での笠懸はそれよりも7年ほど早く、神事としての流鏑馬が披露されるようになる以前から、武士のたしなみとして催されていたことが分かります。
鎌倉時代の森戸海岸は、災害が起きたり願い事があると幕府によって加持祈祷が行われる、「七瀬祓の霊所(鎌倉の七瀬)」の一つに数えられていました。鎌倉時代の歴史書「吾妻鏡」にも、たびたびこの場所で「みそぎ(禊)」が行われていた様子が記録されています。森戸神社の境内から森戸海岸に続く「みそぎ橋」という橋の名前は、このような史実によるものです。
また、森戸神社には、家畜(ペット)の健康長寿にご利益があるという、畜霊社が祀られています。その昔、多くの家畜が疫病にかかった際、この社にお参りすると病から免れることができたと伝えられています。これ以来、家畜(ペット)の守護神としてあつい信仰をあつめるようになったと言います。
●住所
三浦郡葉山町堀内1025 ※森戸神社(森戸大明神)の情報(以下、同様)
●拝観料
無料(志納)
●公共交通機関
JR横須賀線・湘南新宿ライン「逗子駅」または京急逗子線「逗子・葉山駅」より京急バス「(海岸回り)葉山一色」方面行きにて『森戸神社』下車
●駐車場
あり
不動の滝・瀧不動堂
不動の滝は、葉山・木古庭にある、三浦半島では数少ない自然の滝です。近くには不動明王を祀る瀧不動堂(木古庭の不動尊)があり、古くから修験道の場だったようです。
瀧不動堂には、源頼朝が平家討伐の旗揚げをしたとき、まだ平家方についていた畠山重忠が源氏方の三浦一族と戦い勝った後、自身の守り本尊である不動明王を勧請したという由緒があります。不動の滝は、その際、一夜にして山から清水が湧き出て生まれたという伝説が残っています。
江戸時代の宝永年間に起きた大干ばつの際には不動明王に祈ったところ湧き水の量が増して農作物を収穫できたとか、不動の滝に打たれて病が治ったという者も多く、五穀豊穣や無病息災などのご利益を求めて、参拝者も多かったようです。
●住所
三浦郡葉山町木古庭小字大沢926 ※瀧不動堂
●拝観料
無料(志納)
●公共交通機関
逗子方面からバス利用の場合
JR横須賀線・湘南新宿ライン「逗子駅」または京急逗子線「逗子・葉山駅(南口)」より京急バス「衣笠駅」行きにて『境橋』もしくは『不動橋』下車、徒歩約12分
衣笠方面からバス利用の場合
JR横須賀線「衣笠駅」より京急バス「逗子駅」行きにて『不動橋』もしくは『境橋』下車、徒歩約12分
汐入方面からバス利用の場合
京急線「汐入駅」から京急バス「湘南国際村センター前」行きにて『不動橋』もしくは『境橋』下車、徒歩約12分
●駐車場
なし
仙光院・畠山地蔵
瀧不動堂の由緒にも現われているように、葉山で中世の武将と言えば、地元の三浦一族よりも、武蔵国出身の畠山重忠のほうが人気が高いという伝統があります。
葉山・長柄にある仙光院でもその傾向がみられます。仙光院には、畠山重忠の念持仏だったと伝わる地蔵菩薩立像、通称「畠山地蔵」が安置されています。鎌倉時代中期の製作とみられていて、葉山町の重要文化財に指定されています。もとは、この近くにあった長徳寺に安置されていたものですが、廃寺となったため、現在は仙光院の境内に移されています。
畠山重忠と言えば、軍記物語「源平盛衰記」に現われる、平家との戦いで「鵯越の逆落とし」と呼ばれる奇襲攻撃を仕かけた際、断崖絶壁の坂を駆け下りるときに、馬を損なわないようにといたわり、自ら愛馬を背負って急坂を下ったというエピソードが有名です。重忠は怪力の持ち主であると同時に、動物想いの心をもった武士でもあったと描かれています。
その他の後世の物語でも、畠山重忠は清廉潔白で模範的な武士として描かれることが多く、「坂東武士の鑑」と称されていたと言います。
畠山地蔵にお参りすれば、清らかな心をもった畠山重忠のような誉れ高い人物に近づくことができるかもしれません。
●住所
三浦郡葉山町長柄1439
●拝観料
無料(志納)
●公共交通機関
JR横須賀線・湘南新宿ライン「逗子駅」または京急逗子線「逗子・葉山駅」より
京急バス「葉桜」行きで『才戸坂上』下車、徒歩約10分
もしくは、京急バス「南郷中学校」行き、「南郷トンネル経由・衣笠駅」行き、「南郷トンネル経由・湘南国際村センター前」行きで『川久保』下車、徒歩約8分
※「衣笠駅」行きや「湘南国際村センター前」行きは、南郷トンネル経由と葉山大道経由があるため、ご注意ください。『川久保』を経由するバスの本数は少ないです。
●駐車場
あり
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