長者ヶ崎は横須賀市と葉山町の境にある、相模湾の岬です。富士山や江の島を望む風光明媚な場所として知られ、「かながわの景勝50選」に選ばれています。
岬の付け根部分は長者ヶ崎駐車場になっていて、三浦半島でも屈指の景観が良い駐車場の一つです。
岬の葉山側の砂浜は、例年夏には長者ヶ崎・大浜海水浴場として海水浴場が開設されます。
そのちょうど真ん中にあるトンビ磯と呼ばれる、堤防のある小さな岩場を挟んで、南側が長者ヶ崎海岸、北側が大浜海岸とに分かれています。例年、海水浴シーズンは、大浜海岸は主にマリンスポーツエリア、長者ヶ崎海岸は海水浴エリアとしてすみわけがされています。
大浜海岸沿いには県立葉山公園が整備されています。
一方、岬の横須賀側にも砂浜が広がっていますが、海水浴場は開設されません。横須賀側は海のすぐそばまで崖が迫っている地形で、「大崩」という地名(旧字)も残っています。
現在、長者ヶ崎の岬の部分は、落石の危険があるため立ち入ることはできません。トンビ磯にも磯がありますが、磯遊びをたのしみたい場合は、一色海岸方面の小磯の鼻をオススメします。
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抜群のビュースポットにある長者ヶ崎駐車場
長者ヶ崎・大浜海岸は、このあたりでは広い駐車場が利用できるため、車で遊びに行くのも便利です。とはいえ、夏や休日は混雑しますので、公共交通機関を利用できる場合はそちらをオススメします。
長者ヶ崎の岬の付け根部分が長者ヶ崎駐車場(125台)になっています。そのすぐ下には長者ヶ崎海岸の砂浜が広がっています。
岬にある駐車場のため景観はすばらしく、葉山側(北側)も横須賀側(南側)も遮るものなく見渡せます。長者ヶ崎駐車場は、シーズンオフの、海水浴場開設期間外の平日は無料で利用できます。
近くの県立葉山公園の駐車場(114台)も利用でき、こちらも、7月・8月以外は無料で使えます。
長者ヶ崎駐車場には三浦半島一周のサイクリングマイルストーンも設置されていて、サイクリングの休憩にも適しています。
長者ヶ崎駐車場下の長者ヶ崎海岸と葉山公園沿いに広がる大浜海岸
長者ヶ崎・大浜海岸は、海水浴シーズンでも小磯の鼻を挟んだ北側にある一色海岸よりも空いていて、葉山で開設される3つの海水浴場の中では穴場のビーチと言えます。
一色海岸はカップルや外国人が多い傾向にありますが、長者ヶ崎・大浜海岸はファミリーが多く、庶民的な印象です。
大浜海岸を中心にマリンスポーツエリアが広めに設定されているため、海水浴や遠泳は長者ヶ崎海岸の海水浴エリア内でたのしみましょう。
また、大浜海岸沿いには県立葉山公園が整備されていて、海辺の公園らしく、海の家が開設されないシーズンオフでも使える、海で遊んだ後に足を洗ったりするのに便利な水場もあります。
かながわの景勝50選・長者ヶ崎から見る夕日
「かながわの景勝50選」に選出されている長者ヶ崎から見る夕日は格別です。スッキリと晴れていれば、江の島や富士山のシルエットとともに、夕暮れの絶景をたのしめます。
とくに、少し高台になっている長者ヶ崎駐車場から見る、相模湾の大海原に向かって沈む夕日はオススメです。(正確には、夕日は、海ではなく対岸の伊豆半島から丹沢方面の山に沈みます)
以下のリンク先から、他の夕日のビュースポットもご覧ください。
長者ヶ崎以外の海沿いの駐車場
三浦半島は海に囲まれていますが、長者ヶ崎駐車場のように、海岸線ギリギリにクルマを停められるようなロケーションで、それなりの台数が停められる駐車場というのは限られています。ここでは、長者ヶ崎駐車場と同じように夕日を楽しめる相模湾沿いの駐車場を紹介します。
御用邸の前に架かる赤橋・臨御橋
大浜海岸の北側からは、下山川を渡って一色海岸に行くことができます。途中には、岬の上に芝生広場が広がっている小磯の鼻があります。
下山川に架かる赤い欄干が特徴の橋は、臨御橋と言います。葉山御用邸の目の前にあり、昔から変わらない葉山らしい景観を残している場所です。しかし、現在の臨御橋は1968年(昭和43年)に施工されたもので、老朽化が進んでいます。そのため、架け替えプロジェクトが進められています。