円覚寺の広い境内では、ほぼ全域で紅葉をたのしめます。円覚寺の紅葉は、例年、11月上旬から少しずつ色づいていき、11月下旬~12月上旬にピークを迎えます。イチョウに比べて、モミジ・カエデが圧倒的に多いため、最盛期は境内が真っ赤に染まります。
北鎌倉駅に近く、JR横須賀線の線路に面している総門周辺は円覚寺の紅葉の見どころの一つですが、電車の車内からもよく見えるため、北鎌倉周辺の紅葉の色づき具合のバロメーターとしても参考になります。
円覚寺の境内には、さらに、20か院近くの塔頭があります。(「塔頭(たっちゅう)」とは禅宗寺院の境内またはその周辺に建つ付属の小寺院のことで、厳密には、宗派の開祖や代々の住持、高僧の墓塔のことです)
その多くは非公開ですが、必ずと言っていいほど、各塔頭の山門周辺にも紅葉の見どころがあります。境内に点在する塔頭を目印に、外側からだけでも参拝させていただきながら散策するのが、円覚寺の紅葉めぐりの楽しみ方の一つです。
この記事では、円覚寺の境内を、総門~山門から、ほぼ時計回りに、紅葉の見どころを紹介していきます。
総門周辺
円覚寺の総門前の石段はモミジの並木道になっているため、紅葉の最盛期にはカラフルなトンネルのようになります。円覚寺でもとくに人気の紅葉スポットですが、混雑を避けることは難しいです。紅葉の最盛期には8:30の拝観時間前から行列ができるほどです。
できるだけ混雑を避けたい場合は、拝観時間直後から北鎌倉駅に次の電車が到着するまでの間ということになります。円覚寺へは、北鎌倉駅に電車が到着するたびに、多くの人が流れていきます。
三門(山門)周辺
三門(山門)は円覚寺を象徴するランドマークの一つです。巨大な建築のため周辺のモミジはあまり目立ちませんが、晩秋には名わき役として見事な演出をしてくれます。
桂昌庵(十王堂、閻魔堂)
選仏場
居士林 ※境内非公開
寿徳庵周辺 ※境内非公開
正伝庵周辺 ※境内非公開
妙香池
正続院周辺 ※境内非公開
正続院の奥には、国宝・舎利殿があります。舎利殿は、例年、11月上旬に外観のみ公開されます。そのときに、正続院の境内も拝観することができますが、紅葉にはまだ早いです。
続燈庵 ※境内非公開
黄梅院
如意庵周辺 ※境内非公開
如意庵の山門周辺では、竹林と紅葉のコラボレーションをたのしめます。
方丈裏庭園
方丈の裏は庭園になっています。正面から上がらせていただいて、ゆっくり見学することができます。
百観音霊場
弁天堂・鐘楼(洪鐘)
国宝・洪鐘のある鐘楼や弁天堂でも、ごく小規模ですが、紅葉をたのしめます。
眺めの良い茶屋もあって、円覚寺の展望台のような場所である弁天堂からは、眼下に北鎌倉駅周辺の谷戸を、気象条件が良ければ遠くには富士山を見渡すことができます。ここからは、円覚寺の境内の外の、東慶寺などの北鎌倉駅周辺の紅葉をたのしめます。
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