鶴岡八幡宮は鎌倉を代表する桜の名所として知られています。水面に映る姿も美しい源平池のほとりに咲く桜や、もっとも鎌倉らしい景観の一つと言える若宮大路・段葛の桜並木が見どころです。
若宮大路の二の鳥居~鎌倉駅前では、鎌倉原産の桜(神奈川県立大船フラワーセンター原産)「玉縄桜」を見ることもできます。「玉縄桜」はソメイヨシノより半月ほど早く見ごろを迎える早咲きの桜です。
鶴岡八幡宮の境内社・白旗神社の前で咲く「実朝桜」や鎌倉原産の桜「桐ヶ谷」など、鎌倉ならではの桜を見られるのも、鶴岡八幡宮の桜の特徴です。
なお、若宮大路・段葛の桜並木は平成の大改修ですべて植え替えられたため、まだまだ若木です。
段葛自体、長い歴史のなかで何度も何度も改修されてきていて、平成の大改修ではこの他にも地面の舗装化などがされました。
そのたびに、伝統を残しつつ、アップデートをくり返してこれたからこそ、今日まで「古都」として親しまれ続けているのでしょう。
鶴岡八幡宮周辺の主な桜の見どころ
マップは、スマートフォンやタブレットでは二本指で操作できます。
若宮大路・二の鳥居周辺
鎌倉駅東口からも近い二の鳥居周辺では、鎌倉原産の「玉縄桜」が多く植えられています。「玉縄桜」は見た目はソメイヨシノとよく似ていますが、ソメイヨシノより半月ほど早く開花する早咲きの桜です。
若宮大路・段葛
鶴岡八幡宮のみならず、鎌倉を代表する桜の名所と言えるのが、鶴岡八幡宮の参道である若宮大路・段葛の桜並木です。段葛の「平成の大改修」によって植え替えられた桜はまだ若木ですが、満開になると桜のトンネルが見られるまでに成長しました。
段葛の桜並木のライトアップは、鎌倉の桜で絶対に見逃したくない絶景です。
源平池(源氏池・平家池)周辺
三の鳥居から鶴岡八幡宮の境内に入ってすぐの両側に広がる源氏池と平家池周辺は、鶴岡八幡宮で最大の桜スポットです。源氏池と平家池周辺では、定番のソメイヨシノの他にも、ソメイヨシノに少し遅れた開花する八重桜も多く見られます。また、神苑ぼたん庭園の三の鳥居側の入口付近では、鎌倉原産の桜「桐ヶ谷」も見られます。
白旗神社・若宮周辺
源頼朝と実朝を祀る白旗神社の社殿の前では、「実朝桜」を見られます。「実朝桜」は、源実朝の首塚がある秦野市から移植された八重桜です。
大石段の下に鎮座する若宮では、源氏の旗印にも通ずる、白い花を咲かせるオオシマザクラが見られます。
鎌倉文華館 鶴岡ミュージアム(旧神奈川県立近代美術館 鎌倉館)
鎌倉文華館 鶴岡ミュージアム(旧神奈川県立近代美術館 鎌倉館)のエントランス前に咲く桜は、鶴岡八幡宮の桜の穴場スポットです。境内の他のエリアに比べて人通りが限定的なこともあって、落ち着いて鑑賞できます。この桜の木は、夜はライトアップもされます。
鶴岡八幡宮の桜は、この他にも参道沿いの灯りなどでライトアップされる木もありますが、一本桜の鎌倉文華館 鶴岡ミュージアムの桜の木は特別な存在感があります。
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