大崎公園 泉鏡花句碑
秋の雲 尾上のすすき 見ゆるなり
大崎公園の芝生広場にある東屋の近くには、ウサギの形をした泉鏡花の句碑があります。
酉年生まれの泉鏡花は、母親から、自分の干支から7番目にあたる「向い干支」のウサギの水晶をお守りとしてもらったことをきっかけに、ウサギが好きになったそうです。それ以来、生涯、ウサギグッズを収集したというエピソードが残っています。
●住所
逗子市小坪4-739
●入園料
無料
●駐車場
なし
●公共交通機関
JR横須賀線・湘南新宿ライン「逗子駅」または京急線「逗子・葉山駅」より京急バス「小坪経由鎌倉」行きで、
『披露山入口』下車、披露山公園経由で徒歩約20分
『小坪海岸』下車、小坪漁港裏の路地経由で徒歩約15分
岩殿寺(岩殿観音) 泉鏡花句碑
普門品 ひねもす雨の 桜かな
小説「春昼」の舞台となった岩殿寺には、山門の横に泉鏡花の句碑が建っています。また、石段を登った先にある観音堂の近くには、鏡花が寄進したという「鏡花の池」と名付けられた池があります。
●住所
逗子市久木5-7-11
●拝観料
100円
●駐車場
あり
●公共交通機関
JR横須賀線・湘南新宿ライン「逗子駅(西口・久木方面)」より徒歩約15分
JR横須賀線・湘南新宿ライン「逗子駅(東口)」より徒歩約20分
京急逗子線「逗子・葉山駅」より徒歩約25分
泉名月住居跡 泉鏡花句碑
わが恋は 人とる沼の 花あやめ
泉名月は、泉鏡花の姪にあたり、泉鏡花の研究家であり、自身も作家として活動していました。鏡花の遺品や原稿を保管したり、著作権継承者として作品の刊行に携わるなど、泉鏡花の芸術的とも言える文学を後世に伝えるために尽力しました。
泉名月は、晩年まで、泉鏡花ともゆかりが深い逗子・山の根で暮らしました。その住居跡には、泉名月の功績をたたえる石碑が建てられています。
そのすぐ隣りには、寄り添うように、泉鏡花の句碑が建てられています。
●住所
逗子市山の根2丁目
●料金
無料
●駐車場
なし
●公共交通機関
JR横須賀線・湘南新宿ライン「逗子駅(西口・山の根方面)」より徒歩約5分、または、京急逗子線「逗子・葉山駅(北口)」より徒歩約8分
立石公園 泉鏡花文学碑
大崩壊 の巌 の膚 は、春は紫に、夏は緑、秋紅 に、冬は黄に、藤を編み、蔦 を絡 い、鼓子花 も咲き、竜胆 も咲き、尾花が靡 けば月も射 す。
立石公園前の海上にそびえる「秋谷の立石」は、現在の横須賀西海岸や秋谷を代表する名所として知られています。物語内に「秋谷の立石」は登場しませんが、小説「草迷宮」はこの周辺を舞台に書かれています。
立石公園に建つ「草迷宮」の文学碑には、「大崩壊」という異名を持つ長者ヶ崎周辺を、泉鏡花ならではの美しい表現で描かれた場面が引用されています。
●住所
横須賀市秋谷3-5
●入園料
無料
●駐車場
あり ※県営立石駐車場
●公共交通機関
JR横須賀線・湘南新宿ライン「逗子駅」または京急逗子線「逗子・葉山駅」より、京急バス「長井」行き、「横須賀市民病院」行き、「佐島マリーナ入口」行きなどの秋谷方面行きにて『立石』下車