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鎌倉三十三観音霊場第25番の千手観世音菩薩

浄光明寺は鎌倉三十三観音霊場第25番の札所になっています。札所本尊の千手観世音菩薩は、阿弥陀堂の後方に建つ観音堂に安置されています。
浄光明寺やぐら群

浄光明寺の阿弥陀堂や観音堂のまわりの山すそには、たくさんのやぐら(中世の横穴式の墳墓または供養の場)があり、それぞれに所狭しと石仏や石塔が安置されています。大伴神主家墓所も、これらの浄光明寺やぐら群の中に含まれています。
やぐらはこの上の石造地蔵菩薩坐像(網引地蔵)がある平場の周辺にもあって、浄光明寺の裏山の山すそに複層的に築かれたことが分かります。


浄光明寺の鎮守「泉ヶ谷稲荷」

浄光明寺境内には、この場所の谷戸「泉ヶ谷」にちなんで通称「泉ヶ谷稲荷」と呼ばれる、稲荷社が祀られています。例年2月上旬には例祭が行われています。
泉ヶ谷稲荷へは、山門から境内に入った先からは行くことができません。山門から一度出て、山門の前の道を直進して、突き当りを左へ少し行った先をさらに左折して、まわりこむようにしてたどり着きます。

浄光明寺で春から初夏に見られる花


晩秋の浄光明寺の紅葉

浄光明寺では、山門の前や、不動堂、鐘楼周辺などで、モミジやイチョウの紅葉・黄葉を見られます。
浄光明寺の紅葉の見ごろ時期は、例年、鎌倉の平均的な見ごろ時期と同じで、11月下旬から12月上旬です。




浄光明寺周辺の見どころ

冷泉為相の墓
冷泉為相れいぜい ためすけは、鎌倉時代中期から後期にかけての公卿・歌人です。鎌倉での別邸が、扇ヶ谷(亀ヶ谷)の支谷の一つ・藤ヶ谷にあったことから、「藤谷黄門」や「藤谷殿」とも呼ばれていました。冷泉為...

亀ヶ谷坂(亀ヶ谷坂切通し)
亀ヶ谷坂かめがやつざかは、鎌倉の扇ガ谷と北鎌倉の山ノ内を結ぶ古道です。「亀ヶ谷坂切通し」と表現される場合もあります。「鎌倉七口かまくらななくち(鎌倉七切通)」の一つに数えられていて、国の史跡に指定さ...

岩船地蔵堂
岩船地蔵堂いわふねじぞうどうには、源頼朝と北条政子の最初の子である大姫おおひめの守り本尊と伝わる地蔵尊が祀られています。諸説ありますが、源頼朝と北条政子の次女・乙姫(三幡)がこの近くに葬られ、墳墓堂...

英勝寺
英勝寺えいしょうじは、江戸幕府初代将軍・徳川家康の側室・お勝の方が開いた、鎌倉唯一の尼寺です。お勝の方は、室町時代後期に扇谷上杉家の重臣として活躍した太田道灌おおた どうかんの子孫です。家康の死...

寿福寺・源実朝と北条政子の墓
寿福寺じゅふくじ(壽福寺)は、源頼朝の死の翌年に、北条政子が頼朝の菩提を弔うために開いた禅宗寺院です。山号になっている「亀谷山」は、寺の背後にある源氏山の別名です。鎌倉五山第三位に列せられ、最盛...

鶴岡八幡宮
1180年(治承4年)、源頼朝は源氏ゆかりの地・鎌倉を平家討伐の本拠地として選ぶと、鎌倉のまちづくりに着手します。その際、源頼朝の五代前の祖先にあたる源頼義が京都の石清水八幡宮を勧請して鎌倉の由...