横須賀・三浦エリアには、あじさいの名所と呼べるような場所が意外なほどたくさんあります。その中でも、「かながわの花の名所100選」にガクアジサイで選出されている県立観音崎公園と、約2,000株のあじさいが植栽されている県立城ヶ島公園は、定番のあじさいの名所と言えるでしょう。県立観音崎公園は、花の広場や観音崎園地、横須賀美術館などあじさいスポットが点在していることと、「汐音」というオリジナルの紫陽花があるのも特徴です。
また、首都圏有数のポピーやコスモスの名所であるくりはま花の国や、花菖蒲が全国でも有数の規模をほこる横須賀しょうぶ園では、強力な主役の影に隠れがちですが、穴場と呼ぶにはもったいない隠れたあじさいの名所です。
例年、横須賀や三浦のあじさいの見ごろは6月上旬~中旬ごろです。2025年は、ツツジや藤の花などの晩春~GWごろに咲く花の開花時期がほぼ平年並みでしたので、あじさいも例年どおりの開花が見込まれます。
マップは、スマートフォンやタブレットでは二本指で操作できます。
県立観音崎公園・横須賀美術館
少し意外かもしれませんが、県立観音崎公園はガクアジサイで「かながわの花の名所100選」に選ばれています。でも、県立観音崎公園へ、あじさいが開花する6月上旬ごろに訪れてみると、その理由がよく分かります。海岸沿いの園路や斜面など、いたるところにあじさいが植栽されていて、公園を華やかに彩っています。
ガクアジサイは、もともと三浦半島や伊豆半島などの海岸に自生していた花のため、公園として整備される前から、観音崎で見られていたのかもしれません。
広い園内にはあじさいの見どころが多く、横須賀美術館周辺のホンアジサイも見逃せません。
パークセンター前の花壇では、観音崎公園オリジナルのアジサイ「汐音」も植栽されていて、こちらもオススメです。
●住所
横須賀市鴨居4-1120
●入園料
無料
●駐車場
あり(有料)※第1~第5駐車場とBEACH PARK LIVING 駐車場(旧観音崎公園第6駐車場)、横須賀美術館駐車場があり、たたら浜沿いのBEACH PARK LIVING 駐車場と横須賀美術館駐車場を除いて、時期により無料。公園中心の観音崎レストハウス跡地近くにあるのは第1・第2駐車場です。
●公共交通機関
京急線「横須賀中央駅」「馬堀海岸駅」「浦賀駅」またはJR横須賀線「横須賀駅」より京急バス『観音崎』行きで終点まで、横須賀美術館へは『ラビスタ観音崎テラス・横須賀美術館前』下車



主な紫陽花の種類
ガクアジサイ【かながわの花の名所100選】
汐音【県立観音崎公園オリジナルの紫陽花】
アジサイ(ホンアジサイ)
県立城ヶ島公園
県立城ヶ島公園はスイセンで「かながわの花の名所100選」に選ばれています。そのスイセンと並んで県立城ヶ島公園を代表する花が、あじさいです。
松林が生い茂る園路沿いや第1駐車場と第2駐車場の間の車道沿いなど、公園内のいろいろな場所で見られます。
なかでも、広大な海とあじさいの織りなす景観は、海に囲まれた県立城ヶ島公園ならではと言えます。
●住所
三浦市三崎町城ヶ島
●入園料
無料
●駐車場
あり(有料)
●公共交通機関
京急久里浜線「三崎口駅」より京急バス「城ヶ島」行き『白秋碑前』下車徒歩約5分
くりはま花の国
くりはま花の国は春のポピー、秋のコスモスで有名な公園ですが、実はあじさいの隠れた名所でもあります。くりはま花の国の広い敷地内に張りめぐらされている園路のうち、フラワートレインのルートにもなっているメインの園路沿いの多くの場所で、あじさいを見ることができます。
また、くりはま花の国では、花がテーマの公園らしく、いろいろな種類のあじさいを見られるのが特徴です。園路沿いはエンドレスサマーが多いですが、ハーブ園では他の品種のあじさいも見ることができます。
くりはま花の国のあじさいは、例年、ポピーの見ごろと入れ替わるように開花がはじまります。ちょうどポピーがお目当ての観光客も減って、落ち着いて散策ができるのも、オススメのポイントです。
●住所
横須賀市神明町1
●入園料
無料
●駐車場
あり(有料)
●公共交通機関
コスモス・ポピー園に近い第1駐車場側の入口まで、京急久里浜線「京急久里浜駅」またはJR横須賀線「久里浜駅」より、徒歩約15分
横須賀しょうぶ園
横須賀しょうぶ園は、その公園名のとおり、花菖蒲(ハナショウブ)がメインの公園です。しょうぶ苑の規模は、全国有数の規模をほこります。また、藤(フジ)や梅などの、和風の花を一年中楽しめるのも特徴です。
そんな横須賀しょうぶ園では、ちょうど花菖蒲の見ごろの時期と重なるタイミングで、あじさいも見ごろを迎えます。約14万株の壮大な花菖蒲の影に隠れがちですが、横須賀しょうぶ園のあじさいは、並の公園であればじゅうぶん主役をはれるだけのポテンシャルを持っています。
横須賀しょうぶ園では、カシワバアジサイ(柏葉紫陽花)のような変わったあじさいを見ることもできます。真っ白なボリュームが大きなカシワバアジサイの花は、見ごたえがあります。
●住所
横須賀市阿部倉18-1
●入園料
<4月~6月>
大人320円、小・中学生100円
<7月~3月>
無料
●駐車場
あり(有料)
●公共交通機関
JR衣笠駅からの場合
JR横須賀線「衣笠駅」より京急バス「しょうぶ園循環」行きにて、『しょうぶ園 』下車徒歩約2分
京急線汐入駅からの場合
京急線「汐入駅」より京急バス「(池上経由) 衣笠駅」行きにて、『池上中学』下車徒歩約15分
平和中央公園
平和中央公園は、横須賀中央駅と県立大学駅の間の高台に広がる公園です。長い間「中央公園」として横須賀市民に親しまれてきた公園が、2021年4月にリニューアルして誕生した公園です。
あじさいは、リニューアル前から多く見られた花の一つです。横須賀市自然・人文博物館横から続くスロープ状の園路や、ちょうどその対角線にあたる展望広場と米ヶ濱砲台跡前を結ぶ園路沿いなどで見ることができます。
絶対的な株数が多いわけではありませんが、高台から横須賀市街地を借景にしてあじさいを観賞できるのは、平和中央公園ならではです。
●住所
横須賀市深田台19
●入園料
無料
●駐車場
あり(隣接する文化会館駐車場を利用可能)
●公共交通機関
徒歩の場合
京急線「横須賀中央駅」または「県立大学駅」から徒歩約15分(「横須賀中央駅」からのほうが分かりやすいです)
バス利用の場合
京急線「横須賀中央駅」から、京急バス「衣笠駅」方面行か、「長井」行、「横須賀市民病院前」他の「三崎口駅」方面行に乗車して『文化会館前』下車、徒歩約7分

主な紫陽花の種類
アジサイ(ホンアジサイ)
ガクアジサイ
馬門山墓地(横須賀海軍墓地)
馬門山墓地は、京急久里浜線の北久里浜駅と新大津駅の間の「馬門山」と呼ばれる小高い山の上にある、横須賀市営の墓地です。
第二次世界大戦までは、旧日本海軍の戦死者・殉職者のための墓地だったため、「馬門山海軍墓地」「横須賀海軍墓地」などとも呼ばれています。
馬門山墓地の参道沿いにはあじさいが植栽されていて、例年、6月上旬には「馬門山横須賀海軍墓地あじさい祭」が開催されています。馬門山墓地自体の知名度がそれほど高くないこともあり、横須賀の隠れたアジサイお花見スポットと言えます。
●住所
横須賀市根岸町1-5
●入場料
無料
●駐車場
なし
●公共交通機関
京急久里浜線「北久里浜駅」より徒歩約10分
京急久里浜線「新大津駅」より徒歩約15分
沓形公園
沓形公園は、京急久里浜線終点の三崎口駅と三浦海岸駅の間の住宅地内にある公園です。駐車場もない観光地化されていない公園ですが、初夏にはあじさいが咲き乱れる「三浦のあじさい公園」と呼んでも過言ではない三浦屈指のあじさいスポットです。
沓形公園のあじさいの特徴としては、色のバリエーションが多いことが挙げられます。そのなかでも、このあたりの土壌の特性なのか、意図的にこのように仕立てているのか、濃い赤系のあじさいが目につきます。
●住所
三浦市初声町下宮田1079-189
●入園料
無料
●駐車場
なし
●公共交通機関
京急久里浜線「三崎口駅」より徒歩約10分
以下のリンク先から、他のエリアの【あじさいの名所】もご覧ください。


