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覚園寺 | 紅葉が素晴らしい北条義時建立の薬師堂が前身の寺院

覚園寺・山門にかかる「覚園寺」の提灯(撮影日:2020.12.08) 鎌倉
覚園寺・山門にかかる「覚園寺」の提灯(撮影日:2020.12.08)

覚園寺は、1218年(建保6年)に鎌倉幕府第2代執権・北条義時よしときが建立した大倉薬師堂を前身とする寺院です。
鎌倉幕府第3代将軍・源実朝みなもとのさねとも鶴岡八幡宮公暁に暗殺される前年、義時の夢に十二神将じゅうにしんしょう戌神じゅつしんが現われて、翌年の危難を知らせるお告げがあったと言います。この夢の後、義時大倉薬師堂を建立して、十二神将を祀りました。
翌年、実朝鶴岡八幡宮公暁に暗殺されましたが、戌神のお告げにしたがって実朝のお供をしなかった義時は難を逃れました。
これ以降、大倉薬師堂北条得宗(嫡流)家によって篤く信仰されていくことになりました。

1296年(永仁4年)、第9代執権・北条貞時さだときの時代に、元寇の再来がないように祈願して、大倉薬師堂は正式な寺院・覚園寺として改められました。

山号鷲峰山じゅぶせん
宗派真言宗泉涌寺派せんにゅうじは
寺格
本尊薬師如来
創建1296年(永仁4年)
開山智海心慧
開基北条貞時

覚園寺本堂・薬師堂などの境内の大部分は案内人と同伴でめぐる必要があり、写真撮影も禁止されていますが、観光地化されていない信仰の場を参拝することができる、鎌倉でも貴重な寺院です。(2023年3月末まで拝観案内は休止中で、個々に参拝可)

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観光地化されていない信仰の場を参拝できる貴重な寺院

覚園寺・山門から見た境内(撮影日:2020.12.08)
覚園寺・山門から見た境内(撮影日:2020.12.08)

覚園寺の境内は、山門から山門の正面にある愛染堂あいぜんどう前までは自由に行き来することができますが、その先にある本堂・薬師堂地蔵堂などへは、拝観料を納めて、案内の方といっしょに参拝する必要があります。また、拝観受付所より先は撮影も禁止されています。

覚園寺は、観光地化されていない、中世から脈々と受け継がれてきた信仰の場を参拝することができる、鎌倉でも貴重な寺院です。

インフォメーション

新型コロナウィルス感染予防対応のため、2023年3月末まで拝観案内は休止。10:00~16:00まで個人で拝観可能。薬師堂のみ案内あり。(要拝観料、拝観受付所より先の撮影禁止は変更なし)

現在の薬師堂は1354年(文和3年)に再建されたもので、改修・改築されながら今日まで使用されています。本尊・薬師如来像と、その両脇に日光菩薩像月光菩薩像、さらにその外側には北条義時の夢に現れた十二神将像(室町時代の作)が祀られています。
また、薬師堂には、現在は廃寺となった理智光寺阿弥陀堂の本尊であった阿弥陀如来坐像鞘阿弥陀)も安置されています。

地蔵堂に祀られた地蔵菩薩像は、毎年8月10日の黒地蔵縁日(午前0時から正午ごろまで)にのみ一般公開される秘仏です。

山門の正面にある愛染堂は、覚園寺の近くにあった大楽寺だいらくじ(廃寺)の仏堂を移築したものです。情熱をつかさどる愛染明王像など、旧大楽寺の仏像が安置されています。

覚園寺・愛染堂前の紅葉(撮影日:2020.12.08)
覚園寺・愛染堂前の紅葉(撮影日:2020.12.08)

以下のリンク先からその他の【北条義時ゆかりの地】もご覧ください

鎌倉幕府第2代執権・北条義時ゆかりの地
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ライトアップもされる紅葉の名所

覚園寺・愛染堂前から山門方面の紅葉を望む(撮影日:2020.12.08)
覚園寺・愛染堂前から山門方面の紅葉を望む(撮影日:2020.12.08)

覚園寺は、鎌倉宮から北に向かった場所にある、薬師堂ヶ谷と呼ばれる奥まった谷戸に位置しています。山門の少し手前にある庚申塔近くには天園ハイキングコース覚園寺入口があり、建長寺明月院などの北鎌倉方面や鎌倉市の最高峰である大平山おおひらやま太平山天園、横浜の金沢区方面などにつながっています。
覚園寺の山号になっている鷲峰じゅぶ山頂付近は、天園ハイキングコース北鎌倉方面天園・金沢区方面今泉台・散在ガ池森林公園方面への分岐点になっています。

例年、11月下旬から12月上旬にかけて覚園寺の境内や周囲の山々は紅葉の見ごろを迎えます。このあたりは住所こそ二階堂ですが、西隣の谷戸には建長寺があり、鎌倉でも北側の山深いエリアに位置していて、美しい紅葉を見ることができます。紅葉の見ごろの時期には、覚園寺の境内では紅葉のライトアップも行われます。
鎌倉駅からは少し離れた場所にあり、交通の便も良いとは言えませんが、とくに紅葉の季節は、天園ハイキングコースを使った鎌倉の名刹・古刹めぐりに組み入れたい寺院の一つです。

天園ハイキングコースを使った鎌倉の名刹・古刹めぐり

天園ハイキングコースの尾根道沿い

北鎌倉方面

今泉台方面

日中の覚園寺の紅葉

覚園寺・水面に浮かぶ紅葉(撮影日:2020.12.08)
覚園寺・水面に浮かぶ紅葉(撮影日:2020.12.08)
覚園寺・水面に映る紅葉-2(撮影日:2020.12.08)
覚園寺・水面に映る紅葉(撮影日:2020.12.08)
覚園寺・愛染堂前の紅葉を見上げる(撮影日:2020.12.08)
覚園寺・愛染堂前の紅葉を見上げる(撮影日:2020.12.08)

ライトアップされた覚園寺の紅葉

覚園寺・明かりが灯された「覚園寺」の提灯(撮影日:2021.12.10)
覚園寺・明かりが灯された「覚園寺」の提灯(撮影日:2021.12.10)
覚園寺・山門から見たライトアップされた境内(撮影日:2021.12.10)
覚園寺・山門から見たライトアップされた境内(撮影日:2021.12.10)
覚園寺・ライトアップされた紅葉のアップ(撮影日:2021.12.10)
覚園寺・ライトアップされた紅葉のアップ(撮影日:2021.12.10)
覚園寺・水鉢に映るライトアップされた紅葉(撮影日:2021.12.10)
覚園寺・水鉢に映るライトアップされた紅葉(撮影日:2021.12.10)

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【2021 No.3】特集 | 晩秋の鎌倉・紅葉おすすめスポット
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覚園寺裏山に残る百八やぐら

谷戸の奥に建てられた鎌倉の寺院には、その背後の山に中世の横穴式の墳墓または供養の場である「やぐら」が残っていることが多いです。
覚園寺の山号にもなっている寺の背後の山・鷲峰山では、鎌倉エリアでも最大規模のやぐら群である、百八やぐらを見ることができます。百八やぐらは、天園ハイキングコース覚園寺入口から登山道を登り切って、尾根道(北鎌倉方面、天園方面、今泉台方面との交差点)に出る直前の脇道から入ることができます。

このような位置関係からも、覚園寺百八やぐらとの関係は深いものであったと考えられます。
覚園寺に限ったことではありませんが、中世の寺域は、現在一般的に認識されている境内よりも、ずっと広かったということをうかがい知ることができます。

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DATA

住所 鎌倉市二階堂421
アクセス
行き方

JR横須賀線・湘南新宿ライン、江ノ電「鎌倉駅(東口)」より、京急バス「鎌倉宮(大塔宮) 」行きで終点『大塔宮』下車徒歩約10分
または、JR横須賀線・湘南新宿ライン、江ノ電「鎌倉駅(東口)」より徒歩約40分

駐車場 あり
営業時間

<拝観時間>
10:00~16:00

<本堂薬師堂の拝観>
本堂薬師堂は定時の拝観案内でのみ可(要拝観料。拝観受付所より先は撮影禁止。所要時間約50分)
平日 10:00、11:00、13:00、14:00、15:00
土日・祝日 10:00、11:00、12:00、13:00、14:00、15:00
※新型コロナウィルス感染予防対応のため、2022年3月末まで拝観案内は休止。10:00~16:00まで個人で拝観可能。(要拝観料、拝観受付所より先の撮影禁止は変更なし)

休業日 荒天日および4月27日、8月1日~8月31日、12月20日~1月7日
料金

<拝観料>
大人 500円
小中学生 200円
※山門から愛染堂までは無料。拝観受付所から先、本堂薬師堂へは拝観料が必要。

電話番号 0467-22-1195
ウェブサイト https://kamakura894do.com/index.html
※掲載の内容は、予告なく変更となっている場合があることをご了承ください。

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