2023年4月から2024年3月までに、三浦半島で新しくオープンまたはリニューアルオープンした最新スポットを5か所、ご紹介します。
2024年4月にリニューアルオープンした長井海の手公園 ソレイユの丘は、昨年の「2022-2023版」でもフライングで紹介していますが、今回の特集でも取り上げています。
YOKOSUKA軍港めぐりの汐入桟橋とそのすぐ近くのコースカベイサイドストアーズの横須賀港に面したテラスには、2つの新たなフォトスポットが登場しました。いずれも観光スポットを意識したものですが、地元の人が紹介するときに利用しても、分かりやすくて良いでしょう。
海辺つり公園と馬堀海岸の遊歩道の間に整備された大津地区高潮対策護岸(旧三春町岸壁)は、ほとんど周辺の人しか訪れることがないような場所ですが、猿島や東京湾を航行する船舶を眺められる穴場スポットです。
横須賀・久里浜へのペリー来航170周年にあわせてリニューアルされた東京湾フェリー「しらはま丸」は、当時来航した黒船とほぼ同じサイズということで、ラッピングとは言えとても良い雰囲気に仕上がっています。
鎌倉海浜公園由比ガ浜地区にできたインクルーシブ広場は、三浦半島では2022年5月にオープンした久里浜でんしゃ公園(久里浜1丁目第2公園)に次ぐもので、派手さこそありませんが、最近のトレンドを反映した施設になります。
マップは、スマートフォンやタブレットでは二本指で操作できます。
INDEX
長井海の手公園 ソレイユの丘
2023年4月リニューアル
三浦半島最大のエンタメパークである長井海の手公園 ソレイユの丘は、2023年4月にリニューアルオープンしました。
リニューアル前のソレイユの丘は、ファミリー層向けの公園というイメージが強かったですが、リニューアル後は、ファミリーはもちろんのこと、カップルや大人だけのグループでもたのしめるエンタメパークに生まれ変わりました。
人気だったお花畑やキャンプ場などのアウトドア施設は、大幅にグレードアップしています。本格的なイタリアンレストランや手ぶらでたのしめるバーベキューなどの、地元三浦半島の食材を使ったグルメも充実しています。
リニューアルで新しくできた大型アスレチック施設は高さが15mもあり、屋上は展望台になっています。この展望デッキは、全長約300mのジップラインのスタート地点も兼ねていて、ソレイユの丘の新しいシンボルタワーになっています。
もともとソレイユの丘のシンボルとして親しまれていた観覧車や動物たちとのふれあいも、引きつづき楽しめます。
●住所
横須賀市長井4丁目地内
●入園料
入園無料
※施設によって有料のものもあります。
●駐車場
あり
●公共交通機関
京急久里浜線「三崎口駅」より京急バス『ソレイユの丘』行きで終点まで
あるいは、「荒崎」行きにて『仮屋ヶ崎』または『漆山』で下車し、徒歩10分~15分
※土日は「ソレイユの丘」までの急行バスが運行
周辺の見どころ
荒崎公園
すかなごっそ(JAよこすか葉山農産物直売所)
横須賀ニューシンボル「YOKOSUKAじゃん」&「YOKOSUKA」
2023年春&秋設置
汐入桟橋・汐入ターミナルのリニューアルは2023年3月
海上自衛隊と米海軍横須賀基地の艦船を間近で同時に見られる日本で唯一のクルーズ、YOKOSUKA軍港めぐりが発着している汐入桟橋と、その汐入桟橋に隣接した大型ショッピングモール「コースカベイサイドストアーズ」の裏手(海側)に、新たなフォトスポットが設置されました。
汐入桟橋には、スカジャンをモチーフとしたモニュメント「YOKOSUKAじゃん」が設置されています。スカジャンは、汐入桟橋のすぐ近くにあるドブ板通りで、戦後、アメリカ海軍兵士のお土産として販売されるようになったことがはじまりとされています。
コースカベイサイドストアーズの横須賀港に面したテラスには、シンプルに「YOKOSUKA」という文字の入ったモニュメントが設置されています。
●住所
横須賀市本町2-1-12(コースカベイサイドストアーズ)
●入場料
無料
※YOKOSUKA軍港めぐりへの乗船は有料です。
●駐車場
あり(コースカベイサイドストアーズ)
●公共交通機関
京急線を利用
京急線「汐入駅」より徒歩約5分
※快特は「汐入駅」に停車しませんので、ご注意ください。
JR横須賀線を利用
JR横須賀線「横須賀駅」より徒歩約15分
※東京・横浜方面から「横須賀駅」への直通電車は、日中は1時間に1本程度です。その他の電車に乗車した場合も、多くの場合は逗子駅で「横須賀駅」方面行き(主に久里浜行き)にお乗り換えできます。
周辺の見どころ
YOKOSUKA軍港めぐり
ヴェルニー公園
ドブ板通り
大津地区高潮対策護岸(旧三春町岸壁)
2023年5月オープン
大津地区高潮対策護岸は、海辺つり公園から大津漁港までの東京湾沿いに整備された、全長500mほどの護岸です。全面に渡って遊歩道として利用できる通路と、ベンチとして利用できるコンクリートブロックが敷かれています。
大津漁港側(ドン・キホーテ横須賀店の裏)で、大津地区1号護岸遊歩道(大津港新堤防)に接続しています。
大津地区高潮対策護岸では釣りが禁止されていますが、海に突き出た堤防内にある大津地区1号護岸遊歩道では釣りができます(投げ釣りや撒き餌は禁止されています)。
大津地区高潮対策護岸は、かつては三春町岸壁などと呼ばれていた場所を改修してできた護岸です。その名前のとおり、台風などの荒天時は、越波によってたびたび浸水被害が発生していました。このような被害を防ぐ目的で、護岸のかさ上げなどの対策工事が順次進められ、2023年5月からは一般の立ち入りができるようになりました。
●住所
横須賀市三春町3-14-6から大津町1-79先
●入場料
無料
●駐車場
なし ※最寄りの大型の駐車場は、海辺つり公園の有料駐車場です。大津漁港内は関係者以外が駐車や立ち入ることはできません。
●公共交通機関
京急線「京急大津駅」より徒歩約10分
京急線「堀ノ内駅」より徒歩約12分
周辺の見どころ
海辺つり公園
うみかぜ公園
馬堀海岸(まぼちょく)
東京湾フェリー「しらはま丸」
2023年11月リニューアル
三浦半島の久里浜港と房総半島の金谷港を結ぶ東京湾フェリーでは、2023年11月から、ペリーが来航した際の黒船を模したラッピング施工のフェリーの運航が開始されています。
今回、黒船ラッピングが施された東京湾フェリーの「しらはま丸」(全長78.8m)と、ペリーが乗船していた「サスケハナ号」(全長78.3m)はほぼ同じ大きさのため、幕末の黒船来航の様子を現代に追体験することができます。
※2024年3月現在、黒船ラッピングが施されているのは、東京湾フェリーで就航中の2隻のフェリーのうちの1隻のみです。
東京湾フェリーには、相手港で下船できないことを条件に、格安に乗船することができる「遊覧割引」(1往復約90分。車などでの乗船は不可)があります。この遊覧割引を使うことで、気軽に東京湾クルーズをたのしむことができます。
例年夏には、この遊覧割引に飲食のサービスなどがセットになった船上ビアガーデン「サンセットクルーズ」といったイベントも開催されています。
●住所
横須賀市久里浜8-17-20
●乗船料
有料
●駐車場
あり
●公共交通機関
東京湾フェリー久里浜ターミナルまで
京急久里浜線「京急久里浜駅」より京急バス『東京湾フェリー』行きバスで終点下車
または、京急久里浜線「京急久里浜駅」、JR横須賀線「久里浜駅」より京急バス「野比海岸」行きバス『東京湾フェリー』下車
鎌倉海浜公園由比ガ浜地区
2024年2月リニューアル
鎌倉海浜公園由比ガ浜地区は、由比ヶ浜の海岸沿いにある、芝生広場や多目的グラウンドなどからなる公園です。公園の地下は200台の車が駐車できる由比ガ浜地下駐車場になっています。
2024年2月には遊具広場がリニューアルされて、すべての人がたのしめる「インクルーシブ遊具」が追加されました。
インクルーシブ遊具とは、年齢や性別、障がいの有無などに関わらず、すべての人が遊べる遊具のことです。緩やかなスロープやいろいろな高さの手すりがある複合遊具の他、いろいろな遊び方ができるジャンプ遊具やかいてん遊具などが設置されています。
他にも、公園内には、1980年(昭和55年)まで江ノ電を走っていた車両、106形107号車(通称:タンコロ)が保存されていて、午前9時から午後4時まで内部が公開されています(雨天時を除く)。
●住所
鎌倉市由比ガ浜4丁目
●入園料
無料
●駐車場
あり(地下の由比ガ浜地下駐車場を利用可能)
●公共交通機関
鎌倉駅から徒歩の場合
JR横須賀線・湘南新宿ライン、江ノ電「鎌倉駅」より徒歩約15分
(東口からの場合は若宮大路を南に進む、西口からの場合は御成通りを南に進む)
江ノ電を利用する場合
江ノ電「和田塚駅」または「由比ヶ浜駅」より、徒歩約5分
周辺の見どころ
由比ヶ浜海岸
材木座海岸
若宮大路
鎌倉海浜公園坂ノ下地区