勝上嶽展望台(勝上巚展望台)は、建長寺境内最奥の山上に位置する、鎌倉でも有数の眺望スポットです。勝上嶽の中腹には建長寺の鎮守・半僧坊が鎮座していて、ここから急な階段を登りきると展望台に着きます。
また、勝上嶽展望台は、天園ハイキングコース(鎌倉アルプス)の、天園・覚園寺・瑞泉寺方面と今泉台4丁目・明月院方面の分岐点でもあります。
勝上嶽展望台から建長寺境内に下りる場合は、半僧坊で建長寺の拝観料を支払う必要があります。(もちろん、建長寺境内から勝上嶽展望台へ向かう場合も、拝観料は必要です)
勝上嶽は、いずれも江戸時代後期に成立した地誌「鎌倉攬勝考」や「新編相模国風土記稿」などにも載っていて、当時から、鎌倉周辺から富士山まで見渡すことができる観光スポットのような場所だったのかもしれません。
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勝上嶽展望台からの眺望
標高140mほどの場所にある勝上嶽展望台は、天園ハイキングコース(鎌倉アルプス)でも屈指の絶景スポットの一つです。眼下には建長寺境内が広がる谷戸が、南側には鎌倉市街地や伊豆大島の浮かぶ相模湾、西側には気象条件が良ければ富士山まで見渡すことができます。
とくに、上空から鎌倉市街地方面を見渡すことができるため、鎌倉が、三方を山に、一方を海に囲まれた要害の地にあるということを、俯瞰して理解することができます。
勝上嶽展望台から夕日をたのしみたい場合、建長寺の拝観時間(16:30で閉山)や街なかまでの距離を考慮に入れる必要があります。遅くとも日没時刻の30分前には勝上嶽展望台を出発して、建長寺または天園ハイキングコースの最寄りの出入口である今泉台4丁目に下山するようにしましょう。
※勝上嶽展望台で夕日を見てから建長寺に下って閉山時刻に間に合うのは、1年のなかで日没時間がもっとも早い12月上旬とその前後の季節だけです。
※日没直前または日没後に山道を歩くのはとても危険です。たとえ懐中電灯を使っていても、よく知っている道だとしても、簡単にルートから外れてしまいますので、早めの下山を心がけましょう。
鎌倉市街地・伊豆大島方面
建長寺境内
富士山方面
天園ハイキングコースの見どころ
「鎌倉アルプス」とも呼ばれる天園ハイキングコースは、鎌倉市街地の背後にそびえる山々を横断するハイキングコースです。
そのため、鎌倉・二階堂方面や北鎌倉方面の寺院などを行き来するアクセス路としても利用できます。
また、東に進むと、鎌倉市最高峰の大平山や天園を経由して、横浜自然観察の森や金沢市民の森、横浜市最高峰の大丸山、金沢自然公園(金沢動物園)などの横浜・金沢区方面に抜けることができます。