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明月院(あじさい寺)| 丸窓の紅葉やウサギなど映えスポット満載の禅寺

鮮やかな青さが特徴の「明月院ブルー」、本堂の「悟りの窓」は北鎌倉を代表する人気スポット

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鎌倉最大のやぐら「明月院やぐら」・上杉憲方の墓所

明月院やぐら(上杉憲方の墓)(撮影日:2024.04.10)
明月院やぐら(上杉憲方の墓)(撮影日:2024.04.10)

本堂の左手に進むと明月院やぐらがあります。このやぐらは数ある鎌倉のやぐらのなかでも最大級のもので、開基・上杉憲方の墓所極楽寺切通近くの山すそにも、憲方の墓と伝わる七層塔があります)とされています。

壁面には釈迦如来多宝如来十六羅漢などと見られる石仏が浮き彫りされていて、「羅漢洞」とも呼ばれています。

明月院・「深谷上杉氏ゆかりの寺」の石碑(撮影日:2023.06.30)
明月院・「深谷上杉氏ゆかりの寺」の石碑(撮影日:2023.06.30)
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「明月庵」を創建した山内首藤俊通の墓所

明月院・山内首藤俊通の墓(撮影日:2024.04.10)
明月院・山内首藤俊通の墓(撮影日:2024.04.10)

明月院の寺伝によると、明月院やぐらは、1160年(永暦元年)に平治の乱で戦死した山内首藤俊通を偲んで、子の経俊俊通の墓所としたものと伝えられています。
やぐらはしばしば再利用されることがあり、山内首藤俊通経俊父子が生きた平安時代後期から鎌倉時代前期と上杉憲方が生きた南北朝時代から室町時代初期は200年ほどの開きがありますので、明月院やぐらも時代とともに祀られる対象が変わっていったものと考えられます。

明月院の直接の前身である「明月庵」自体も、山内首藤俊通の供養のため、子・経俊によって創建された寺院であると伝えられています。

山内首藤俊通は、源頼朝の父・源義朝に仕え、明月院の建つ山ノ内を領していたため山内姓を名乗っていました。平治の乱に参戦した俊通は京都で平氏方に討たれ、長らく墓所(埋葬地)も京都にありましたが、2023年に、墓所のあった旧吉水園ウェスティン都ホテル京都の前身)から俊通供養のため創建された明月院明月庵)境内に改葬されました。

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前身の「最明寺」を創建した北条時頼の墓所

明月院・北条時頼墓所(撮影日:2020.12.08)
明月院・北条時頼墓所(撮影日:2020.12.08)

境内には、明月院の前身である最明寺を創建した、鎌倉幕府第5代執権・北条時頼の墓所があります。
時頼は当時最先端の文化であった禅宗を中国(当時の南宋)から鎌倉にいち早く取り入れ、1253年(建長5年)には建長寺を建立します。宗教心が厚かった時頼は、その3年後には最明寺を建立して、自らも最明寺で出家します。

最明寺時頼の死後に廃寺となりますが、時頼の子・北条時宗によって禅興寺として再興されます。
その禅興寺も1868年(明治元年)に廃寺となり、現在は塔頭の1院であった明月院のみが残っています。

総門の近くには「最明寺」の文字が見られる古い道標が立っています。

明月院・「最明寺」の文字が見える道標(撮影日:2020.12.08)
明月院・「最明寺」の文字が見える道標(撮影日:2020.12.08)
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「うさぎ寺」でもある明月院

明月院・うさぎの石像(撮影日:2020.12.08)
明月院・うさぎの石像(撮影日:2020.12.08)

明月院にはうさぎ小屋があり、実際にうさぎが飼われています。うさぎ小屋では、うさぎが月に住んでお餅をつくようになったという逸話が紹介されています。(詳しくは、ぜひ現地でご覧になってください!)
明月院」の文字にという字が入っていたり、「悟りの窓」の丸窓円窓)がのようだったり仏教の輪廻を表現しているように思えたり、いろいろなことを連想しますが、境内のいろいろな場所にあるのオブジェやうさぎさん(カメさんもいます)などから、自分なりに物語を想像してみるのもたのしいかもしれませんね。

▼鎌倉の「うさぎ神社」はこちら▼

明月院・うさぎ小屋(撮影日:2020.12.08)
明月院・うさぎ小屋(撮影日:2020.12.08)
明月院・本堂後庭園の三日月のオブジェ(撮影日:2023.06.30)
明月院・本堂後庭園の三日月のオブジェ(撮影日:2023.06.30)
明月院・本堂後庭園のもう一つの丸窓(撮影日:2023.12.08)
明月院・本堂後庭園のもう一つの丸窓(撮影日:2023.12.08)

▼うさぎ寺以外の鎌倉のパワースポットはこちら▼

【2023 No.2】特集 | 鎌倉&横浜金沢のパワースポット
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明月院のその他の見どころ

本堂

明月院・本堂(撮影日:2020.12.16)
明月院・本堂(撮影日:2020.12.16)

開山堂

明月院・開山堂(撮影日:2023.06.30)
明月院・開山堂(撮影日:2023.06.30)

「鎌倉十井」の一つ 瓶ノ井

開山堂明月院やぐらの近くには、「鎌倉十井」の一つに数えられている、瓶ノ井つるべのいがあります。

明月院・瓶(つるべ)の井(撮影日:2020.12.16)
明月院・瓶(つるべ)の井(撮影日:2020.12.16)

花想い地蔵

花想い地蔵開山堂の正面に、向かい合うように建っています。

明月院・花想い地蔵(撮影日:2024.04.10)
明月院・花想い地蔵(撮影日:2024.04.10)

竹林

明月院・竹林(撮影日:2023.06.30)
明月院・竹林(撮影日:2023.06.30)
明月院・竹林を見上げる(撮影日:2023.06.30)
明月院・竹林を見上げる(撮影日:2023.06.30)
明月院・竹林越しに見るモミジの紅葉(撮影日:2023.12.08)
明月院・竹林越しに見るモミジの紅葉(撮影日:2023.12.08)

茶室「月笑軒」

茶室「月笑軒」の隣りには、おみやげコーナーもあります。

明月院・茶室「月笑軒」(撮影日:2023.06.30)
明月院・茶室「月笑軒」(撮影日:2023.06.30)

明月院周辺の見どころ

建長寺
建長寺けんちょうじは、1253年(建長5年)に、鎌倉幕府第5代執権・北条時頼ほうじょう ときよりによって創建された、鎌倉で最古の禅宗専門の寺院です。臨済宗建長寺派の大本山で、鎌倉五山の第一位に列...
長寿寺
長寿寺は、足利尊氏が自身の邸宅跡に創建した、臨済宗建長寺の塔頭寺院です。北鎌倉・山ノ内から鎌倉駅方面の扇ガ谷に抜ける亀ヶ谷坂(亀ヶ谷坂切通)の、北鎌倉側の入口に位置しています。境内の裏山...
浄智寺
浄智寺じょうちじは、鎌倉幕府第5代執権・北条時頼の三男・宗政の菩提を弔うために創建された、臨済宗円覚寺派の寺院です。最盛期には七堂伽藍を備えた大寺院で、建長寺、円覚寺、寿福寺(壽福寺)に次ぐ、鎌...
東慶寺
北鎌倉・山ノ内にある東慶寺とうけいじは、女性のための縁切寺だったことで知られ、かつては男子禁制の尼寺でした。封建的な時代にあっては、女性の味方である、とても貴重な存在だったことに間違いないでしょ...
北鎌倉古民家ミュージアム
北鎌倉古民家ミュージアムは、北鎌倉駅の駅近、円覚寺のお隣りにある、再生した古民家を利用した美術館です。毎回趣向をこらした展覧会はもちろんのこと、築100年以上の3棟の建物を合体・再生した古民家自体も...
円覚寺
円覚寺えんがくじは、1282年(弘安5年)に、鎌倉幕府第8代執権・北条時宗によって創建された寺院です。禅を広めて、災いや戦乱をしずめ国の平安をまもることと、元寇(蒙古襲来)による殉死者を敵味方の...

鮮やかな青さが特徴の「明月院ブルー」、本堂の「悟りの窓」は北鎌倉を代表する人気スポット

DATA

住所 鎌倉市山ノ内189
アクセス
行き方

●北鎌倉駅から徒歩の場合
JR横須賀線・湘南新宿ライン「北鎌倉駅」より徒歩約10分

●鎌倉駅からバス利用の場合
JR横須賀線・湘南新宿ライン、江ノ電「鎌倉駅」より、江ノ電バス「大船駅」行き、「上大岡駅」行き、「本郷台駅」行きで『明月院』下車徒歩約5分

●天園ハイキングコースを経由する場合
天園ハイキングコース明月院方面入口から徒歩約5分

駐車場 なし
営業時間

<拝観時間>
9:00~16:00
※2023年6月は、8:30~17:00(最終受付16:30)

休業日 ※2023年6月は平日も土日も拝観可能、7月5日・6日・7日はあじさいの剪定と境内整理のため終日閉門
料金

<拝観料>
大人(高校生以上)500円
子ども(小中学生)300円
※本堂後庭園特別公開(5月下旬~6月上旬の花菖蒲開花期と12月上旬の紅葉期)は拝観料とは別途入園料500円必要
 本堂後庭園へは、花菖蒲開花期と紅葉期以外の季節も、300円程度の募金をすることで入園可(閉鎖している場合もあり)

電話番号 0467-24-3437
ウェブサイト https://trip-kamakura.com/place/230.html
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