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建長寺の半僧坊からは天園ハイキングコースに通じる
禅宗様式の伽藍が並ぶ境内を過ぎて、さらに奥へ奥へと進んでいくと、徐々に谷が狭まっていきます。
途中から階段が続くようになり、鳥居をいくつかくぐると、建長寺の鎮守・半僧坊にたどり着きます。総門からゆっくり歩いて30分くらいです。
半僧坊は、建長寺の御朱印所の一つにもなっています。
建長寺のなかでは歴史が浅く、1890年(明治23年)に静岡・奥山の方広寺から勧請した半僧坊権現が祀られています。
半僧坊権現は天狗の姿をしていると考えられているため、半僧坊の近くの山肌には天狗の像が何体も立っています。
半僧坊には、家内安全、商運隆昌、開運守護、学業成就、無病息災、良縁成就など数多くのご利益があると言われ、半僧坊に向かう参道には企業や個人から寄進された無数の石塔や石碑が並んでいます。
半僧坊の右手横からはさらに急な階段が続いていて、鎌倉アルプスとも呼ばれる、天園ハイキングコースへの入口の一つになっています。
天園ハイキングコースは、明月院方面、覚園寺方面、瑞泉寺方面など、鎌倉のいろいろな名所に抜けるルートがあり、横浜の金沢区方面まで続いています。
明月院・今泉台方面
天園ハイキングコースの尾根道沿い
鎌倉・二階堂(覚園寺・瑞泉寺)方面
勝上献展望台からは鎌倉を一望
半僧坊の裏から勝上献展望台(「献」の字は、正式には山冠に「献」)まで登ると、眼下に建長寺の境内を一望でき、気象条件が合えば富士山も良く見えます。
半僧坊にも富士見の展望台がありますが、勝上献展望台のほうがかなり高い場所にあるため、景色の広がり方がまったく違います。
鎌倉市街地のほうを見渡せば、よく言われるように、鎌倉が、”三方を山に囲まれた天然の要害” であったことが良く分かります。
どこを切り取っても絵になる建長寺の桜
建長寺の広い境内では、春になるといたるところで桜が咲きます。
桜のトンネルが参拝者のテンションを一気に上げてくれる総門から三門までの桜並木、唐門の近くで可憐にたゆたう八重枝垂れ桜、背後の山の緑とのコントラストも美しい一直線に続く半僧坊参道の桜並木。どこを切り取っても絵になります。
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鎌倉屈指の紅葉の名所
海から離れている、北鎌倉・山ノ内の谷戸にある建長寺は、鎌倉の中でも寒暖の差が大きく、紅葉の季節は境内が赤や黄色に染まります。
とくに、境内のいちばん奥の半僧坊に向かう参道沿いは、イチョウとモミジと陽の光が織りなす錦絵のような世界が見事です。
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