源頼朝が鎌倉に幕府を開いて以来、鎌倉ではさまざまな歴史が積み重ねられてきました。そして、多くの伝説が生まれ、それらは今もパワースポットとして語り継がれています。
鎌倉の中心、鶴岡八幡宮はパワースポットのテーマパークと呼べるくらい、見どころがたくさんあります。源氏山公園を取り囲むように点在する銭洗弁財天・佐助稲荷神社・葛原岡神社は、それぞれ、鎌倉随一の金運・開運・恋愛成就のパワースポットとして親しまれています。
このような鎌倉の定番パワースポットの他に、卯年の2023年ならではのパワースポットとして、「うさぎ寺」でもある明月院と「うさぎ神社」と言える十二所神社を「+2選」として取り上げています。
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INDEX
卯年の2023年に行きたいウサギ寺 明月院
※明月院は神社ではなく寺院のため、「ご利益」の表記は省略します。
「あじさい寺」として有名な明月院は、「うさぎ寺」でもります。お寺の名前にちなんで、月とうさぎをモチーフにした仕掛けを境内のところどころで見られます。実際にうさぎも飼われていて、境内にウサギ小屋も併設されています。明月院のシンボル「悟りの窓」も真ん丸いお月さまのように見えてきます。
明月院と言えば紫陽花と紅葉の時期が人気ですが、卯年の2023年は、空いている時期を狙って、ぜひ、うさぎ詣をしてみてください。
明月院の主なパワースポット
・明月院やぐら(鎌倉最大のやぐら)
・悟りの窓
・うさぎ
卯年の2023年に行きたいウサギ神社 十二所神社
十二所神社は、鎌倉最東端の神社です。朝夷奈切通の鎌倉側の入口近くに鎮座しています。
十二所神社の本殿の軒下には、波に乗ったうさぎの彫刻が掘られています。うさぎは縁結びの使者であるとともに、多産であることから繁栄の象徴ともされています。
「波にうさぎ」「波兎」といった意匠は、水面に映し出された満月が風でたゆたう様子を、うさぎが波乗りをしている姿にたとえたものとも言われています。
十二所神社の主なパワースポット
・本殿
●住所
鎌倉市十二所285
●拝観料
無料(志納)
●駐車場
なし
●公共交通機関
鎌倉駅からバス利用の場合
JR横須賀線・湘南新宿ライン、江ノ電「鎌倉駅(東口)」より、京急バス「鎌倉霊園正面前太刀洗」行き、「金沢八景駅」行きで『十二所神社』下車徒歩約1分
金沢八景駅からバス利用の場合
京急線・金沢シーサイドライン「金沢八景駅」より京急バス「鎌倉駅」行きで、『十二所神社』下車徒歩約1分
周辺の見どころ
朝夷奈切通(朝比奈切通し)
梶原太刀洗水
パワースポットのテーマパーク 鶴岡八幡宮
言わずと知れた、鎌倉のまちの中心に鎮座する鶴岡八幡宮は、現在の鎌倉の礎と言える場所です。
源頼朝が鎌倉に幕府を開くのに前後して建てられた鶴岡八幡宮は、これ以降、宗教的な場というだけでなく、幕府の重要な祭事や儀式を行う宮殿のような役割を持つような場所として機能していくようになりました。
さまざまな歴史を見てきた鶴岡八幡宮には、権現造りの本宮を中心に、広い境内のいろいろな場所にパワースポットが点在している「パワースポットのテーマパーク」のような場所です。
鶴岡八幡宮の主なパワースポット
・白旗神社(必勝祈願)
・旗上弁財天 政子石(縁結び、恋愛成就、安産祈願)
・丸山稲荷社(商売繁盛)
・鶴亀石(出世開運)
・公暁の隠れ銀杏
●住所
鎌倉市雪ノ下2-1-31
●拝観料
無料(志納、一部施設は有料)
●駐車場
あり(有料)※大型バスのみ事前予約可能
●公共交通機関
JR横須賀線・湘南新宿ライン、江ノ電「鎌倉駅(東口)」より、徒歩約10分
※混雑を避けたい場合は、「鎌倉駅(西口)」より、今小路、横大路経由で、徒歩約15分
周辺の見どころ
源頼朝法華堂跡(源頼朝の墓)
宝戒寺
鎌倉随一の金運アップのパワースポット 銭洗弁財天
銭洗弁財天宇賀福神社は鎌倉屈指の金運のパワースポットとして知られる神社です。境内の湧水でお金を洗うとご利益があると言われています。
この湧水は、源頼朝の夢に現われた宇賀福神のお告げに見つかったと言い、この地に宇賀福神弁財天を祀ったところ願いが叶ったと伝えられていることから、信仰が広がっていきました。
銭洗弁財天の主なパワースポット
・奥宮の湧水
・七福神社
●住所
鎌倉市佐助2-25-16
●拝観料
無料(志納)
●駐車場
あり ※土日祝と巳の日は利用不可
●公共交通機関
徒歩の場合
JR横須賀線・湘南新宿ライン、江ノ電「鎌倉駅(西口)」より、徒歩約20分
バス利用の場合(大船駅から)
JR各線・湘南モノレール「大船駅(東口)」より、京急バス「桔梗山」行きで、『源氏山入口』下車徒歩約10分
※「鎌倉駅」からのバス利用は、途中1区間のみ(『鎌倉市役所前』~『法務局前』)の利用となり、徒歩区間が多くなるため、おすすめしません。「鎌倉駅」から徒歩以外でアクセスしたい場合は、タクシーの利用をおすすめします。
鎌倉随一の出世・開運アップのパワースポット 佐助稲荷神社
佐助稲荷神社も源頼朝ゆかりの神社で、出世や開運アップのパワースポットとして知られています。
佐助稲荷神社には、伊豆に流されていた源頼朝の夢枕に老婆の姿で現われて、平家討伐の挙兵を促したという「かくれ里の稲荷」が祀られています。頼朝を挙兵に導いて、征夷大将軍にまで登りつめるきっかけを作った神様ということから、出世稲荷とも言われています。
佐助稲荷神社の主なパワースポット
・無数の朱色の鳥居が続く参道
・霊狐泉
●住所
鎌倉市佐助2-22−12
●拝観料
無料(志納)
●駐車場
なし
●公共交通機関
JR横須賀線・湘南新宿ライン、江ノ電「鎌倉駅(西口)」より、徒歩約25分
鎌倉随一の縁結び・恋愛成就のパワースポット 葛原岡神社
葛原岡神社は、恋愛成就をはじめとした良縁のパワースポットとして知られています。境内の縁結び石は良縁の神様として知られる大黒様が祀られていて、男性に対する良縁は男石に、女性に対する良縁は女石に、人間関係等に対する良縁は中央の石に、赤い糸を結びつけることで願いが叶うとされています。
また、葛原岡神社の主祭神である日野俊基は、新しい世の中に導いた開運の神様としてあがめられています。俊基を祀る本殿の前には、神様のお使いという「昇運の神龍」の彫刻が掲げられていて、お参りすると願いが早く叶うそうです。
葛原岡神社の主なパワースポット
・縁結び石
・魔去ル石
・昇運の神龍
●住所
鎌倉市梶原5-9-1
●拝観料
無料(志納)
●駐車場
あり(6台)※土・日曜日と巳の日は、神社までの道に交通規制がかかり進入禁止となります。
●公共交通機関
徒歩の場合
JR横須賀線・湘南新宿ライン、江ノ電「鎌倉駅(西口)」より、市役所通り・「銭洗弁天」前経由で、徒歩約35分
JR横須賀線・湘南新宿ライン「北鎌倉駅」より、葛原岡・大仏ハイキングコース経由で、徒歩約30分
※徒歩はこれ以外にも「化粧坂」経由など複数ルートあり
バス利用の場合(大船駅から)
JR各線・湘南モノレール「大船駅(東口)」より、京急バス「桔梗山」行きで、『源氏山入口』下車徒歩約10分
※「鎌倉駅」からのバス利用は、途中1区間のみ(『鎌倉市役所前』~『法務局前』)の利用となり、徒歩区間が多くなるため、おすすめしません。「鎌倉駅」から徒歩以外でアクセスしたい場合は、タクシーの利用をおすすめします。
周辺の見どころ
源氏山公園
もう一つの縁結び・恋愛成就のパワースポット 成就院
※成就院は神社ではなく寺院のため、「ご利益」の表記は省略します。
葛原岡神社と並んで鎌倉の縁結び・恋愛成就のパワースポットとして知られているのが、成就院です。
成就院の境内には本尊の分身、縁結び不動明王が祀られています。この縁結び不動明王に参拝して、写真に撮って、スマートフォンなどの待ち受け画面にすると御守り代わりになります。これは成就院が公式に推奨しているもので、仏像などは撮影禁止としている寺社も少ない中、現代の人々に寄り添ってくれているのがうれしいです。
成就院の主なパワースポット
・縁結び不動明王
鎌倉唯一の国宝の仏像 鎌倉大仏
※鎌倉大仏殿高徳院は神社ではなく寺院のため、「ご利益」の表記は省略します。
鎌倉大仏殿高徳院の通称「鎌倉大仏」は、正式には銅造阿弥陀如来坐像と言う仏像です。鎌倉で唯一の国宝の仏像です。鎌倉大仏は、誰が何の目的で建立したのか、詳しいことが分かっていないミステリアスな仏像です。
鎌倉時代に建立された当初は仏殿に覆われていましたが、室町時代には露坐の大仏になったと見られています。
鎌倉大仏の前に建つと、少し猫背になっている大仏様に見下ろされて、大きなパワーをもらえます。
鎌倉大仏殿高徳院の主なパワースポット
・鎌倉大仏
・大仏胎内 ※2022年12月現在、胎内の見学は休止中
●住所
鎌倉市長谷4-2-28
●拝観料
大人、中・高校生300円
小学生150円
●駐車場
なし(近隣に有料駐車場あり)
●公共交通機関
徒歩の場合
江ノ電「長谷駅」より徒歩約10分
バス利用の場合
JR横須賀線・湘南新宿ライン、江ノ電「鎌倉駅(東口)」より、江ノ電バス「藤沢駅南口(富士見ヶ丘経由)」、「七里ヶ浜」行きなど、京急バス「鎌倉山」行き、「大船駅東口(ルミネ下)」行きなどの、いずれも「大仏方面」行きで、『大仏前』下車すぐ
周辺の見どころ
長谷寺(長谷観音)
光則寺
大仏切通(大仏坂切通し)
学問の神様・菅原道真を祀る 荏柄天神社
荏柄天神社は、学問の神様として親しまれている菅原道真を祀っている神社です。毎年、1月~3月の受験シーズンは、受験祈願に訪れる多くの人で賑わいます。
また、荏柄天神社の社殿は、中世から残る鎌倉最古の神社建築としても知られています。
荏柄天神社の御神木の大銀杏は樹齢900年程度と推定されています。鎌倉で一番大きなイチョウとも言われていて、こちらも荏柄天神社を代表するパワースポットです。
荏柄天神社の主なパワースポット
・社殿(鎌倉最古の神社建築)
・大銀杏
●住所
鎌倉市二階堂74
●拝観料
無料(志納)
●駐車場
なし
●公共交通機関
JR横須賀線・湘南新宿ライン、江ノ電「鎌倉駅(東口)」より、京急バス「鎌倉宮(大塔宮) 」行きで『天神前』下車、徒歩約3分
または、JR横須賀線・湘南新宿ライン、江ノ電「鎌倉駅(東口)」より徒歩約20分
日本唯一の天皇自らが創建した神社 鎌倉宮
鎌倉宮は、明治天皇の勅命によって創建された、後醍醐天皇の皇子・護良親王(もりながしんのう/もりよししんのう)を祀る神社です。天皇自らが創建した神社は、鎌倉宮が唯一です。
鎌倉宮の御守りと言えば、朱塗りで木製の「獅子頭守り」です。獅子頭は古来から、厄を食べ、幸せを招くと言われています。護良親王も戦の際に兜に忍ばせていたと言われています。
また、拝殿の右横に建つ村上社は護良親王を救った村上義光を御祭神として祀っていて、その社殿の前には「撫で身代わり様」と呼ばれる、自分の身体の具合が悪い場所を撫でると良くなるという等身大の木造があります。
鎌倉宮の主なパワースポット
・獅子頭守り
・撫で身代わり様
・亀若丸
・神苑
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源頼朝が鎌倉幕府の鬼門を守るために創建した 朝比奈熊野神社
朝比奈熊野神社は、源頼朝が幕府の鬼門を守護するために熊野三社を勧請したことがはじまりと伝わる朝比奈の鎮守です。その後、鎌倉幕府第3代執権・北条泰時が、この近くの朝夷奈切通の開削をした際に、社殿を整備したと伝えられています。
ここが横浜市内とは思えない、大きな杉やイチョウの木々に囲まれた境内は、朝夷奈切通とともに国の史跡に指定されています。
朝比奈熊野神社の主なパワースポット
・本殿
・大銀杏
●住所
横浜市金沢区朝比奈町578
●駐車場
なし
●公共交通機関
金沢八景駅からバス利用の場合
京急線・金沢シーサイドライン「金沢八景駅」より京急バス「鎌倉駅」行き、または神奈川中央交通バス「大船駅」行き、「上郷ネオポリス」行きで、『朝比奈』下車徒歩約20分
鎌倉駅からバス利用の場合
JR横須賀線・湘南新宿ライン、江ノ電「鎌倉駅(東口)」より、京急バス「鎌倉霊園正面前太刀洗」行き、「金沢八景駅」行きで『十二所神社』下車徒歩約25分
六浦駅から徒歩の場合
京急逗子線「六浦駅」より、千光寺経由で、徒歩約1時間
周辺の見どころ
朝夷奈切通(朝比奈切通し)
十二所果樹園
鎌倉の七瀬の一つに建つ 瀬戸神社&琵琶島神社
瀬戸神社と琵琶島神社は、それぞれ、源頼朝と北条政子夫妻が創建した神社です。それぞれが向かい合うように建っています。
かつてこの辺りは狭い海峡「せと(瀬戸、狭門)」になっていて、急流が罪もけがれも流し去ってしまう神聖な場所とされてきました。そのため、鎌倉時代には、災厄が生じた際に加持祈禱を行う、「七瀬祓の霊所(鎌倉の七瀬)」の一つにもなっていました。
源頼朝と北条政子がそれぞれ創建した神社は全国各地に伝わりますが、向かい合って建っている例は珍しく、このような点でもパワースポットと言えます。
瀬戸神社&琵琶島神社の主なパワースポット
・旧海岸線(波蝕台)
・福石(服石)
●住所
横浜市金沢区瀬戸18-14
●拝観料
無料(志納)
●駐車場
車祓のスペースのみ(瀬戸神社参拝によるイオン金沢八景店駐車場の無料利用は終了しました)
●公共交通機関
京急線・金沢シーサイドライン「金沢八景駅」より徒歩約2分
周辺の見どころ
金沢八景権現山公園(旧円通寺客殿)
この他にも、2022年NHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」登場人物の墓所・供養塔など、鎌倉や横浜金沢にはまだまだパワースポットがあります。
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