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円覚寺の舎利殿は神奈川県唯一の国宝建造物

方丈や妙香池よりさらに奥へと進むと、舎利殿(通常は非公開)に続く横道が現われます。舎利殿は、鎌倉尼五山第一位であった太平寺(廃寺)の仏殿を移築したものと考えられていて、室町時代の建築物と推定されています。
屋根の勾配や軒の反り、垂木の形状や、縦の線が真っ直ぐな外枠を持つ花頭窓などが、禅宗様建築を代表する建築とされ、国宝に指定されています。建造物としては神奈川県で唯一の国宝です。
舎利殿には、源実朝が宋の能仁寺から請来した「佛牙舎利」というお釈迦様の歯が祀られています。
境内の小高い丘にある洪鐘と弁天堂

仏殿の左手にある石段を上がりきると、洪鐘が架かる鐘楼と弁天堂が建っています。ここには茶屋もあり、円覚寺でもっとも眺望が良く、休憩スポットにもなっています。北鎌倉・山ノ内の鎌倉街道沿いのお寺などを一望できる場所でもあります。
洪鐘は、1301年(正安3年)に物部国光によって鋳造されたもので、国宝に指定されています。高さは259.5cmあり、関東でもっとも大きな鐘とされています。
また、洪鐘の鋳造は江ノ島弁財天の加護によって完成したと伝えられていて、すぐ近くに弁財天が祀られています。

居士林の坐禅会は誰でも参加可能

総門から、三門、仏殿、法堂、方丈などの主要な建物が並ぶ脇には、多くの小さな寺院が建っています。
これらの多くは原則非公開となっていますが、禅を志す在家のための専門道場である居士林などでは、学生坐禅会、土日坐禅会が開かれるなどしています。
また、帰源院は、夏目漱石や島崎藤村が参禅したことでも知られています。
北鎌倉の桜の開花や紅葉の色づきのバロメーター
横須賀線(または湘南新宿ライン)の車窓から見える円覚寺の総門周辺は、春には桜が、秋には紅葉が、キレイに色づきます。
そのため、北鎌倉の桜の開花状況や紅葉の色づき具合のバロメーターとして、とても参考になります。
円覚寺の桜


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円覚寺の紅葉


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