源頼朝が鎌倉に幕府を開いて以来、鎌倉ではさまざまな歴史が積み重ねられてきました。そして、多くの伝説が生まれ、それらは今もパワースポットとして語り継がれています。
鎌倉の中心、鶴岡八幡宮はパワースポットのテーマパークと呼べるくらい、見どころがたくさんあります。源氏ゆかりの源氏山公園を取り囲むように点在する銭洗弁財天・佐助稲荷神社・葛原岡神社は、それぞれ、鎌倉最強クラスの金運・開運・恋愛成就のパワースポットとして親しまれています。
「午年(うまどし)」の2026年は、馬にまつわるパワースポットにも注目です。馬は成長や飛躍、繁栄の象徴とみなされてきた縁起の良い動物です。また、馬は古くより神様の乗り物として崇められてきていて、源頼朝は大きな戦の前や妻・北条政子の出産時などの重要な局面で、神社に神馬や流鏑馬を奉納してきました。
歴史ある神社・仏閣などが数多くある鎌倉は、パワースポットにも事欠かないエリアですが、この特集では「午年(うまどし)」の2026年に、よりパワーを与えてもらえそうな場所を中心に、厳選した10スポットをご紹介します。
マップは、スマートフォンやタブレットでは二本指で操作できます。
INDEX
パワースポットのテーマパーク 鶴岡八幡宮
鶴岡八幡宮の主なパワースポット
・白旗神社(必勝祈願)
・丸山稲荷社(商売繁盛)
・旗上弁財天 政子石(縁結び、恋愛成就、安産祈願)
・鶴亀石(出世開運)
・親子銀杏
言わずと知れた、鎌倉のまちの中心に鎮座する鶴岡八幡宮は、現在の鎌倉の礎と言える場所です。
1180年(治承4年)、源頼朝は源氏ゆかりの地・鎌倉を平家討伐の本拠地として選ぶと、鎌倉のまちづくりに着手します。その際、源頼朝の五代前の祖先にあたる源頼義が京都の石清水八幡宮を勧請して鎌倉の由比に祀った八幡神(由比若宮。現在の材木座にある元八幡)を現在の場所に遷して、鶴岡八幡宮を創建しました。
さまざまな歴史を見てきた鶴岡八幡宮には、権現造りの本宮を中心に、白旗神社、丸山稲荷社、旗上弁財天、親子銀杏など、広い境内の各所にパワースポットが点在する「パワースポットのテーマパーク」のような場所です。鶴岡八幡宮においては、パワーの源は場所だけに留まらず、神事も外せません。
鶴岡八幡宮を象徴する神事で、午年(うまどし)の2026年とくに大注目の「流鏑馬」は、1187年(文治3年)に、源頼朝が天下泰平・国家安穏を祈願し、はじめられたものと伝えられています。鶴岡八幡宮のもっとも重要な行事「例大祭」の他、春の「鎌倉まつり」や信徒を対象とした「崇敬者大祭」でも奉納され、その伝統は800年以上受け継がれてきました。
もともとは武芸を競ったり披露する場という意味合いもあったものと考えられますが、鎌倉幕府を築いた武士たちの武功にあやかり、今では勝ち運や厄除けの信仰もあります。
流鏑馬神事当日に参拝できない場合も、鶴岡八幡宮では普段から流鏑馬に由来する御守りが授与されています。流鏑馬がデザインされた「仕事守」がそれで、流鏑馬で的を射るが如く、良い仕事、就職に恵まれるよう、鶴岡八幡宮で祈願された御守りです。
- 必勝祈願
- 出世開運
- 商売繁盛
- 厄除け
- 縁結び
- 恋愛成就
- 安産祈願
鎌倉随一の金運アップのパワースポット 銭洗弁財天
銭洗弁財天の主なパワースポット
・奥宮の湧水
・七福神社
銭洗弁財天宇賀福神社は鎌倉屈指の金運のパワースポットとして知られる神社です。境内の湧水でお金を洗うとご利益があると言われています。
この湧水は、源頼朝の夢に現われた宇賀福神のお告げによって見つかったとされています。幕府の安泰と人々の安寧を祈っていたところ、巳の年の巳の月、巳の日の夜に見た夢の導きによってこの地に宇賀福神弁財天を祀った結果、願いがかなったという言い伝えから、信仰が広がっていきました。
銭洗弁財天では、12日ごとに巡ってくる巳の日に「銭洗い」をすると、より金運アップの効果が増すと言われていて、境内も賑わいます。
- 金運
- 商売繁盛

●住所
鎌倉市佐助2-25-16
●拝観料
無料(志納)
●公共交通機関
徒歩の場合
JR横須賀線・湘南新宿ライン、江ノ電「鎌倉駅(西口)」より、徒歩約20分
バス利用の場合(大船駅から)
JR各線・湘南モノレール「大船駅(東口)」より、京急バス「桔梗山」行きで、『源氏山入口』下車徒歩約10分
※「鎌倉駅」からのバス利用は、途中1区間のみ(『鎌倉市役所前』~『法務局前』)の利用となり、徒歩区間が多くなるため、おすすめしません。「鎌倉駅」から徒歩以外でアクセスしたい場合は、タクシーの利用をおすすめします。
●駐車場
あり ※土日祝と巳の日は利用不可
鎌倉随一の出世・開運アップのパワースポット 佐助稲荷神社
佐助稲荷神社の主なパワースポット
・無数の朱色の鳥居が続く参道
・霊狐泉
佐助稲荷神社も鶴岡八幡宮や銭洗弁財天などと同じように源頼朝ゆかりの神社で、出世や開運アップのパワースポットとして知られています。
佐助稲荷神社には、伊豆に流されていた源頼朝の夢枕に老婆の姿で現われて、平家討伐の挙兵を促したという「かくれ里の稲荷」が祀られています。頼朝を挙兵に導いて、征夷大将軍にまで登りつめるきっかけを作った神様ということから、出世稲荷とも言われています。
佐助稲荷神社の代名詞になっているのが、参道に並ぶ無数の朱色の鳥居と、境内のいたるところに安置されている白狐で、鎌倉を代表する映えスポットでもあります。
- 出世開運
- 商売繁盛

●住所
鎌倉市佐助2-22−12
●拝観料
無料(志納)
●公共交通機関
JR横須賀線・湘南新宿ライン、江ノ電「鎌倉駅(西口)」より、徒歩約25分
●駐車場
なし
鎌倉随一の縁結び・恋愛成就・昇運のパワースポット 葛原岡神社
葛原岡神社の主なパワースポット
・縁結び石
・魔去ル石
・昇運の神龍
葛原岡神社は、恋愛成就をはじめとした良縁のパワースポットとして知られています。境内の縁結び石は良縁の神様として知られる大黒様が祀られていて、男性に対する良縁は男石に、女性に対する良縁は女石に、人間関係等に対する良縁は中央の石に、赤い糸を結びつけることで願いが叶うとされています。
また、葛原岡神社の主祭神である日野俊基は、新しい世の中に導いた開運の神様としてあがめられています。俊基を祀る本殿の前には、神様のお使いという「昇運の神龍」の彫刻が掲げられていて、お参りすると願いが早く叶うそうです。
- 縁結び
- 恋愛成就
- 出世開運


●住所
鎌倉市梶原5-9-1
●拝観料
無料(志納)
●公共交通機関
徒歩の場合
JR横須賀線・湘南新宿ライン、江ノ電「鎌倉駅(西口)」より、市役所通り・「銭洗弁天」前経由で、徒歩約35分
JR横須賀線・湘南新宿ライン「北鎌倉駅」より、葛原岡・大仏ハイキングコース経由で、徒歩約30分
※徒歩はこれ以外にも「化粧坂」経由など複数ルートあり
バス利用の場合(大船駅から)
JR各線・湘南モノレール「大船駅(東口)」より、京急バス「桔梗山」行きで、『源氏山入口』下車徒歩約10分
※「鎌倉駅」からのバス利用は、途中1区間のみ(『鎌倉市役所前』~『法務局前』)の利用となり、徒歩区間が多くなるため、おすすめしません。「鎌倉駅」から徒歩以外でアクセスしたい場合は、タクシーの利用をおすすめします。
●駐車場
あり(6台)※土・日曜日と巳の日は、神社までの道に交通規制がかかり進入禁止となります。
周辺の見どころ
源氏山公園
鎌倉唯一の国宝の仏像 鎌倉大仏
鎌倉大仏殿高徳院の主なパワースポット
・鎌倉大仏
・大仏胎内
鎌倉大仏殿高徳院の通称「鎌倉大仏」は、正式には銅造阿弥陀如来坐像と言う仏像です。鎌倉で唯一の国宝の仏像です。鎌倉大仏は、誰が何の目的で建立したのか、詳しいことが分かっていないミステリアスな仏像です。
鎌倉時代に建立された当初は仏殿に覆われていましたが、室町時代には露坐の大仏になったとみられています。
鎌倉大仏の前に建つと、少し猫背になっている大仏様に見下ろされて、大きなパワーをもらうことができます。
- 極楽往生

●住所
鎌倉市長谷4-2-28
●拝観料
大人、中・高校生300円
小学生150円
●公共交通機関
徒歩の場合
江ノ電「長谷駅」より徒歩約10分
バス利用の場合
JR横須賀線・湘南新宿ライン、江ノ電「鎌倉駅(東口)」より、京急バス「鎌倉山」行き、江ノ電バス「藤沢駅南口(富士見ヶ丘経由)」・「七里ヶ浜」行きなどの、いずれも「大仏方面」行きで、『大仏前』下車すぐ
●駐車場
なし(近隣に有料駐車場あり)
周辺の見どころ
大仏切通(大仏坂切通し)
馬想いの畠山重忠の守り本尊を安置する 長谷寺(長谷観音)
長谷寺(長谷観音)の主なパワースポット
・観音堂(十一面観世音菩薩像)
・観音ミュージアム
・阿弥陀堂
・良縁地蔵
・弁天窟
長谷寺は「長谷観音」の名で親しまれている、奈良時代に創建された、鎌倉有数の古刹です。あじさいや梅、桜などの季節の花を楽しめる、鎌倉を代表する「花の寺」としても人気です。
本尊の十一面観世音菩薩像は、木彫仏としては日本最大級の仏像です。十一面観世音菩薩像が安置されている観音堂の隣りには、「観音菩薩」をテーマとした観音ミュージアム(拝観料とは別料金が必要)も併設されています。
観音ミュージアムには、午年の守り本尊である勢至菩薩坐像が安置されています。この勢至菩薩は、源頼朝に仕えた武将・畠山重忠の守り本尊と伝えられているものです。平家との一ノ谷の戦い(鵯越の逆落とし)で、源義経が断崖絶壁の坂を駆け下りて奇襲攻撃を仕かけた際、他の武士が馬に騎乗して駆け下りていくなか、畠山重忠は馬を損なわないよういたわり、自ら愛馬を背負って急坂を下ったという逸話が残されています。
長谷寺の勢至菩薩は、午年の守り本尊と馬想いの畠山重忠の守り本尊という、2026年は二重の意味で縁起の良い菩薩様と言えます。
- 厄除け
- 縁結び
- 子孫繁栄
- 金運
- 商売繁盛


●住所
鎌倉市長谷3-11-2
●拝観料
大人400円
小学生200円
※「観音ミュージアム」の入館は別料金。
※あじさいの季節にあじさい路に入る場合は別途「あじさい鑑賞券」の購入が必要。
●公共交通機関
徒歩の場合
江ノ電「長谷駅」より徒歩約5分
バス利用の場合
JR横須賀線・湘南新宿ライン、江ノ電「鎌倉駅(東口)」より、京急バス「鎌倉山」行き、江ノ電バス「藤沢駅南口(富士見ヶ丘経由)」・「七里ヶ浜」行きなどの、いずれも「大仏方面」行きで、『長谷観音』下車徒歩約3分
●駐車場
あり(有料)
周辺の見どころ
光則寺
御霊神社(権五郎神社)
鎌倉最古の寺院で坂東三十三観音霊場第一番 杉本寺(杉本観音)
杉本寺(杉本観音)の主なパワースポット
・十一面観音
・大倉弁財天堂
・身代わり地蔵
・尼将軍地蔵
・苔むした石段
杉本寺(杉本観音)は、奈良時代の734年(天平6年)に、聖武天皇の后である光明皇后が行基と藤原房前に命じて建立したと伝わる、鎌倉最古の寺院です。源頼朝が鎌倉幕府を開く、およそ450年も前のことです。
苔むした鎌倉石の石段が、その歴史の長さを物語っているようです。
杉本寺の本堂には、本尊である、734年(天平6年)行基作、851年(仁寿元年)円仁(慈覚大師)作、986年(寛和2年)源信(恵心僧都)作の三体の十一面観音が安置されています。
このうち行基作の十一面観音は「覆面・下馬観音」とも呼ばれています。礼を欠き、信心のない者が馬で寺の前を通り過ぎると落馬するというので、建長寺開山の蘭渓道隆(大覚禅師)が祈願し、自らの袈裟で行基の彫った十一面観音の顔を覆ったところ、落馬する者がなくなった伝えられています。
また、杉本寺は坂東三十三観音霊場第一番札所になっています。坂東三十三観音霊場では、午年の2026年は12年に1度の午年総開帳(午歳特別結縁)の年にあたり、各霊場では秘仏の御開帳などが行われます。
- 発願成就
- 財運
学問の神様・菅原道真を祀る 荏柄天神社
荏柄天神社の主なパワースポット
・社殿(菅原道真公、鎌倉最古の神社建築)
・大銀杏(鎌倉最大のイチョウ)
荏柄天神社は、学問の神様として親しまれている菅原道真を祀っている神社です。毎年、1月~3月の受験シーズンは、受験祈願に訪れる多くの人で賑わいます。
また、荏柄天神社の社殿は、中世から残る鎌倉最古の神社建築としても知られています。
荏柄天神社の御神木の大銀杏は樹齢900年程度と推定されています。鶴岡八幡宮の大銀杏なき今、鎌倉で一番大きなイチョウとみられていて、こちらも荏柄天神社を代表するパワースポットです。
- 受験祈願
- 学業成就


●住所
鎌倉市二階堂74
●拝観料
無料(志納)
●公共交通機関
JR横須賀線・湘南新宿ライン、江ノ電「鎌倉駅(東口)」より、京急バス「鎌倉宮(大塔宮) 」行きで『天神前』下車、徒歩約3分
または、JR横須賀線・湘南新宿ライン、江ノ電「鎌倉駅(東口)」より徒歩約20分
●駐車場
なし
日本唯一の天皇自らが創建した神社 鎌倉宮
鎌倉宮の主なパワースポット
・獅子頭守り
・撫で身代わり様
・亀若丸
・神苑
鎌倉宮は、明治天皇の勅命によって創建された、後醍醐天皇の皇子・護良親王(もりながしんのう/もりよししんのう)を祀る神社です。天皇自らが創建した神社は、鎌倉宮が唯一です。
鎌倉宮の御守りと言えば、朱塗りで木製の「獅子頭守り」です。獅子頭は古来から、厄を食べ、幸せを招くと言われています。護良親王も戦の際に兜に忍ばせていたと言われています。
また、拝殿の右横に建つ村上社は護良親王を救った村上義光を御祭神として祀っていて、その社殿の前には「撫で身代わり様」と呼ばれる、自分の身体の具合が悪い場所を撫でると良くなるという等身大の木造があります。
鎌倉宮からほど近い場所には、宮内庁が管理する護良親王の墓もあります。災害復旧のためしばらく閉鎖されていましたが、2024年夏から参拝が再開されました。こちらも鎌倉宮とあわせてお参りしたい、パワースポットです。
- 厄除け
- 病気平癒
笑い閻魔が見守る 円応寺
円応寺の主なパワースポット
・閻魔大王像
・十王像
円応寺(圓應寺)は、巨福呂坂洞門の北鎌倉側にある、閻魔大王を本尊とする「えんま様の寺」です。亡者が冥界において出合う十人の王「十王」を祀っていることから、「十王堂」とも呼ばれています。また、かつては、「新居閻魔堂」とも呼ばれていました。
円応寺の本尊・閻魔王坐像は、平安時代末期から鎌倉時代前期に活躍した仏師・運慶の作と伝わる仏像です。
瀕死となった運慶は、閻魔大王の前に引き出されます。そこで運慶は、閻魔大王に、生前の罪により本来は地獄に落ちるべきところを、自らの姿の仏像を彫り、その像を見た者が悪行を成さず善縁に趣くのであれば裟婆に戻すと言われました。こうして現世に生き返った運慶が彫刻した仏像が、円応寺の閻魔王坐像であると伝えられています。生き返ったことを喜んで彫ったため、閻魔王坐像の顔も笑ったように見えることから「笑い閻魔」と呼ばれています。
また、山賊から守るために赤ちゃんを飲み込んで保護し、その赤ちゃんが無事に成長したことから、「子喰い閻魔」や「子育て閻魔」と言った異名もあります。
円応寺の閻魔様の前で合掌し、懺悔文(閻魔王坐像の前に掲示されています)を心静かに三度唱えると、今まで犯した罪は全て許されると言われています。心当たりがある方は、お参りすると良いでしょう。
- 罪の許し
- 子育て

●住所
鎌倉市山ノ内1543
●拝観料
大人300円、子供(小・中・高校生)200円
●公共交通機関
北鎌倉駅方面から
JR横須賀線・湘南新宿ライン「北鎌倉駅」より徒歩約17分、
または、江ノ電バス「鎌倉駅」行きで『建長寺』下車、徒歩約2分
鎌倉駅方面から
JR横須賀線・湘南新宿ライン、江ノ電「鎌倉駅(東口)」より徒歩約30分、
または、江ノ電バス「大船駅」行き、「上大岡駅」行き、「本郷台駅」行きで『建長寺』下車、徒歩約2分
●駐車場
なし(近隣に有料駐車場あり)
周辺の見どころ
建長寺
長寿寺・足利尊氏の墓 ※季節・曜日限定公開
鎌倉近隣エリアのパワースポット





