鎌倉の紅葉の見ごろ時期は、例年11月下旬から12月中旬までです。鎌倉をはじめとした南関東は、本州でもっとも遅くまでモミジやカエデといった紅葉をたのしめる場所として知られています。鎌倉でも、場所や気候によっては年末まで見ごろが続くという年もあります。
鎌倉の紅葉の特徴は、なんといっても、古都の風情を感じることができる名刹・古刹に見どころが多いことでしょう。
そんな、神社・仏閣を中心とした鎌倉のモミジやカエデの名所を、【二階堂・金沢街道エリア】【小町大路・大町大路エリア】【北鎌倉エリア】【扇ガ谷・長谷エリア】の4つのエリアに分けてご紹介していきます。
二階堂・金沢街道エリア
三方を山に囲まれた鎌倉にあって、その山々の北側のふもとにあたる二階堂エリアや、その少し南側に位置する金沢街道沿いは、鎌倉でも屈指の紅葉の名所がそろっています。
そのような中で異彩な存在と言えるのが、山奥に広がる獅子舞谷と吉沢川渓流の紅葉ヶ淵です。いずれも鎌倉の秘境と呼ばれることもある場所で、神社や寺院の紅葉の名所とは別世界の、野趣あふれる絶景をたのしむことができます。
この他にも、新しい鎌倉の紅葉の名所と言える一条恵観山荘や西洋館との組み合わせがめずらしい旧華頂宮邸、鎌倉では定番の谷戸の古刹で見られる瑞泉寺や覚園寺など、一日ではすべてまわりきることが難しいほど、たくさんの見どころがあります。
※マップは、スマートフォンやタブレットでは二本指で操作できます。
鶴岡八幡宮
- 広い境内の割には紅葉はあまり多くは見られませんが、源平池の周辺や鎌倉国宝館の前などが見どころです。
※リンク先の、鶴岡八幡宮の紅葉特集もあわせてご覧ください。
●住所
鎌倉市雪ノ下2-1-31
●拝観料
無料(志納)※境内の一部施設は有料
●駐車場
あり(有料)※大型バスのみ事前予約可能
●公共交通機関
JR横須賀線・湘南新宿ライン、江ノ電「鎌倉駅(東口)」より、徒歩約10分
※混雑を避けたい場合は、「鎌倉駅(西口)」より、今小路、横大路経由で、徒歩約15分

獅子舞谷
- 神社や寺院に見どころが多い鎌倉ではめずらしい、山の中で見られる紅葉の名所です。
- 駅や最寄りのバス停から離れているため、アクセスがあまり良くないため、鎌倉屈指の紅葉の名所にも関わらず、穴場と言えます。
- 他の鎌倉の紅葉の名所よりピークは若干遅めになることが多く、モミジは例年、12月に入ってから本格的に色づきはじめます。
- モミジの紅葉のピークの頃は屏風絵のような世界が広がりますが、その2週間ほど前にピークを迎えるイチョウの黄葉のピークの頃は落葉のじゅうたんが広がります。
●住所
鎌倉市二階堂
●料金
無料
●駐車場
なし
●公共交通機関
鎌倉駅から鎌倉宮経由
JR横須賀線・湘南新宿ライン、江ノ電「鎌倉駅(東口)」より、京急バス「鎌倉宮(大塔宮) 」行きで終点『大塔宮』まで行き、『大塔宮』から永福寺跡を経由して獅子舞まで徒歩で約40分
または、JR横須賀線・湘南新宿ライン、江ノ電「鎌倉駅(東口)」より、鎌倉宮~永福寺跡を経由して獅子舞まで、徒歩で約1時間10分
天園ハイキングコース・天園から
天園ハイキングコースの天園から獅子舞まで徒歩で約10分
※獅子舞へのルート案内は下記リンク先をご覧ください。
紅葉ヶ淵(吉沢川渓流)
- いつ誰が名付けたのかは分かりませんが、紅葉ヶ淵は、「鎌倉最後の秘境」などとも称される隠れた紅葉スポットです。
- スケールこそ獅子舞谷に及びませんが、渓谷の中でたのしめる紅葉スポットとしては、鎌倉で唯一無二の存在です。
※江戸時代の地誌にも現われる「獅子舞」とは異なり、「紅葉ヶ淵」は古くから伝わる地名というわけではありません。
●住所
鎌倉市十二所
●料金
無料
●駐車場
なし
●公共交通機関
鎌倉駅からバス利用の場合
JR横須賀線・湘南新宿ライン、江ノ電「鎌倉駅(東口)」より、京急バス「鎌倉霊園正面前太刀洗」行き、「金沢八景駅」行きで『十二所神社』下車、徒歩約25分
金沢八景駅からバス利用の場合
京急線・金沢シーサイドライン「金沢八景駅」より京急バス「鎌倉駅」行きで、『十二所神社』下車、徒歩約25分
天園ハイキングコース(天園~瑞泉寺)から
貝吹地蔵と北条首やぐらの道標の間の脇道より、徒歩約15分
瑞泉寺
- 紅葉ヶ谷と呼ばれる谷戸にある瑞泉寺は、その土地の名前が示すように、紅葉の名所にたつ古刹です。
- 総門や山門とモミジの組み合わせは名刹らしい風情を感じられます。
●住所
鎌倉市二階堂710
●拝観料
大人200円
小中学生100円
●駐車場
あり
●公共交通機関
JR横須賀線・湘南新宿ライン、江ノ電「鎌倉駅(東口)」より、京急バス「鎌倉宮(大塔宮) 」行きで終点『大塔宮』下車徒歩約15分
または、JR横須賀線・湘南新宿ライン、江ノ電「鎌倉駅(東口)」より徒歩約40分
覚園寺
覚園寺では、2025年11月28日(金曜日)から12月10日(水曜日)まで夜間ライトアップが実施されます。また、参拝時間も19時まで延長されます。(最終受付は18時40分)
詳しくは覚園寺公式サイトをご覧ください。
- 覚園寺は、他の鎌倉の有名な寺社と比べて観光地化されている雰囲気が少ないため、独特な空気感を感じられます。
- 覚園寺では、例年、夜間特別拝観を実施していて紅葉のライトアップを楽しめます。
●住所
鎌倉市二階堂421
●拝観料
大人 500円
小中学生 200円
※山門から愛染堂までは無料。拝観受付所から先、本堂薬師堂へは拝観料が必要。
●駐車場
あり
●公共交通機関
JR横須賀線・湘南新宿ライン、江ノ電「鎌倉駅(東口)」より、京急バス「鎌倉宮(大塔宮) 」行きで終点『大塔宮』下車徒歩約10分
または、JR横須賀線・湘南新宿ライン、江ノ電「鎌倉駅(東口)」より徒歩約40分
永福寺跡
- 永福寺跡には、北側の遣水跡周辺を中心に、モミジが植えられています。
- 「国指定史跡永福寺跡」として整備され、一般公開が開始されてから年月が浅いため、まだまだモミジの木も若いです。
●住所
鎌倉市二階堂209
●入場料
無料
●駐車場
なし
●公共交通機関
JR横須賀線・湘南新宿ライン、江ノ電「鎌倉駅(東口)」より、京急バス「鎌倉宮(大塔宮) 」行きで終点『大塔宮』下車徒歩約5分
または、JR横須賀線・湘南新宿ライン、江ノ電「鎌倉駅(東口)」より徒歩約35分

鎌倉宮(大塔宮)
- 社務所の前や拝殿の前の駐車場周辺が、紅葉の見どころになります。社務所前のモミジは天井を覆うように紅く染まるため、「紅天井」と呼ばれています。
- 鎌倉駅から鎌倉宮(大塔宮)行のバスが出ているため、公共交通でのアクセスがしやすく、他の二階堂エリアの紅葉の名所をまわる際の拠点としても最適です。
●住所
鎌倉市二階堂154
●拝観料
拝観コース(土牢、神苑、宝物殿を自由に参拝可能)
中学生以上 300円
小学生 150円
※拝観コースに含まれる、土牢、神苑、宝物殿以外の参拝は無料
●駐車場
あり
●公共交通機関
JR横須賀線・湘南新宿ライン、江ノ電「鎌倉駅(東口)」より、京急バス「鎌倉宮(大塔宮) 」行きで終点下車
または、JR横須賀線・湘南新宿ライン、江ノ電「鎌倉駅(東口)」より徒歩約25分
浄妙寺
- 紅葉の規模は大きくありませんが、本堂横でイチョウの黄葉とのコントラストをたのしむことができます。
●住所
鎌倉市浄明寺3-8-31
●拝観料
大人(中学生以上)100円
小学生50円
●駐車場
あり(有料)
●公共交通機関
JR横須賀線・湘南新宿ライン、江ノ電「鎌倉駅(東口)」より、京急バス「鎌倉霊園正面前太刀洗」行き、「金沢八景駅」行き、「ハイランド」行きで『浄明寺』下車徒歩約3分
または、JR横須賀線・湘南新宿ライン、江ノ電「鎌倉駅(東口)」より徒歩約30分

周辺の見どころ
報国寺(竹の寺)
杉本寺(杉本観音)
- 苔の石段が有名ですが、その下の参道や山門周辺ではモミジの紅葉をたのしむことができます。
●住所
鎌倉市二階堂903
●拝観料
一般(高校生以上)300円
中学生 200円
小学生 100円
●駐車場
なし
●公共交通機関
JR横須賀線・湘南新宿ライン、江ノ電「鎌倉駅(東口)」より、京急バス「鎌倉霊園正面前太刀洗」行き、「金沢八景駅」行き、「ハイランド」行きで『杉本観音』下車
または、JR横須賀線・湘南新宿ライン、江ノ電「鎌倉駅(東口)」より徒歩約25分

一条恵観山荘
- 一条恵観山荘は浄明寺の金沢街道沿いにある、古くて新しい鎌倉の紅葉の名所です。
- 回遊式の庭園で素晴らしい紅葉が見られます。
- 定期的に入れ替わる花手水の紅葉バージョンも、見どころの一つです。
●住所
鎌倉市浄明寺5-1-10
●料金 2025/10/1改定
通常期 700円
紅葉期 1,000円(11/20~12/10)
アジサイ期 1,000円(6/1~6/30)
※おとな・こども同一価格
※未就学児の方は入園できません
建物見学 1,500円(入園料別途)
※特定日のみ開催(公式サイト参照)
●駐車場
なし
●公共交通機関
JR横須賀線・湘南新宿ライン、江ノ電「鎌倉駅(東口)」より、京急バス「鎌倉霊園正面前太刀洗」行き、「金沢八景駅」行き、「ハイランド」行きで『浄明寺』下車徒歩約2分
または、JR横須賀線・湘南新宿ライン、江ノ電「鎌倉駅(東口)」より徒歩約30分

旧華頂宮邸
旧華頂宮邸では、以下の日程で建物内部が公開されます。
建物の見学にはルールがありますので、リンク先のページや公式サイトをご確認ください。
2025年11月15日(土曜日)・16日(日曜日) 10:00~15:00(最終入場 14:45)
※予約は不要です。入場規制等が行われる可能性もあります。
- 車道に面した入口近くのお庭の他、庭園の周囲が紅葉の見どころです。
- 旧華頂宮邸は、鎌倉三大洋館に数えられる西洋館の名建築ですが、紅葉との組み合わせも素敵です。
- 旧華頂宮邸の休園日は、月曜日・火曜日・水曜日(祝祭日の場合は開園とし、次の平日を休園)、年末年始と、少し多めなため、ご注意ください。(2025年10月から、水曜日も休園に追加されました)
●住所
鎌倉市浄明寺2-486-1他
●料金
無料
●駐車場
なし
●公共交通機関
JR横須賀線・湘南新宿ライン、江ノ電「鎌倉駅(東口)」より、京急バス「鎌倉霊園正面前太刀洗」行き、「金沢八景駅」行き、「ハイランド」行きで『浄明寺』下車徒歩約5分
または、JR横須賀線・湘南新宿ライン、江ノ電「鎌倉駅(東口)」より徒歩約30分
以下のリンク先から【イチョウの黄葉】の情報もご覧ください









