2024年の初詣にオススメの、横須賀・三浦の神社・仏閣をご紹介します。
2024年は辰年です。海南神社の龍神社や、横須賀中央エリアの発展を見守ってきた龍本寺や龍谷山・良長院など、横須賀・三浦の龍にまつわる神社・仏閣を中心に、定番の初詣スポットも取り上げています。
各スポットのアクセス方法などの詳細情報は、リンク先からご覧いただけます。
マップは、スマートフォンやタブレットでは二本指で操作できます。
INDEX
横須賀・三浦の龍にまつわる初詣スポット
海南神社 龍神社
三崎漁港近くに鎮座する三浦半島の総鎮守・海南神社には、源頼朝お手植えと伝わる、雄雌2本の大銀杏が立っています。このうち雄株には、龍神のように見える枝があり、その下に龍神社が鎮座しています。
海南神社の本殿には、相殿として、三浦七福神の一つで、こちらも龍神にまつわる筌龍弁財天が祀られています。この本殿に施された龍の彫刻も、見ごたえがあります。
海南神社の他にも、三崎港の周辺には、龍宮や龍神様を祀る小さな祠が点在していて、三崎は龍神様と結びつきが強い土地です。
●住所
三浦市三崎4-12-11
●拝観料
無料(志納)
●公共交通機関
京急久里浜線「三崎口駅」より京急バス「城ヶ島」「通り矢」「三崎港」「浜諸磯」行きで『三崎港』下車、徒歩約3分
●駐車場
あり(境内右手の社務所近く) ※駐車台数が少なく、お正月はとくに混雑するため、公共交通機関か三崎港周辺のコインパーキングの利用もおすすめします。
周辺の見どころ
うらりマルシェ
光念寺 筌龍弁財天
1180年(治承4年)、源頼朝が伊豆で挙兵した際、和田義盛ら三浦一族もこれに呼応しましたが、本拠地である衣笠城が落城し、房総半島に渡るために久里浜から舟で東京湾に逃れました。
なんとか海上に逃れましたが、衣笠城から命からがら敗走して来た三浦一族の面々は、戦による疲労と飢えで限界を迎えていました。
しかし、和田義盛が龍神に祈ったところ、「筌(せん)」が流れてきて、それで魚を獲ることによって飢えをしのぐことができたと言います。
しばらくして、義盛は「筌」が龍に化けて現われる夢を見たため、三浦一族ともゆかりの深い三崎の地にお堂を建てて祀ったのが、光念寺の筌龍弁財天のはじまりと伝えられています。
現在、筌龍弁財天は、光念寺のすぐ下に鎮座する海南神社にも祀られていますが、これは光念寺から分霊されたものとされています。
●住所
三浦市三崎1-18-1
●拝観料
無料(志納)
●公共交通機関
京急久里浜線「三崎口駅」より、京急バス「三崎東岡」「城ヶ島」「通り矢」「三崎港」「浜諸磯」行きで『三崎東岡』下車、徒歩約5分
または、京急バス「城ヶ島」「通り矢」「三崎港」「浜諸磯」行きで『三崎港』下車、徒歩約7分
●駐車場
あり
周辺の見どころ
本瑞寺(桜の御所跡)
白髭神社(野比)
野比にある白髭神社の境内の一角には、「龍の見える所」と書かれた案内板と、そこに立つように促す足型が置かれています。この不思議スポットの指示に恐る恐る従うと・・・本殿の屋根の上に龍が刻まれた漆喰の彫刻が目に飛び込んできます。社殿の前方からでは、拝殿の屋根の陰に隠れて見えないため、この「龍の見える所」は絶妙な場所に設置されている、白髭神社のパワースポットです。
●住所
横須賀市野比2-26-1
●拝観料
無料(志納)
●公共交通機関
京急久里浜線「YRP野比駅」より徒歩約12分
●駐車場
あり
西叶神社
西叶神社(西岸 叶神社)の社殿は、江戸時代後期の1837年(天保8年)に焼失して、1842(天保13年)に再建されました。本殿、弊殿は総檜造りで、社殿の内外には、龍をはじめ、見事な彫刻で飾られています。横須賀・三浦でもっとも見ごたえのある神社建築の一つです。
この彫刻は、「安房の三名工」の一人と称される宮彫り師・後藤義光(後藤利兵衛光定)の手によるもので、義光の青年期の代表作とされています。
このときの社殿の再建にはおよそ三千両(現在の価値で3億円以上。1両=10万円換算による)を要したと言われ、江戸時代後期の浦賀の繁栄ぶりが伝わってきます。
●住所
横須賀市西浦賀1-1-13
●拝観料
無料(志納)
●公共交通機関
浦賀駅から徒歩の場合
京急線「浦賀駅」より徒歩約18分
浦賀駅からバス利用の場合
京急線「浦賀駅」より京急バス「京急久里浜駅(紺屋町・高坂経由もしくは千代ヶ崎・開国橋経由)」行きまたは「JR久里浜駅」行きバスに乗車して『紺屋町』下車、徒歩約1分
久里浜駅方面からバス利用の場合
京急久里浜線「京急久里浜駅」またはJR横須賀線「久里浜駅」より京急バス「浦賀駅(高坂・紺屋町経由もしくは開国橋・千代ヶ崎経由)」行きバスに乗車して『紺屋町』下車、徒歩約1分(JR横須賀線「久里浜駅」からのバスは本数が少ないため「京急久里浜駅」からの乗車を推奨)
東叶神社から浦賀の渡し(渡船)利用の場合
徒歩と東渡船場から西渡船場の航路で約10分(渡船の待ち時間含まず)
●駐車場
あり
周辺の見どころ
西浦賀みなと緑地・陸軍桟橋
愛宕山公園
浦賀の渡し
信楽寺・坂本龍馬の妻「お龍」の墓
信楽寺は、京急線の京急大津駅近くにある浄土宗の寺院です。幕末に志士として活躍した坂本龍馬の妻・お龍の墓があることで知られています。
坂本龍馬が暗殺された後、お龍は、神奈川宿の料亭で仲居をするなど日本各地を転々とした後、再婚した西村松兵衛とともに、晩年を横須賀で暮らしたと言います。
お龍は、西村松兵衛の妻となりながらも、終生、「坂本龍馬の妻」であったことを誇りにしていたことを隠すこともなかったようで、松兵衛らの支援によって建立された信楽寺の墓石には、「贈正四位阪本龍馬之妻龍子之墓」と刻まれています。
お龍は西村松兵衛と再婚後、「西村ツル」と名乗り暮らしていましたが、坂本龍馬の妻「坂本龍」は龍馬の死とともに亡くなったという意思の表われだったのかもしれません。
●住所
横須賀市大津町3-29-1
●拝観料
無料(志納)
●公共交通機関
京急線「京急大津駅」より徒歩約7分
京急久里浜線「新大津駅」より徒歩約15分
●駐車場
なし
周辺の見どころ
大津諏訪神社
馬堀海岸(まぼちょく)
龍本寺(米ヶ浜のお祖師)
龍本寺は、鎌倉時代、日蓮聖人が、生誕の地である房総半島から鎌倉をめざして三浦半島へ舟で渡った際に滞在した米ヶ浜(現在の横須賀市深田台、米が浜通の周辺)に建立された、御浦法華堂(三浦法華堂)を前身に持つ寺院です。
また、立宗・布教のために旅立って以降、日蓮を開山に仰ぐ一番古い寺院のため、日蓮宗最初の霊場とも言われています。(一般的には、日蓮宗最古の寺院は、鎌倉の妙本寺とされています。
2024年の干支は「甲辰」です。「甲」は十干の一番目にあたります。「龍」のつく寺号とともに、日蓮の宗門最初の寺院という龍本寺の由緒から、甲辰の年にお参りしておきたい寺院です。
●住所
横須賀市深田台10
●拝観料
無料(志納)
●公共交通機関
京急線「横須賀中央駅」から徒歩約10分
●駐車場
あり
周辺の見どころ
平和中央公園
横須賀市自然・人文博物館
中里神社
うみかぜ公園
良長院
良長院は、米海軍横須賀基地(ベース)やドブ板通りのすぐ近くに建つ寺院です。山号を「龍谷山」と言い、境内では「龍」の文字や彫刻が多く見られます。
この場所には、江戸時代がはじまる前まで、「良長院」という同じ名前の寺院がありました。小田原征伐の後、徳川家康が関東に移ってくると、良長院の住職となった駿河国出身の之源臨乎によって、富士山を眺望できた現在の逗子市沼間に寺を移し、院号も「海宝院」と改められました。
現在の良長院は、江戸後期に、同じ場所に同じ院号で創建された寺院です。
かつて横須賀軍港のおひざ元して栄え、現在も三浦半島最大の繁華街である横須賀中央エリアに隣接した地に建つ良長院は、旧日本海軍関係者や地元の商人たちとも関わりの深い寺院でした。良長院の境内では、横須賀の黎明期を偲ぶような、慰霊碑や奉納物なども見られます。境内で睨みをきかせる出世閻魔への参拝も忘れずに。
●住所
横須賀市緑が丘2
●拝観料
無料(志納)
●公共交通機関
京急線「横須賀中央駅」より徒歩約10分
京急線「汐入駅」より徒歩約12分
●駐車場
あり
雷神社
雷神社(かみなりじんじゃ/いかづちじんじゃ)は、横須賀・追浜にある、火雷神を主祭神とする神社です。御神木の大イチョウは、晩秋には雷光のように、空高く輝いて見えます。
古来より、雷や雷鳴は龍の鳴き声であると信じられてきました。また、竜巻は、その形状はもとより、龍が雲を呼び、天に昇り、雨を降らすという信仰もその名称のもとになっていると言われています。
雷神社には、気象災害除けや身代わり守護などの、さまざまな事故や災難から身を守ってくれるご利益があるとされているため、辰年にとくにお参りしておきたい神社の一つです。
●住所
横須賀市追浜本町1ー9
●拝観料
無料(志納)
●公共交通機関
京急線「追浜駅」より徒歩約5分
●駐車場
なし
横須賀・三浦の定番初詣スポット
走水神社
走水神社は、東京湾の浦賀水道がもっとも狭まるあたりの海の近くに鎮座する、日本武尊(やまとたけるのみこと)と弟橘媛命(おとたちばなひめのみこと)を御祭神として祀る神社です。走水は、「日本書紀」や「古事記」といった古代の歴史書に現われる、日本武尊(倭建命)の東国征討の伝説が多く残る土地で、横須賀・三浦屈指のパワースポットとして知られています。
古来より走水の地に鎮座している走水神社には、海上交通の要衝として、「海」や「水」にまつわる記念碑や逸話が多く残されていることも特徴の一つです。「水の神様」と言われることもある龍神様にも通じるところがあります。
●住所
横須賀市走水2-12-5
●拝観料
無料(志納)
●公共交通機関
京急線「横須賀中央駅」「馬堀海岸駅」、JR横須賀線「横須賀駅」より京急バス「観音崎(走水経由)」行きで『走水神社』下車、徒歩約1分
●駐車場
あり
東叶神社 東照宮
東叶神社(東岸 叶神社)の裏山には、2023年のNHK大河ドラマ「どうする家康」の主人公・徳川家康を祀る東照宮が鎮座しています。
東叶神社が面している浦賀湾は山に囲まれた細長い入り江になっていて、古くから東京湾(江戸湾)入口近くの天然の良港として栄えていました。
徳川家康が江戸城に入り、浦賀を含めた三浦半島も領地として与えられてからは、家康の外交顧問となった、イギリス人(イングランド人)・三浦按針(ウィリアム・アダムス)の手腕もあり、ともに当時スペイン領だったマニラ(現在のフィリピン)とメキシコの太平洋を横断する商船の寄港地としての誘致に成功するなど、江戸時代初期の浦賀は東日本随一の国際貿易港として栄えました。
しかし、徳川家康が死没すると、対外政策が一変し、外国との貿易が長崎のみに制限されるなど日本は鎖国に向かい、浦賀の国際貿易港としての繁栄は長く続くものとはなりませんでした。
江戸後期から、浦賀はまた違ったかたちで栄えていくことになりますが、徳川家康が見た夢が続いていたとしたら、今とは違ったまちになっていたかもしれません。
●住所
横須賀市東浦賀2-21-25
●拝観料
無料(志納)
●公共交通機関
浦賀駅からバス利用の場合
京急線「浦賀駅」より京急バス「観音崎」行き、または「かもめ団地」行きで『新町』下車、徒歩約7分
浦賀駅から徒歩の場合
京急線「浦賀駅」より徒歩約20分
西叶神社から浦賀の渡し(渡船)利用の場合
徒歩と西渡船場から東渡船場の航路で約10分(渡船の待ち時間含まず)
●駐車場
あり