三方を海に囲まれた三浦半島は、自然が豊かなのはもちろんのこと、そのうえに、中世には鎌倉に幕府が置かれ、近世以降は江戸/東京の海の玄関口となるなど、さまざまな歴史や文化を積み重ねてきました。このような恵まれた環境にある三浦半島では、さまざまな種類の絶景スポットもたくさん生まれています。
ひとえに「絶景」と言いましても、雄大な自然であったり、美しい街並みであったり、思い浮かべる光景は人それぞれだと思います。共通して言えることは、絶景とは非日常感を味わえる場所とでも定義できるでしょうか。
三浦半島では、そんな非日常感を味わえる絶景スポットを、バリエーション豊かに各種取りそろえています。
この特集記事では、なるべく季節を問わずに楽しめて、似たような場所ばかりにならないように厳選した絶景スポットを、【横須賀・三浦編】と【葉山・逗子・鎌倉編】に分けて、それぞれ10ヵ所ずつご紹介します。
【横須賀・三浦編】では、明治時代以降の横須賀の軍港化によって生まれた文明開化や異国情緒の雰囲気を感じられるスポットや、秋谷の立石、馬の背洞門、盗人狩のような荒波や風雨によって長い長い年月をかけて造られた自然の造形美を多く見られることが特徴です。
マップは、スマートフォンやタブレットでは二本指で操作できます。
INDEX
鷹取山
鷹取山では、明治中期から昭和初期まで石材の採取をしていたため、垂直に切り立った岩壁が特徴です。切り出された石は、建築用材の他、東京湾の海堡(海に人工的に造られた砲台)の建設にも使用されました。
岩肌に開いている無数の穴は、ロッククライミングの練習で打ち込まれたものです。
鷹取山の山頂へは、垂直に切り立った岩壁をロッククライミングで登らなくても良いように、登山道が整備されています。山頂の下の広場から登山道を登りはじめると、1、2分ですぐに展望台にたどり着きます。
●住所
横須賀市湘南鷹取3-3
●アクセス
登山口までは京急線「追浜駅」より京急バス「湘南たかとり循環」行きで『たかとり小学校』下車または京急逗子線「神武寺駅」から徒歩(コースによって異なる)
●駐車場
なし
●料金
無料
横須賀港(横須賀本港)
現在、横須賀港(横須賀本港)の大部分は、海上自衛隊と米海軍が使用する横須賀基地として使用されています。そのため、大部分は通常非公開となっています。
特殊な任務を帯びた港のため、他の港では見られないような艦船を多く見られることが横須賀本港の大きな特徴です。
ときには、日本やアメリカの艦船だけではなく、共同訓練などで訪れた他の国々の海軍の艦船を見られることもあり、港の風景は日々刻々と変化しています。
その一部は、ヴェルニー公園など基地の外側から見ることもできますし、約45分かけて横須賀本港周辺を遊覧するクルーズ船「YOKOSUKA軍港めぐり」では、海上自衛隊や米海軍の艦船をより間近で見学することができます。
●住所
横須賀市本町3丁目
(YOKOSUKA軍港めぐりの発着する汐入桟橋の情報。以下同様)
●アクセス
京急線を利用
京急線「汐入駅」より徒歩約5分
※快特は「汐入駅」に停車しませんので、ご注意ください。
JR横須賀線を利用
JR横須賀線「横須賀駅」より徒歩約15分
※東京・横浜方面から「横須賀駅」への直通電車は、日中は1時間に1本程度です。その他の電車に乗車した場合も、多くの場合は逗子駅で「横須賀駅」方面行き(主に久里浜行き)にお乗り換えできます。
●駐車場
あり
●料金
クルーズ船「YOKOSUKA軍港めぐり」は有料
周辺の公園などからの見学や、基地開放イベントなどは無料
主な人気ランキング・公的機関認定など
日本遺産「鎮守府横須賀・呉・佐世保・舞鶴~日本近代化の躍動を体感できるまち~」(文化庁)
主な横須賀基地一般開放イベント
日米親善よこすかスプリングフェスタ(米海軍横須賀基地一部開放)
日米親善ヨコスカフレンドシップデー(米海軍横須賀基地一部開放)
よこすかYYのりものフェスタ
海上自衛隊横須賀地方隊オータムフェスタ
※これらのイベントは、毎年開催されるとは限りません。
海上自衛隊 国際観艦式「フリートウィーク」横須賀港艦艇一般公開
海上自衛隊 国際観艦式「フリートウィーク」横須賀港外国艦艇一般公開
※海上自衛隊 国際観艦式は十数年に一度単位で開催される式典です。
東京湾要塞跡(猿島&千代ヶ崎砲台跡)
猿島
猿島(猿島公園)は、横須賀の中心市街地の沖合約1.7kmに浮かぶ、東京湾最大の無人の自然島です。
猿島には宿泊施設はなく、宿泊をともなうキャンプも禁止されていますので、おのずと日帰りの旅と言うことになります。日帰りで遊びきるのにはちょうど良いサイズの島とも言えます。
よく猿島は、ジブリ映画『天空の城ラピュタ』の世界にたとえられますが、これは、戦後から70年以上かけて「自然」が作りあげた、近代遺跡・戦争遺跡です。
猿島は、幕末に築かれた台場、明治時代に西洋の技術を取り入れて島全体の要塞化とともに造られた沿岸砲台、大正時代に一度廃止された後、昭和に入ってから沿岸砲台の跡に築かれた防空砲台、といったように、東京湾防衛の重要拠点としての歴史をたどってきました。
これらの要塞跡が、戦後、大きな開発をされないまま、自然に還って行き、ほどよい廃墟感を見せてくれている様子が、猿島が『天空の城ラピュタ』の世界にたとえられている理由です。
第二次世界大戦後に定期航路(フェリー)が開設されて民間人が立ち入れるようになってからも、現在に至るまで大きな開発がされることはありませんでした。
そのため、島内には緑豊かな自然と、旧日本軍の歴史的建造物が残り、独特な雰囲気を作りだしています。
●住所
横須賀市猿島1
●アクセス
三笠ターミナルまで京急線「横須賀中央駅」より徒歩約15分、三笠ターミナル前の桟橋から猿島までは船で片道約10分
●駐車場
なし ※団体バス専用駐車スペースのみあり(事前予約制)、一般車は近隣の「市役所北口駐車場」・「ぴぽ320(横須賀市役所前駐車場)」(左記2件は割引制度あり)・「三笠公園駐車場」(最寄りですが割引制度なし)などを利用可能
●料金
※以下の、猿島公園入園料+猿島航路乗船料がかかります。
猿島公園入園料:大人500円、小・中学生250円 <横須賀市民 大人250円、小・中学生130円>
猿島航路乗船料:大人1,500円、小学生750円、小学生未満は大人1名につき1名無料(大人の人数を超えた場合、小学生料金を人数分適用) <横須賀市民 大人・中学生750円、小学生370円>
主な人気ランキング・公的機関認定など
国指定史跡(文化庁)
日本遺産「鎮守府横須賀・呉・佐世保・舞鶴~日本近代化の躍動を体感できるまち~」(文化庁)
周辺の見どころ
三笠公園
記念艦三笠
よこすかポートマーケット
千代ヶ崎砲台跡
千代ヶ崎砲台は、明治時代に旧日本軍が首都東京や横須賀軍港を防衛するために建設した、東京湾要塞を構成する砲台群の一つです。
千代ヶ崎は久里浜と浦賀の間にある岬で、観音崎砲台群の南側(東京湾の入口寄り)に位置しています。千代ヶ崎砲台はその岬の上の丘陵地にある平根山に、1892年(明治25年)から1895年(明治28年)にかけて築造されました。南北に一直線に3砲座が並び、各砲座には28cm榴弾砲と呼ばれる大砲が2つずつ配置され、合計6門の大砲が備え付けられました。
千代ヶ崎砲台跡は、長年、不定期に見学会が開催される以外は非公開でしたが、横須賀市によって整備され、2021年10月から土・日・祝日限定(12月29日から1月3日は除く)で一般公開が開始されました。
非公開だった期間が長かったこともあり、千代ヶ崎砲台跡は東京湾要塞の中でもトップクラスの鮮度を保っている遺産です。
●住所
横須賀市西浦賀6-17-1
●アクセス
京急線「浦賀駅」より京急バス「千代ヶ崎経由京急久里浜駅」行き
または京急久里浜線「京急久里浜駅」より京急バス「千代ヶ崎経由浦賀駅」行きで、『燈明堂入口』下車徒歩約15分
●駐車場
あり
●料金
無料
主な人気ランキング・公的機関認定など
国指定史跡(文化庁)
日本遺産「鎮守府横須賀・呉・佐世保・舞鶴~日本近代化の躍動を体感できるまち~」(文化庁)
周辺の見どころ
燈明堂海岸
県立観音崎公園(観音埼灯台&横須賀美術館)
県立観音崎公園・観音埼灯台
神奈川県立観音崎公園は、東京湾の浦賀水道に突き出た、海に囲まれた公園です。
公園の海沿いには、観音崎のバス停付近からたたら浜方面や走水観音崎ボードウォークに遊歩道が整備されていて、海岸沿いを快適に散策できるようになっています。
また、園内には緑が多く、とても広いため、ハイキングも楽しめます。
観音崎には終戦後も砲台跡などが残されていましたが、1975年(昭和50年)に県立公園として整備されました。県立観音崎公園は神奈川県最大の県立公園となっています。(砲台跡の一部は現在も目にすることができます)
その県立観音崎公園の高台に建っている観音埼灯台は、1869年(明治2年)に初点灯した日本初の洋式灯台です。現在の観音埼灯台は3代目です。
観音埼灯台は、灯台の内部を見学することができる参観灯台となっているため、上部まで登ることができます。登れる灯台は全国に16か所しかなく、貴重な灯台です。灯台の上部は展望台というわけではありませんので、狭く多少のスリルがありますが、これほど高い場所から目の前に浦賀水道を望むことができるのは観音埼灯台ならではの絶景体験です。
●住所
横須賀市鴨居4-1120
●アクセス
京急線「横須賀中央駅」「馬堀海岸駅」「浦賀駅」またはJR横須賀線「横須賀駅」より京急バス『観音崎』行きで終点まで
●駐車場
あり
●料金
入園無料(一部施設は有料)
※観音埼灯台の見学は、大人(中学生以上)300円、小学生以下無料
主な人気ランキング・公的機関認定など
かながわの景勝50選(神奈川県)
かながわの公園50選(神奈川県)
かながわの花の名所100選「ガクアジサイ」(神奈川県)
日本遺産「鎮守府横須賀・呉・佐世保・舞鶴~日本近代化の躍動を体感できるまち~」(文化庁)
日本の灯台50選(海上保安庁)
ミシュラン・グリーンガイド・ジャポン [改訂第3版] 一つ星(ミシュラン社)
周辺の見どころ
たたら浜
横須賀美術館
横須賀美術館は、横須賀市の市制100周年を記念して2007年に開館しました。
横須賀・三浦半島にゆかりのある作家や横須賀・三浦半島を題材とした、近現代の絵画、版画、彫刻を中心に収集されていて、それらは所蔵品展などで見ることができます。
この横須賀美術館を設計した建築家・山本理顕氏は、2024年3月、建築界のノーベル賞と呼ばれる「プリツカー賞」に選ばれました。
横須賀美術館は、観音崎の海と山に囲まれた、自然環境とのハーモニーがすばらしい名建築です。
横須賀美術館は東京湾を望む県立観音崎公園内にあり、ロケーションも含めてたのしむことができます。
緑豊かな森と青い海に囲まれた横須賀美術館は、屋外もたのしめます。企画展を目的に訪れた人も、そうじゃない人も、美術館のまわりを隅々までめぐってみるのがオススメです。
海を一望できる美術館の屋上広場などは、チケットがなくても無料で散策できます。
●住所
横須賀市鴨居4-1
●アクセス
京急線「横須賀中央駅」「馬堀海岸駅」またはJR横須賀線「横須賀駅」より京急バス「観音崎(走水経由)」行きで、『観音崎京急ホテル・横須賀美術館前』下車、徒歩約2分
京急線「浦賀駅」より京急バス『観音崎』行きで終点下車、徒歩約5分
●駐車場
あり
●料金
<常設展>
一般 380円
高校生・大学生・65歳以上の方 280円(横須賀市内に在住または在学の高校生は無料)
中学生以下 無料
<企画展>
※展覧会によって異なる
主な人気ランキング・公的機関認定など
神奈川建築コンクール一般建築部門最優秀賞(神奈川県)
絶景美術館・トップ5(アート情報サイト「artgene」)
周辺の見どころ
走水神社
盗人狩
盗人狩は、三浦半島南端に位置する断崖絶壁とその下に迫る逆巻きが特徴の絶景スポットです。
「盗人狩」という名前の由来は、その昔、盗賊がこの山の端まで追われて眼下を見ると、断崖絶壁とその下で逆巻く海に身震いして動けなくなり、容易に捕まったという逸話から来ています。
現在、実際に見られるのは、盗賊と同じ断崖絶壁の上からの目線ではなく、下から仰ぎ見るかたちになります。
●住所
三浦市南下浦町毘沙門
●アクセス
京急久里浜線「三浦海岸駅」より京急バス「三崎東岡(剱崎経由)」行き『毘沙門天入口』下車、毘沙門湾(毘沙門漁港)経由で、徒歩約30~40分
または、『宮川町』下車、宮川湾(みうら宮川フィッシャリーナ)経由で、徒歩約30~40分
※盗人狩周辺は岩礁地帯のため、実際の距離以上に歩くのに時間がかかります。
●駐車場
なし ※最寄りの駐車場は、みうら宮川フィッシャリーナ(宮川環境整備施設)駐車場
●料金
無料
城ヶ島
県立城ヶ島公園
三浦半島最南端に位置する城ヶ島。神奈川県立城ヶ島公園は、その東半分を占める、風光明媚な公園です。
県立城ヶ島公園からは、太平洋越しに、房総半島、伊豆大島、伊豆半島、富士山と、絶景が広がっています。
県立城ヶ島公園は、とくに東側の眺望が開けているため、初日の出などの朝日の鑑賞の定番スポットでもあります。
県立城ヶ島公園の周辺は、県の天然記念物に指定されているウミウやクロサギの生息地になっていて、冬にはウミウ展望台からは鳥たちの姿を遠望できます。
ちょうど同じころ、園路には約30万本の八重咲きのスイセンが咲きほこり、お花の名所にもなっています。
また、初夏には約2,000株のあじさいが園内を彩ります。
県立城ヶ島公園は空が広い開放的な公園ということもあって、あじさいも大株に仕立てられているものが多く、迫力があります。
●住所
三浦市三崎町城ヶ島
●アクセス
京急久里浜線「三崎口駅」より京急バス「城ヶ島」行き『白秋碑前』下車徒歩約5分
●駐車場
あり
●料金
入園無料
馬の背洞門
三浦半島のさらに南に位置する城ヶ島は、人を寄せ付けないほどの暴風または暴風雨になることもめずらしくありません。
馬の背洞門は、長い長い年月をかけて波や雨風の浸食によってできた、岩場がトンネル状にくり抜かれた海蝕洞穴です。その形状から、メガネ岩などと言われることもあります。
太平洋に面した城ヶ島の荒々しい地形のなかでも際立つ奇岩であり、また美しさも感じられます。
馬の背洞門は、ハイキングコースの階段から、「馬の背」と形容される上部の形状を見ることもできます。ただし、崩落の危険があるため、馬の背洞門の上部に登ることは禁止されています。
●住所
三浦市三崎町城ヶ島
●アクセス
城ヶ島公園入口経由の場合
京急久里浜線「三崎口駅」より京急バス「城ヶ島」行き『白秋碑前』下車徒歩約15分
城ヶ島灯台入口経由の場合
京急久里浜線「三崎口駅」より京急バス『城ヶ島』行きで終点下車、ハイキングコース(丘の上、または、海岸線沿いの岩場の2通りのルートあり)経由で、徒歩約20分
●駐車場
あり ※県立城ヶ島公園駐車場または城ヶ島西側駐車場(城ヶ島灯台方面)が利用できます
●料金
無料
主な人気ランキング・公的機関認定など
かながわの景勝50選(神奈川県)
ミシュラン・グリーンガイド・ジャポン [改訂第3版] 二つ星(ミシュラン社)
周辺の見どころ
城ヶ島灯台
黒崎の鼻
黒崎の鼻は、和田・長浜海岸(和田長浜海水浴場)と三戸浜海岸の間にある、相模湾に突き出た岬です。
藪の中の道をかき分けて抜けた先にある海岸からは、人工的な建造物が一切見えない、雄大な自然のパノラマが広がっています。とくに、夕日が美しいことで知られています。
近くにトイレや駐車場がないため、おすすめできる人は限られてしまいますが、ちょっとした秘境感をたのしめます。
そんな秘境感たっぷりの場所から望む夕日は、また格別なものです。海岸から見るよりも、黒崎の鼻の丘の上に上がって見ることをおすすめします。特等席は、鼻の先の芝生の上です。
●住所
三浦市初声町下宮田
●アクセス
徒歩のみで行く場合
京急久里浜線「三崎口駅」より徒歩約25分
途中までバスを利用する場合
京急久里浜線「三崎口駅」より京急バス「横須賀駅」行き、「横須賀市民病院」行き、「荒崎」行きなどの長井方面行きにて「宮田」下車、徒歩約20分
※「ソレイユの丘」行きの直行バス、急行バスは、「宮田」バス停には停車しません。
※三崎口駅周辺には商業施設はコンビニ程度しかありませんが、宮田バス停周辺には「カインズホーム三浦店」や「コメダ珈琲店三浦店」、「ヤオコー三浦初声店」などの商業施設があります。
●駐車場
なし
●料金
無料
周辺の見どころ
三戸浜海岸
長井海の手公園 ソレイユの丘
長井海の手公園 ソレイユの丘は、「365日誰もが遊び愉しみ尽くせるエンターテイメントパーク」として、2023年4月にリニューアルオープンしました。
以前のソレイユの丘は、ファミリー層向けの公園というイメージが強かったですが、リニューアル後は、ファミリーはもちろんのこと、カップルや大人だけのグループでもたのしめるエンタメパークに生まれ変わりました。
人気だったお花畑やキャンプなどのアウトドア施設は、大幅にグレードアップしています。本格的なイタリアンレストランや手ぶらでたのしめるバーベキューなどの、地元三浦半島の食材を使ったグルメも充実しています。
ソレイユの丘イチの絶景スポットは大型アスレチック屋上の展望台ですが、高い場所が苦手な方は、海沿いに設けられたボードウォーク「The View」がおすすめです。この相模湾に面した遊歩道からも、目の前に広がる絶景を楽しめます。もちろん、気象条件次第では、富士山はもちろんのこと、伊豆半島や箱根から丹沢の山々まで、相模湾沿いの景色を一望できます。
●住所
横須賀市長井4丁目地内
●アクセス
京急久里浜線「三崎口駅」より京急バス『ソレイユの丘』行きで終点まで
または、「荒崎」行きにて『仮屋ヶ崎』または『漆山』で下車し、徒歩10分~15分(土日は「ソレイユの丘」までの急行バスが運行)
●駐車場
あり
●料金
入園無料
秋谷の立石
「秋谷の立石」は、相模湾に面した、富士山を望む絶景スポットです。江戸時代後期に活躍した浮世絵師、初代・歌川広重(安藤広重)による「相州三浦秋屋の里」に描かれたことで有名です。
「立石」とは波打ち際に立つ巨岩のことで、高さ約12m、周囲約30mあります。この立石が立つ周辺の海岸は立石海岸と呼ばれていて、周辺は、横須賀市によって立石公園として整備されています。
これらに隣接する神奈川県の県営立石駐車場は、1年を通して無料のため人気があります。海に面していて、秋谷の立石や富士山を望む絶景スポットにある立石駐車場は、駐車場自体が目的地になるような三浦半島屈指の人気スポットです。
●住所
横須賀市秋谷3丁目
●アクセス
JR横須賀線・湘南新宿ライン「逗子駅」または京急逗子線「逗子・葉山駅」より、京急バス「長井」行き、「横須賀市民病院」行き、「佐島マリーナ入口」行きなどの秋谷方面行きにて『立石』下車
●駐車場
あり(県営立石駐車場)
●料金
無料
大楠山
大楠山は、三浦半島最高峰(かつ、横須賀市最高峰)の山で、標高は241.3mです。
衣笠、塚山・阿部倉(以上、東京湾側)、大楠芦名口、前田橋(以上、相模湾側)、湘南国際村、からの、5つのハイキングコースが整備されています。
山頂までもっとも近いのは湘南国際村から登るコースで、登山道の入口付近には、無料の大型駐車場もあります。
登山道の入口が鉄道の駅から徒歩圏内にあるのは、衣笠から登るコースです(JR横須賀線衣笠駅が最寄り)。ただし、歩く距離は長くなります。
沢や小川沿いを歩きたい場合は前田橋のコースがおすすめです。
●住所
横須賀市芦名3丁目、他
●アクセス
登山口までは京急逗子線「逗子・葉山駅」またはJR横須賀線・湘南新宿ライン「逗子駅」、JR横須賀線「衣笠駅」「田浦駅」からバス(コースによって異なる)
●駐車場
専用の駐車場はありませんが、各登山口近くにコインパーキングなどがあります(例:湘南国際村仮設駐車場)
●料金
無料
主な人気ランキング・公的機関認定など
かながわの景勝50選(神奈川県)
関東の富士見百景(国土交通省)
関東百名山(山と溪谷社)